すべてのおすすめ
さあ 行こうじゃないか
あの丘を越えれば
花畑が広がる
さあ 行こうじゃないか
重過ぎる荷物なんか
大切じゃ無いさ
さあ 行こうじゃないか
時計なんて放り出しても
太陽が ....
お元気ですか
少し高くなった空が
今日はなんだか優しくて
お元気ですか
ぽっかり浮かんだ雲が
とても愛らしいのです
遠回りしてのんびりと
線路沿いを歩いていると
どこからか夕飯 ....
風は太陽を紡ぎ
優しい音で糸を張り
張り詰めた糸は
暖かな香で弾けて
{ルビ奏=かな}でる曲は優しく
そして暖かく響く
まるで生命の力を
{ルビ謳=うた}うように { ....
この街が寒いから手紙をだすよ
風邪なんてひいてないかい
ここは少しだけ寂しいよ
早く春が来ればいいのにね
そっちはどうだい
上手くやってるかい
僕は何だかこんな感じさ
うまくは無いよ ....
キラキラと星達が回る
月は静かにチェロを奏でながら
ワルツを踊る
ワインを片手に
氷のデザートを眺めて
太陽のカケラを探す
もうすぐ夜が明ける
つかの間の睡眠は体を蝕む
それは ....
お花が一本さいていました。
たねができて風にとばされて
お花が二本さいていました。
たねができて風にとばされて
お花が四本さいて ....
心の中で呟いてみる
それは音にならない
透明な言葉
だのに君は振り向いて
どうしたのと聞いた
僕は嬉しくってさ
何でもないって言いながら
笑っちゃったんだよ
どうしたの
何でもない
たったそれ ....
深いねずみ色の雲の上に
薄ネズの雲は所々に白く
さらに遠い高層雲は青く浮かぶ
月の虹は丸く
流れる雲が生き物で無いと示す
止まった呼吸がすっと吐き出され
僕はこの世に帰ってくる
....
神は消えた
明日は我が身か
電車を待っていると
どこからか風鈴の音が聞こえてきた
チリリン
海は楽しかったな
今年は二回も行ったっけ
チリリン
花火きれいだったな
毎年見てた場所また行けるかな
チリリ ....
黒と白のダンスが始まり
君と私が交互に入れ替わる
私が君で君が私
君が私で私が君
くるり くるり
くるりり くるりり
いつの間にか気がつくと
暗いなかに一人きり
白い私が一 ....
赤いシーツを見て
ただ
あぁ良かったと
恐く無いって
思ってたのに
朝になって
夜になって
時間が過ぎる度
あなたの力を
痛みを
思う度
ただそう
大人になりた ....
一・何処までも泳げるだろう
遠くに見える島を目指して泳ぎだした
泳げども辿り着けないその島は
蜃気楼なのだろうか
それでもまだ
辿り着けると信じていた
二・振り返ってはいけない
....
まだ
手を伸ばしたならば
間に合う
まだ
目を見開いたならば
見える
走れ走れ 風より早く
泳げ泳げ 魚の様に
そこに一粒の星が
光るなら
見えるなら
諦めるにはまだ ....
どうしてあたしに いじわるするの
と聞いても
あなたはただただ 小石を蹴った
どうしてあたしが来ると でていくの
と聞いても
あなたはただただ そっぽを向いた
だからなのかな
....
愛してるも
好きも嫌いも無い
僕には君しか居ない
そうして
僕には君が必要なのだから
愛してるかと聞かれたら
僕はこう言うのだろう
愛しているとは言えない
だけれど ....
隣を歩いていた君の右手が
隣を歩いていた僕の左手と
ごっつんこしたから
僕らはそのままなんとなく
手を繋いで歩いた
映画を見ていた君の手が
映画を見ていた僕の手と
ごっつんこしたから ....
引越しが終わって
パソコンのコンセントを入れたら
知らない誰かが言うんだ
つなげておいたよって
疲れて帰るとご飯があって
旨そうだなと思うと
知らない誰かが言うんだ
大好物だったよね ....
ずれ出した世界に身を潜めて
静かに世界を見つめる
少しずつ
凍てついた世界が溶け出して
流れ込んでくる
気持ち悪い
いつの間にか汗にまみれて
平穏は消える
湿度は腐食する
....
遠くに見える軒先の明かりは
線香花火の様に見えました
それは小さく {ルビ朱=あか}く
瞬きをする度に{ルビ滲=にじ}んで
まるで線香花火の様でした
どこかで歌う声は{ルビ囁=ささや}き ....
その時モグラは変だと思いました。
目蓋をつたう涙を止める事が
出来無かったからです。
彼はその土を一生懸命に
生きがいをかけて
まっすぐに掘り進んだと
心の底から信じていたのでした ....
太陽となりて君に熔ける
太陽となりて君に混ざる
荒がうな
爆ぜるな
太陽となりて君に焼かれる
それはとても熱く
それはとても狂おしい
あぁ今日は雨が匂う
太陽にはなれない
流れる川の様な風の中で
月は太陽に嫉妬する
光があるから陰があり
太陽があるから月は輝く
あの子はじっと目を細め
息を殺す様にして遠くを見つめる
まるで
そこに何かが居る様に
....
愛し方など忘れてしまった
僕は少しばかり
酔っ払ってしまった
君がもしも困っていても
僕はもう
笑って大丈夫だよなんて言えない
僕は君に何か伝えられただろうか
君はいつだって
....
夕暮れの 空を見上げて ただ一人
らららと唄えば ただ一人
お星さま 夕焼け空に ただ一つ
きらりと光れば ただ一つ
田の蛙 蜩の声 ただ一つ
いつの間にやら ただ一つ
いつの間にやら ただ一人
住んでいるアパートの階段で
小さな蜘蛛が巣を張っていた
それは何処にでもいる小さな蜘蛛で
だけれどもその姿は初めて見るほどに
頑なに黙々と同じ動きを繰り返し
{ルビ蜩=ひぐらし}の声 ....
声を振り絞るだけ振り絞って叫んだ私を
君はふり向きもせずに歩いて行く
そこに一本の道があるように
脇目も振らずにただまっすぐに
背中を向けて歩く君に声が出せない
手を伸ばしてみてももう届 ....
どこに居ても君が見つけられる様に
僕は世界の中に居続けるよ
負けない様に
空を見上げる様に
手を伸ばすよ
嘘だ
そんな綺麗事じゃない
僕は
忘れられるのが怖いんだ
ただ
一人に ....
ありふれた背中には
きっとそれぞれの想いがある
流れ出した世界の中で
あの頃の事を考える
夏のラジオを聴いて
気が狂いそうに
泣いて叫んだその後に
山の葉が赤くなる頃
何を求め ....
昔は全ての言葉を追いかけていた
だのに僕と来たら
一つの言葉すらまともに喋れない
昔は全ての思いを伝えられると思っていた
だのに僕と来たら
一つの思いすらまともに伝えられない
そう ....
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