すべてのおすすめ
いいですか
すべてのニワトリは
自分で殻を割って
生まれてきたんですよ

と叱られた思い出

いまなら言える
僕はニワトリじゃない


   *


あまりの暇にたえかねて ....
夫に逃げられちゃいましたとかって
シングルマザーがベイビーを抱えながら詩の朗読をしている日曜日
ベイビー、アイラブユー

ぼくと君は急激に仲良くなった
コンテンツが共有されているのだ
透明 ....
北の大地の端っこに
その工場は在ると聞きました

えっちらおっちらせわしなく
『何か』をつくっているらしいのですが
それを目にした人はいないそうです

それはやはり『何か』だからなのでし ....
 私は卵について語りたい。だが卵について語ろうとするとき、私は古傷をえぐられるような心の痛みを感じ、私の心の流れは、卵という言葉から割れ落ちた無数の破片によって堰き止められる。私はこの透明で広々とした .... 隙だらけの牢獄で、
僕と君は、
鬼遊び、
逃げ出す役は僕なのでした、
やがて、振り返ると、
立ち入り禁止の看板に身を潜めた君は、
境界線の
白い側を餞
黒い側を赦し
として、最後 ....
?
まだ柔らかな朝の光を受けた街は
サッパリした顔で無防備に佇んでいる

夜に息をひそめていた澄んだ空気を
胸いっぱいに吸い込みながら歩きだす

あらゆる事が起こり得る一日の始まり
だ ....
ちょっと時間がかかりますよ と言われて
会社の休みの日を 指定した歯医者
歯を抜くなんて 何年ぶりだろう
朝から麻酔注射の痛みを思い出した

テレビでは オリンピックの火が来るため
商店街 ....
手にした本の 
次章に開く一頁は 
思いの他に重い 
一枚の紙であった 

「見知らぬ作家」の 
手にした筆が 
開いた頁の余白に描く 
自らのあらすじを 
誰も知らない 
{引用=
静かの、川が
逆流する
しなやかな動きの連続で
えたいの/知れないものたちが
反射するから
少女は、もう一度
夜を怖がらなくてはならない
そういうものなの
と、 ....
 
朝も夜もわたしたちは
わたしたちの身体を
繰り返していく
細く覚束ない手つきで
少しの過ちを訂正しながら
そのような過程を
日々の営み、と
呼んだりもするが
本当は命ひとつの重さ ....
             080426



妻を殺して逃げるんだ
二十五時の暗闇で
つま先立ちで忍び足
窓の外はほの暗く
モダンな街灯連なって
にたりにたりと
ほくそ笑み
綺 ....
 
使い古された祈りのように
どこまでも机が並んでいます
その先には針葉樹林があって
仲の良い母と子が
なくした傘を探しています
木洩れ日が揺れて
ときどき音なども聞こえてきます
 
わかるわけがないと思う
あの頃
みんな
もう何をしてもつまらないって知っていた
この先何も
いいことなんかないって知っていた
生き残るため
そう、大していいこともないのに
ただ生き残る ....
朝。

 目が覚めるとぼくは勃起していて、ぼくのおちんちんは勃起してから考える。目覚めてすぐの勃起は何だかもやもやとしていて、少しおとなしい。もちろん血はどきどき充 ....
とうさんとトドさんは、
似てるけど、
ちょっと違う。
とうさんはからだがおおきくて、
お腹もでっぱってるけれど、
だけどトドさんとは、
違う。

この間 ....
   パソコンからの「ようこそ」
 という挨拶はもう味気なくなって
             いまは
  あなたの素朴なよびかけにこそ
 すなおなきもちになって応えたい

春なら菜の花畑の ....
電車の中で目を閉じている
線路の小さなおうとつに床板が小さく震え
進んでいくのがわかる

まひるに
道路の上で
ビルに両端を
切り取られてしまったひなたで
ぼんやり煙草を吸っていた
 ....
元栓を開ける
妻の背中がさみしくて
それでも朝は訪れる
目玉焼きを焼いたら
少し黄身が左に寄って
それを僕が真似る

どこ見てるの
ため息混じりで聞く妻の声も
どことなく左に寄 ....
浅い眠りから醒めると
海鳴りが 体を満たしていた

分厚い波が海岸を打つ重い震え
また ゆるやかに 砂の眠りへ引きずり込む共鳴

海辺の午後 
見知らぬ世界に降り立った身軽さ
過去を投 ....
                07/02/03


回転計の願いに
知らん顔する
鶏頭の花

空には白い雲が群がり
レースの終りを告げている

ガス不足のマシンでは
回転も不足 ....
ふたつの手のひらを
使いこなせない昼下がり

耳を澄ませてわたしは
しずかに風を
遮断する


すべては
それとなく遠い気がして
けれども確証はなくて
言えずに続いた
 ....
どうしよう、スタートまであと何分も無いよ
周りを見渡せば皆速そうな人ばかりだし
私がここにいるのって何だか場違いに思えてきた

友だちに誘われはじめてはみたけれど
誘った張本人はとっくの昔に ....
ティースプーン2本が
彼の人生の全てだった
安いアルミで出来たそれは
既に古ぼけ
2本重ねてもぴったり合う事は無く
カチカチと無機質な音を鳴らした
男はそれが好きだったし
いつもポケット ....
あかりを 消して
ひらいたら きずあとを
指で なぞって
たがいの からだを
すみずみまで 読む
      光がきれいだといいますが
      朝日が夕日がきれいだといいますが
      太陽で人は死ぬんだと思うわ
                            ....
浴槽に浮かんでいた小さな虫の死体
小さな小さな

わたしが少し波を立てたら
もう沈んで見えなくなった

彼は
どこまでも広がる青空を見ただろうか
暖かな太陽のひかりを浴びただろうか
 ....
携帯のボタンの隙間に
塩が挟まっている
やりきれない

心の隙間には
塩のようなものが挟まっている
やりきれなくなる

おもいっきり泣けばいいのだろうけど
そうもいかない

わた ....
ときどき妻が
キッチンの引き出しの中をのぞいて
笑っているのはなぜだろう
中をのぞこうとして近づくと
あわてて閉めて私を追い払う
みんな眠ってから
トイレに行くふりして
開けようとした瞬 ....
 
ある日ふとあなたは
わたしの優しい母となり
慣れないヒールの高い靴を履いたまま
図書館のカウンターのはるか内側
シチューを煮込んでいる

戸外、三角ポールの静かな
駐車禁止区域に来 ....
ダイニングテーブルのうえには
いま
まさに呪いのかたちがある

パン
なみなみと注がれたぶどうジュース
半熟の茹で卵
干からびたベーコン
銀のナイフとフォーク

それらすべてが
 ....
吉田ぐんじょうさんの自由詩おすすめリスト(443)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
壊さない人- RT自由詩28*08-4-30
Baby,_I_Love_you- れつら自由詩7*08-4-28
「春の工場」- ベンジャ ...自由詩5*08-4-28
- 葉leaf自由詩908-4-28
- 自由詩308-4-28
天気予報は雨- kauz ...自由詩8*08-4-28
- 砂木自由詩7*08-4-27
「_自叙伝_」__- 服部 剛自由詩308-4-27
水死体と黒点と観覧車- しもつき ...自由詩25+*08-4-27
営み- たもつ自由詩10*08-4-26
雨の日にいっぱいの、におい大会- あおば自由詩6*08-4-25
- たもつ自由詩708-4-24
わかるわけがないと思う- チアーヌ自由詩608-4-24
「_ぼくと勃起とお尻の穴と、考えるおちんちん。_」- PULL.自由詩2*08-4-14
「_とうさんとトドさん。_」- PULL.自由詩6*08-3-25
風騒(九)- 信天翁自由詩108-2-7
二月一日- 水町綜助自由詩508-2-7
目玉焼きのつくり方- 小川 葉自由詩308-2-5
海鳴り_何も特別ではない一日- いねむり ...自由詩208-2-3
_ガス・ステーションの作り方- あおば自由詩4*08-2-3
青い鳥- 千波 一 ...自由詩26*08-2-3
走るひと- 恋月 ぴ ...自由詩16*08-2-3
乞食の話- プル式自由詩11*07-12-20
そろもん(寝室の話)- みつべえ自由詩1007-9-6
太陽- 水在らあ ...自由詩35+07-8-11
小さな- あずみの自由詩1307-7-6
- 自由詩6*07-7-6
引き出し- 小川 葉自由詩14*07-7-5
- たもつ自由詩1507-6-30
アメリカン・ブレックファースト- 大覚アキ ...自由詩707-6-26

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15