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Distance to nowhere
瞬いて ちらついて 未来垣間見る
爪先立ち 背伸び それでも前向き
She is calling from here now

風にとかれて過去はばら ....
尋常ではない色彩感覚の中で
戯れ歌い泣きなぐさめられる小さな箱の中の宇宙
まばらに直立不動のバルチテリウムを眺めていると
まだまだ化石にはなれないなあ、と安堵したり悔しい

個人的な体験にす ....
センセイも昔はガクセイだったから
センセイのセンセイがいる

センセイは今もガクセイだから
センセイのセンセイがいる

センセイは他のセンセイに
アドバイスをもらったりするので
センセ ....
{引用=
(She was once here. So was I.)


あなたがすきなのに
あなたがいなくなって
あたしはくうはくのなかで
あなたの残像を追う

あなたはせんさ ....
夜はとめどなく凍り続け 
ミニカーで走る高速道路は閑散としている
星間トンネルを抜けるころには
シリウスが輝きを失って氷の塊が無数に路面を舞っていた

冷え切った心を包むのはアーガイルのセー ....
過去未来形でわだかまっていく
後悔の連鎖反応は
僕の肩越しに風が
運んできたものだった

まなざしは魔法を持っているので
今は瞳を閉じ何も目にすることなく
嵐をやり過ごすようにそっと
 ....
正しい答えを選ばなければ
君は名前を失うだろう
詩を書こうなんていうのだから
さぞかし自信があるんだろう?

ここは平らなマムシの背骨で
掃き清められた黒い山脈
水の流れる音ばかりが
 ....
side A
--
夏みかんの色彩
まばらに宇宙は羽毛に反射して
僕たちのミクロは誰かのマクロ
ヴォルテールだって苦笑してる

夏みかんの潮騒
冬になっても春になってもここで
あなた ....
固い地面を蹴って足早に
バス停へと向かう襟元に
僕が贈ったマフラーが
暖かい空気を孕んでいる

声も手紙も届かない
それほど遠い場所に立って
あなたがどうしているかを
こんなにも気にし ....
疲れてしまった
身体をあたためて
きずつけられた
プライドを修復する

神様はいるのかいないのか
どちらにしても僕たちに
都合よく現れるスーパーヒーローではない
だからといって感謝は忘 ....
結晶する 耳元を過ぎる速い風
二人から 切り離されていく運命
共有した 時間が遠ざかっていくと
無理して 笑っていたのかと疑心暗鬼

光のさす場所を突き止めて
香りの漂う源を追い求めて
 ....
街路樹に寄り添って
まばたきを我慢すると
色々なことが見えてくる
見えていたのに見なかったもの

園芸店の軒先で
ペチュニアがビニールの容器に
無造作に投げ込まれて
冬の曇天を眺めてい ....
無辺際の空
金属が滑空する
滑らかな肌は
雲の白さに嫉妬する

見るものすべて
聞くものすべて
触れられぬあなたの
裸体を想起させる

悲しいことなど
嬉しいことなど
すべて綯 ....
 ペンネームとか筆名とか、自分の詩に自信があるならばそれで良いし、名前で詩の価値が変わるわけでもない、と思うのだけれど実際は自信もないし、詩の印象が変わる気がして、やっぱり筆名を使うことにした。匿名性 .... くるしいと口にするとき
「くる」という音の流れがキレイ
やわらかい弧を描いて
昨日あなたが吸った舌が舞う

コスモス咲き乱れる公園を
ふたりで歩いた午後のように
夜を上っていく長い長いエ ....
過去ほど遠くない未来を
日傘越しに目にうつしていた
声はきっと涙よりも早く
乾いて消えていってしまうだろう

僕はこの体に閉じこもって
もう外の世界には触れない
緑ばかりの部屋のベランダ ....
不幸でなければいいと僕が祈る囚人たちは
言語を弄んだ罪でここに囲われている
したこともない恋愛を歌い
自分があたかも天才であるように振舞った罪で

ついに国家は統制に乗り出し言語著作権を制定 ....
下層にあるもの
サブストラータム
複数形は
サブストラータ

地面を引き剥がして
心の内面にいたる
荒らされた地表に
どこまでも黒い水

にごる声
滞る言葉
翳る星の上で

 ....
甘いミルクのような霧が晴れたら
どこまでも緑のじゅうたんが広がっている
空は晴れていたのになぜあれほどの霧が立ち
僕はあなたを見失ったと錯覚していたのか

光が差すと霧はシフォンのドレスのよ ....
火の星が地球に災いをもたらすと
最初に口にした男の軽薄
蟻の長い行進を眺めて
奴隷制度に思い至る男の明察

エレベータをおりてエントランスホールを抜けると
都市計画に完全に準拠した景観が広 ....
今年最後の海を
あなたと見られたらよかったのに
秋が死んでいく
波音にはさまれて一秒ごとに

振り返るばかりの悲しい日々を
忘れるのに何年もかかるだろう
人と人が出会いそして別れるという ....
海のビタミン吸い込んで
さざなみに抱かれたいの
君が新しいワンピースを着て
ベランダで僕を見てる

ピアノを海に投げ込んで
遠い世界に歌を贈ろう
今年初めての海を
あなたと見られて良か ....
もうすぐ別れが近づいている
どうも最近そんなことばかり
引きちぎられるように離れて
二度と会えぬ場所というか時間性にゆく

伝えておくべきだったということが
きっと直後には次から次へと現れ ....
僕はカーディガンのボタンを外してかけてやる
夜はだんだん透き通りいずれ朝になる
恋人は肺活量が人の半分くらいしかなくて
普段は困らないが肺炎になると死にそうになる

恋人が死んでも死にそうに ....
君の声が好き 君の顔が好きというひとは
沢山いるだろうけれど 
君が一生懸命だから好きだと言ってくれるひとは
あなたしかいなかった

僕の手にしているものと 僕が抱えているものを
遠巻きに ....
タールに浸した翼を
バサバサと音を立てて
羽ばたこうとしている
悲しみはついに水源に至る

さるご婦人から頂いた
ラヴェンダーの香水を
春先に洗面所で誤って
落として割ってしまって
 ....
静謐と漢字で書くと
二文字目で迷い
うす曇りの午後に
うーんと声を出してしまう

来週の今頃はいったい
何をしているかしらと
手帳をめくっていると
もう残りページが少なく

こうし ....
旅先でたびたび
行方不明になる僕のこころ
旅先でたびたび
あて先不明になる僕のこころ

一度は「二度と」と考えて
その場所を去りました
三度四度と回数を重ねては
きっともう離れられない ....
水際でことばが
平静を失うのよ
あなたは底が見えず
私は落ち着きがない

 ヴェールを被った朝の町で
 薄い薄い水色を眺めていました
 静かにとても静かに涙が零れて
 次第に呼吸が苦し ....
鳥たちは彼方より
不吉な報せ嘴に
たずさえ飛び来る
死の匂い羽根に含んで

闇が白んでいく都心の
明けの空に深いインディゴの
融解してゆくさまひたひたと
薄気味悪く清澄に

二重国 ....
こめさんの瀬崎 虎彦さんおすすめリスト(83)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
Calling_これが君の天職だって聞こえてくる- 瀬崎 虎 ...自由詩209-12-11
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センセイのセンセイ- 瀬崎 虎 ...自由詩8*09-12-8
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逃げるように二人- 瀬崎 虎 ...自由詩609-12-6
おやすみなさいという- 瀬崎 虎 ...自由詩509-12-3
ここは平らなマムシの背骨- 瀬崎 虎 ...自由詩309-12-1
Ridges_of_December- 瀬崎 虎 ...自由詩409-12-1
固い地面を蹴って- 瀬崎 虎 ...自由詩209-12-1
もうおしまいにしたいと- 瀬崎 虎 ...自由詩209-11-30
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見えていたのに見なかったもの- 瀬崎 虎 ...自由詩609-11-26
Sky_/_Sound- 瀬崎 虎 ...自由詩709-11-24
瀬崎虎彦は今日も詩を書いています。- 瀬崎 虎 ...散文(批評 ...6*09-11-21
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If_I_were_beautiful...- 瀬崎 虎 ...自由詩309-11-17
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植物的獰猛- 瀬崎 虎 ...自由詩409-11-16
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もうすぐ別れが近づいている- 瀬崎 虎 ...自由詩209-11-11
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