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コーヒ−カップの底で
四角い哲学者が
溺れながら
プラトン的愛について
考察している

僕が
スプーンでかき混ぜると
永遠を
ひと時が飲み込んで
一行の詩が
生まれた
夕暮れは音階を待ち
染められるべき旋律は藍にて



焔は色をひそめ

少しばかり
せつなく風が抜けて




境界を曖昧なままに




ひと息の独唱は
明日へと続いている








 ....
見上げられたり
ボールをぶつけられたり
喚き散らされたり
夕陽をむりやり飲み込んだり

よりかかられたり
素敵な落書きをされたり
蹴っ飛ばされたり
三日月に添い寝してみたり

 ....
何処にでも
在る
言葉の塵

散らかしては
掃除する
片隅に追いやっては
在った事さえ
忘れてしまっている

でも

ひとつ

忘れられない
捨てられない

指輪に嵌めて

ひとつだけ

あなたからの ....
あたりまえの朝を
あたりまえに迎えることを
あたりまえだと思っている
おめでたい自分に
ときどき気づく

あたりまえのベーコンエッグに
あたりまえのソースをかけて
あたりまえに頬張るだけの
おろかし ....
終わりたくない昼と
始まりたくない夜が
西の空で見つめ合っているような
そんな色だった

手放したくない光と
受け入れたくない闇が
西の空でせめぎ合っているような
そんな色だった

思いがけない桃色 ....
もっと触りたい
ふわふわの領域を
もっと抱きしめたい
ふわふわの範疇を

手のひらから沁み込んだ
もふもふは一気に
視床下部まで駆け上ると
セロトニンの波に乗って
第3肋骨の裏側に潜んだ
「不」のつ ....
充血するほど
見つめあっても
見えないものはある

どんなに長い
聞耳を立てても
聞こえないものはある

見えているのは
草原の遥か彼方の
とても体裁の良い
互いのまぼろし
 ....
毎日ドレスアップの君
太陽ばかり見つめて
恋文を鳥に運ばせている

片想いの僕は
君の肩に触れることも出来ず
届かない詩を綴って

ときおり零れる
君の涙を
掬ってみるだけだ
テンションが上がってくると
ヂっとしていられなくなって
後先見ずに飛び出してしまう
僕のやんちゃな意識は

行き当たりばったりに
モノやヒトにぶつかって
喜怒哀楽を撒き散らしながら
僕の内側を言葉 ....
言葉を
見つけた

探していた
ジグソーパズルの
最後の1ピースのような
言葉を

言葉を
見つけた

欠けていた
色えんぴつの
代わりの1本のような
言葉を

そっと
近づいて

陽だまりと一緒 ....
過去の事ばかり話すのは
もうやめた

未来の事ばかり想うのは
もうやめた

高い空から降って来る
いくつものYESを
招き入れるために
自分を開こう

自分の底に降り積もった ....
【くちなしの実】

夏のわたしの 誕生日、その朝 発した言葉は
おはようでも こんにちわでもなく
「くちなし」 だった
 
喋れなくなるほどに
薫る高貴な色彩の白
雫 ....
とりとめのない物思いに
舞い降りた芳しい栞
見上げた梢から零れる
オレンジ色のはにかみ

とりとめもなく高い空を
自由飛行したがる意識
ゆるやかに誘うような
オレンジ色のためいき

眉間に堰き止めて ....
生まれた時代がわるかったって
なぁ兄弟
俺たちだって居場所ぐらいあるさ
おい
身構えていろよ
不幸者の足音がする
次の霜まで
生きてやろうぜ
なあ
甘くひとくち
昼下がりを赤く染めて
コラージュ
黒いリボンで束ねてほしい
娼婦の真似
いけませんこと
ここは
秘密の花園
あなたが
最初の尋ね人よ

そこで
お待ちになって

ビスケットのあと

キス ....
紅葉

秋風に頬擦りされて
照れ隠しに
薄化粧

ゆさゆさ
つぶやいて

聞こえるかな
乙女な気持ち
ビルディングに
夕陽が飛び火して
鉄とコンクリートに
ほんのひととき
しょっぱい血が通った

ビルディングの
かりそめの心臓が
眩し過ぎたから
思わず目を細めて
微笑んだような顔をした

夕焼けが
 ....


潮風が運んできた
君の幻
もう振り向かない
そう決めた僕だったが
君も背中しか見せようとしない
熱い砂地は
思い出を焦がし
人魚になろうとしている
君がいる
掴み損ねた春
踏み外した夏
逃げ切れなかった秋
静かに翼をたたんだ冬

幾つもの季節に晒されて
すっかり角の丸くなった
色とりどりの記憶を
ひとつずつ口に含む

もう何処も痛くはない
もう何処にも染 ....
買ったばかりの缶コーヒーを
首筋に押し当てながら
見上げる空

千切れた記憶の尻尾が
光りまみれになって
流れていく

街路樹から降り注ぐ蝉の声が
身体をすり抜けようとするから
何処かが痛い

流れ ....
夏の朝
水蒸気の味

浜木綿の花が
手を繋いで作った
輪っかから

ヤマトシジミ
ヨロヨロ
飛び立つ

夏の雲
薄荷の匂い

忘れかけていた
青臭い記憶が
鼻先で弾けて

夢遊病者の影
ジワジワ
溶 ....
雨上がり

つい油断をしていた

はっ と気づいたときには
何とも無防備にも程があることか

足元に
空が落ちて来ていた

私は見て見ぬふりして
横を通って来たけれど

あのあと
ちゃんと自分で帰れた ....
君の車が
私の家に近づく
雨のドライブ

ルーフを叩く雨が
金属の音を響かせて
雨の激しさをしらせている

信号は赤
君が無言のまま咥える煙草
かちりと音がした後の
一息目のため息に
はっとしたように ....
{引用=憂鬱な目覚まし時計、日常へ旅立つ自転車のペダル、決曜日


ぽっかり空いた胸ポケットに立葵を活ける、華曜日


眠れる森に訪れたファーブルたちの欠伸、睡曜日


静かなく ....
カワイー

長音符をつまんで
口に運ぶ

ツルルン

艶っぽい弾力に
歯を立てる

ジュワン

甘酸っぱい歓声が
舌を震わす

オイシイ。

ふくよかな句点を
唇をすぼめて

吹き飛ばす

 ....
煩わしさと恋しさの狭間を
書きたかったのに
無骨な指は気がつくと
穢い言葉を叩き出していた

気ままさと淋しさの狭間を
言いたかったのに
愚鈍な唇は気がつくと
哀しい言葉を吐きだしていた

交差点と ....
雨が似合う日に
とっておきの
憂鬱を着て

雨が似合う道を
お気に入りの
傘をさして

雨が似合う花に
こっそり
逢いにいく

雨が似合う人には
なかなか
なれそうにないけれど

もう雨は
嫌いじゃ ....
眩むように
ひそやかで


賑わうように
うら寂しく



微かに浮き立つ
輪郭を描写するような



凝縮された時間の果ての
雪洞にも似た夜の入口に導かれ


僕は



記憶の中、
遠くか ....
微かに発泡する空気の後味と
聞き覚えのない鳥のさえずりが
夢の波打際を漂う意識の
頼りない輪郭をなぞっていった

縺れ合った昨日までの経緯が
きれいに解けたような錯覚を
心地良く引き ....
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