すべてのおすすめ
あたしには他人が何を考えて生きているか
本当のところ分かっていないけれど
たぶん全員が自分と同じように悲しんだり
うれしくて涙を流したりするんだろう

抱きしめられるように花ひらく
泣きな ....
不安はカーテン越しに忍び寄り
心の弱さを暴露するからきらい
道々でこれからの進み行きを
一緒に考えてくれる人がほしい

答えははじめから決まっている
心は望む方向へしか向かわない
それで ....
繭の中身を確かめに
ヴェランダからするんと
カーテンを伝って降り
君の夢へ移動する

月無き夜のこと
君の小さな体に
無数に穿たれた
秘密の森のこと

心に生い茂る銀色の
すすき ....
hearken to the wind of will

曇り空の下にひろがる
見慣れた世界に雨が落ちる頃
君は花のように風に髪を梳いた

言い訳ばかり机の上に
積み上げてつまんない大人 ....
愛 礎 笑顔 思い出 デリカシー
シーツ 月 器量 歌 愉しみ 
水面 モノクロ ロールシャッハ 羽 寝息
君 耳 耳たぶ ブラウス 好き

希望 嘘 素数 ウミウシ シンデレラ
ランパル ....
枯葉のカサカサ鳴る音を聴き、傘の雫を払いながら、古くから家にある毛布を思い出していたんだけど、もう何度も引越しを重ねてしまったので、そんな毛布があるはずもないのに不思議なこと、と思って照れた。多分雨の .... おなかが空いてパニックになった
夕陽が不気味に背中を追ってくる
こういうときなんだ誰からも
愛されていないとわかるのは

こどものときからそうだったんだ
証人は僕しかいないけれど
自分は ....
らせんを描きながら
わたしとあなたは
おちていくのですね
だれにもよびとめられることなく

口を吸い合っておたがいの
すべてが分かったような
錯覚におちていくのですね
右手に左手を結び ....
コンスタントにつくり続けることは、難しい。それはよく分かっているのだけれど、でもコンスタントにつくり続けることは、望ましい、と思う。それが出来て、はじめて、という。

詩人といって、名刺を刷ったり ....
散ル散ル朽チル

September, high tide 気がつけば
波高き9月になって風の音が憂鬱を
足元の砂に埋めて 耳元でいつまでも
鳴り続けていた千のアリアをそっと
水に溶いて空 ....
      虚空に舞う 電子の粒 雪の隠喩
      回線の波に惑う 名付けられぬ影
      一瞬 手が触れた気もするけれど
      初めから なかったことにするよ

接続されてこ ....
12月

エヴァが未来はないと語った
僕は片手に花瓶を持ったまま
理不尽に暖かい12月の空にカーテンを開いた

人は心のはるかどこかに
過ぎ去りし恋の記憶を閉じ込めて
何も傷つかなかっ ....
まにまに

君の背中に空を見上げてた
決着はすでに着いている
失うよりずっと前に君は
僕の心を連れて旅に出た

知らない街の懐かしい場所も
懐かしい街の知らない場所も
素敵なものに出 ....
かなしみの淵をなぞるゆめ
鋭利なガラスで指を切るゆめ
開いた詩集を風が繰るゆめ
その一ページに血をこぼすゆめ

うすももいろの唇に
ぼくのインクで紅を引くゆめ
まだ汚されぬやわはだに
 ....
窓の外に火星が出ている 部屋の中にグロキシニア
手のひらにひやりとする不在と堆積する夜 闇夜
少女のいない部屋で道具にぐるり囲まれ
憧れに取り残されてシャツを濡らす惨めな男

目に見えるもの ....
ボタンを外していく器用な指の動き
パンをちぎり口へ運ぶ迷いなき指の動き
ミメーシスの強迫観念もなりをひそめて
肩の高さで揺れる髪に無言になる宇宙

丸い乳房 しなやかなアキレス腱 唇 声
 ....
緑の旋律 てのひらよりこぼれおちて
レティナに舞うすべての形 曲線 肌の白さ
優美で華奢な少女というニセモノじみた絶対
ひとつの奇跡のようにひらく花のような軽さ

笑い声泣き顔 細い指薄い瞼 ....
その人の詩
遠い外国語の
耳慣れぬ響きと
一通の手紙の文面

進化し続けることは
数多くのものを淘汰し
個体は自分自身の経験で
宇宙を語りなおすばかりだ

いつしか循環する日水辺に ....
神妙にいたすしかない
まどろっこしい夢の淵で
足を踏み外し一路はるばると
緑のさやを開いていく

ジッパーで世界は
夢とこちらに隔てられている
片側通行でないので
夜は眠る決まりなのだ ....
さよなら、20世紀のかなしみ
戸惑うばかりに時を紙やすりで削り
緑が朝の雨に研がれていく

薄暗い台所では 食べる営みの準備
食い繋いでいく真摯な必要性を包(くる)む

食べもしないのに ....
Night and Day

君の抜け殻やさしく抱いて
霧のスキマに朝から一人
言い訳をポケットいっぱい
詰め込んでひたすら歩く

僕ら春の夜光虫となって
ふよふよと浮かんでる街に
 ....
いつしか雪が降りだして
夏なのにね おかしいね
僕は悲しい顔をして
君が帰ってくるのを待っている

僕のほうが先に死んでしまうよ
犬だものね 当然だね
玄関のタイルの冷たさに
柔らかく ....
戻れるのだろうか 
土を踏みしめて歩く
背の低い草に
皮膚を破られながら裸で
今にも雨が降りそうな
空を眺めている

戻れるのだろうか
世界は見知った世界に
少しも似ていない
埃っ ....
こめさんの瀬崎 虎彦さんおすすめリスト(83)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
冬の大三角に見守られて- 瀬崎 虎 ...自由詩5*09-11-1
道々で- 瀬崎 虎 ...自由詩209-10-30
月鳴夜- 瀬崎 虎 ...自由詩17*09-9-2
hearken_to_the_wind_of_will- 瀬崎 虎 ...自由詩709-9-2
cymbidium- 瀬崎 虎 ...自由詩2*09-9-1
今日、鶏のシチュー- 瀬崎 虎 ...散文(批評 ...5*09-8-31
かえりみち- 瀬崎 虎 ...自由詩10*09-8-31
わたしがいなくなってもあなたがそこにいる- 瀬崎 虎 ...自由詩6*09-8-30
絶望のフローラ、希望のフォーナ- 瀬崎 虎 ...散文(批評 ...409-8-29
散ル散ル朽チル- 瀬崎 虎 ...自由詩8*09-8-29
a_brief_encounter...- 瀬崎 虎 ...自由詩6*09-8-28
12月- 瀬崎 虎 ...自由詩4*09-8-28
まにまに- 瀬崎 虎 ...自由詩8*09-8-27
ゆめ- 瀬崎 虎 ...自由詩8*09-8-23
Explicit_Circumstance- 瀬崎 虎 ...自由詩5*09-8-23
Implicit_Circumstance- 瀬崎 虎 ...自由詩609-8-22
ニセモノじみた絶対- 瀬崎 虎 ...自由詩709-8-21
ゲーテ生誕260周年- 瀬崎 虎 ...自由詩609-8-19
ジッパーで世界は隔てられている- 瀬崎 虎 ...自由詩609-8-17
20世紀のかなしみ- 瀬崎 虎 ...自由詩409-8-16
Night_and_Day- 瀬崎 虎 ...自由詩4*09-8-15
人生の大半は君を待つことに費やされた- 瀬崎 虎 ...自由詩12+*09-8-14
今はただ水が飲みたい- 瀬崎 虎 ...自由詩5*09-8-11

Home 戻る 最新へ
1 2 3 
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する