すべてのおすすめ
子供の頃は
船乗りになりたかった
世界中を旅して
冒険して
人食い人種にとらわれて
奇跡の脱出
漂流して
魚食べて生きて
雨を集めて
さめを殺して
奇跡 ....
風が吹いている
この胸をくすぐるように
どこか時の蒼い彼方から
やわらかなレースのカーテンを抜けて
あなたは夜へと駆け出してゆく
裸のつま先で踊るピエレット
夜露に濡れた草を踏みしめて
 ....
インドの山奥
謎の動物が現れ
胸を叩き威嚇して
おお暴れ

シタールの音
線香の匂いがキツイ
7年風呂に入っていない
河という物を知らない。

多様性の保持には
中規模の撹乱が必 ....
うばすてやまについて考えている
祖母をそこへ連れてゆきたい
訳ではない
昼下がり
冷えた湯呑みが二つ
並んでいる

祖母が歩くと
割烹着のポッケットから
何かがこすれ合う音がする
 ....
小さな女の子が俺に
だじゃもん ちょうだいっていう
だじゃもん ほしいっていう
だじゃもん ねえ だじゃもん
だじゃもん ちょうだい
だじゃもん ほしい

そういわれ ....
あなたはすっかりひろがってしまって
異常透明のあきぞらを
霞ませるだけの実態すら持たないらしい

昨日のゆうぐれ
おはようございますと挨拶しながら
工場のエアシャワーを浴びたとき
唐突に ....
身分証明書を
と言われて財布を探ったが
パン屋のレシートがぱらりと落ちただけ
カード入れにはブックオフのカードだけ
午後の図書館だった

カウンターのミセスは
住所と名前が記されている  ....
そのころ、と言っても今でもそうなんだけど
僕の遊ぶベースは六本木で
ヒマがあるといつも
終電でやってきて始発で帰る日々を送っていて
仕事の知り合いよりもこの街の知り合いのほうが多いとい ....
しかしまあどうだ今朝のこの赤ん坊っぷりは
何にも考えてない
何にも考えてないで
シャウトしてるぜ
オパポー
オパポー
おぱぽう
おはようじゃなくて
おぱぽうだ
 ....
ごらん
はらはらゆく、
あれは、
空気から砂地へ
落下してゆく、あれは、


公園の
あらゆる輪郭をなぞる夕刻の光の
限られた範囲をなぞられればいい
限られた範 ....
マリーゴールドと
マーガレットの区別がつかない
ツバキとツツジを間違えて
笑われてしまう
アヤメとカキツバタにいたっては
はなっから諦観の境地で
でもそれはちょうど
パスカルとサルトルを ....

曖昧に舌を含んで
ただ笑った
あなたの考えている事は解らないと
言われたから
悲しむだけの隙間も無くして
ただ笑った
薬は二週間分出たから良かった


フォークを持つと
人 ....
あさがおに釣瓶とられてラプンツェル
ろくろっくび幽体離脱ラプンツェル

その子二十櫛に流るるラプンツェル
マドモアゼル・ラプンツェルかじるプレッツェル

人魚姫の姉さま達の長い髪
12時 ....
まめクジラの水槽には
売約済みの札が貼られていた
まだ幼いのか
さざ波を飲み込んだり
小さな噴水をあげては
くるくる浮き沈み
はしゃいでいる

こっそり水槽に指を垂らすと
あたたかい ....
優しく、なりたい

暖かい部屋でうずくまると
人たちの裏側が透けて見える
思うほどには
複雑に出来ていないのかもしれない


優しくなりたい

おはようと言うように
季節を捲って ....
 

大きな肉の塊をくすねてきて
食べ飽き まだ半分以上も残つてゐるとき
犬なら 空地へ引きずつて行つて
埋めておくが


猫は そこに放り出しておくだらう
無関心かといふと さうで ....
秋の深むる道すがら
吹かれ漂ふ紅葉葉の
{ルビ言=こと}に出づとはあらずとも
心鎮むる文となる

風の流るる草の野に
そよめそよめく{ルビ薄穂=すすきほ}の
波を立つとはあらずとも
心 ....
金木犀の
金木犀の
花の陰が
心にはらり、落ちてゆく
この道は
この道は
いつに辿ってきたのでしょう

金木犀の
金木犀の
花の香は
昔にかよう
消えかけた
面影一つ ....
生きてみた
一月のめでたさが溶けても
二月の雪が温まっても
三月の雛が川に流れても

ときどき白い布をめくった先の安らかだったあなたを思います

生きてみた
四月の花が散っても
五月 ....
雨が降っていたので
花を買わずに
帰ってきました
色が鮮やかだったことだけ
覚えています

雨が降っていたので
コンビニのお弁当を
食べました
ラップを取るときだけ
なぜかわくわく ....
じいちゃん ねだっしょ

ばあちゃん ねだっしょ

とうちゃんも かあちゃんも 

はぁ ねでしまったども

りりりりり  

りりりりり

まどのそとさ きごえる

んだ ....
ねんねねんねんお休みなされ
{ルビ吾=あれ}がひふみと数える内に
つると意識を落としんさい

夜毎虫飼うこの腹は / 骨は浮き出て皮ばかり
ゆるく静かに撫ぜてやろ / 肋が指先引っ掛かる
 ....
家に帰ると
なかったはずの、が
いて
言わなかったはずの
おかえりを
言ってくれる
それから
なかったはずの
夕食の支度が始まる
なかったはずの、は
キッチンで月の光のよう ....
  ――すべての夭折を急ぐ者とそれを諦めた者のために


?

たとえば雨が降って
翌日には綺麗にあがって
その間にブレーキを踏んでから止まるまでの
少しこわい距離がかせがれて
僕た ....
アスファルトにいて、
わからない、
夏、激しい群青で遊び過ぎ、その果てに、
すっ、と発狂するようにしてひどく青く、
遠ざかる空、その秋の為なのか、
或いは ....
秋を彩る木々の中
野鳥の声の閑けさに
癒す心に色染めて
見上げる空に空はなく
紅葉の玉の中にいる

聞こえる音は微かのみ
落ちる紅葉がはらはらと
なびく梢がゆらゆらと
分け行く道に道 ....
おいどの大きな者が
持てはやされた遠い昔の
おんなは血を繋いだ。
夜毎
亭主とまぐわって
子を産み
子を育てた。
おいどの小さな者が
持てはやされる今どきの
おんなは血を乱す。
し ....
外に
汚れてもいい
布を敷いた
寝そべって考えた
これは頭の中だけの話
すぐそこにはお花畑
その向こうに深い緑の森
そこからとても
白い人がやってきて
わたしを助けてくれるの
なん ....
なびくもののない
丘の斜面に
影はなびき
空へ向かう
影はいつも
空へ向かう


色は草から
外れかける
外れかけたまま
そよぎつづける


陸橋の陰
枯れ川の路 ....
空想の空青空も軋んで

ひずみから一斉にフルーツドロップなだれ込む

ブルーグリーン

イエローそして強い赤

ブルーブルー消えそうなイエロー

色を刷り込んだ世界に色の水滴が落ち ....
焼石二水さんの自由詩おすすめリスト(350)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
船乗り- 水在らあ ...自由詩34*06-10-21
白いドレスの夜- 石瀬琳々自由詩13*06-10-20
中規模撹乱説- ペポパン ...自由詩3*06-10-19
うばすてやま- 吉田ぐん ...自由詩1306-10-18
だじゃもん- 水在らあ ...自由詩34*06-10-18
White_noise- 佐々宝砂自由詩6*06-10-17
図書館に通う- 吉田ぐん ...自由詩3806-10-17
silent_moon- いとう自由詩17*06-10-16
かがやき- 水在らあ ...自由詩41+*06-10-13
逃亡曲線- A道化自由詩1106-10-13
花の名前をおぼえようとする- 角田寿星自由詩28*06-10-9
びょ、ーき- 吉田ぐん ...自由詩1306-10-4
ラプンツェルの国- 小池房枝自由詩13*06-10-3
クジラになった少年- 佐野権太自由詩43*06-10-3
季節記号- 霜天自由詩706-10-1
気まぐれ猫- 杉菜 晃自由詩9*06-9-30
秋の一葉とあらまほし- ぽえむ君自由詩13*06-9-30
金木犀- Rin K自由詩27*06-9-30
IKBとはインターナショナル・_クライン・ブルーのこと- ロカニク ...自由詩406-9-29
雨が降っていたので- ぽえむ君自由詩17*06-9-27
こおろぎ- さち自由詩18*06-9-27
寝かせ唄- 自由詩2*06-9-27
なかったはずの- たもつ自由詩1306-9-26
最終行まで- 岡部淳太 ...自由詩14*06-9-26
遠い(頬、遠い)空、- A道化自由詩1206-9-26
紅葉の玉- ぽえむ君自由詩11*06-9-26
おいど- 恋月 ぴ ...自由詩15*06-9-24
外で寝る- チアーヌ自由詩306-9-22
緑の目- 木立 悟自由詩506-9-22
candy- 水町綜助自由詩4*06-9-22

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