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昼に蒸された夜の町あかり
花火のあとのような煙や雲
おまえはスーパーに駆け込むのか
ならばおれと食事に出掛けようよ
お祭りあとの夜道にひそむゆらゆら
降りもしない雨の ....
絡めあうゆび
傷だらけのたましい
ふたりぼっち
ビルと家々との間に
はんぶんの月
体重かけていいですか
あなたは軋むかも知れない
熱と匂いを吸わせて下さい ....
ダイナミックな荒々しさや悲しみは
フランス喜劇に鑿ふるわれて
ひとや自然や建物は小景に繊細に描かれていく
口からこぼれる呻きや
木々が風に鳴る音や
建物がたてる静けさは
....
寺からオレンジいろの灯
今宵晴れたムーンライト
ひとりたそがれ繰り返す
こんなにも月があかるい
ちぎれ雲が水墨みたいだ
しあわせだ
冬枯れの森林公園
夜空 ....
街角にはロボット
ロボットのつぎは鹿
さいごにセンサーを外した俺たち
ブドウ畑が青白いひかりを浴びている
モーティブから落ちて怪我しようが
まるでかまわない
まだ春 ....
古墳のある郊外の町には
なにか清新な風が吹いていた
プログラミングの講習を
五階建てのビルで受けていた
ぼくは思う
よくないことも
いいことも
起こっては ....