すべてのおすすめ
白いドレスが綺麗でしょう
淡い世界に霞まない様に
紫陽花色の傘を咲かせて
君が笑うものですから
僕は蝸牛の様に煮え切らない速さで
ゆっくりと世界の湿度の中に溶け込んで
綺麗だなぁなどと ....
ちょっぴりおセンチになって
バイクで走り出すと
夏の湿った風が気持ちよくって
タン タン タン
流れて行く雲やら
高速道路やらが
心地いいリズムで
タン タン タン
や ....
時々僕は呼吸を忘れて慌てて取りに帰ります。
呼吸を忘れているので慌ててゼイハアしようにも出来ません。
そこでそろそろと家の玄関を開けて呼吸を取ってきます。
時々僕は筋肉の使い方を忘れて慌てて ....
君の艶やかな黒髪を
僕はそっと撫でる
君の緑の瞳を
僕はそっと愛でる
そうする僕を面倒臭そうに
君は何も言わずに見つめ返す
僕の首に爪を立てる
君の強さ
僕の指を噛む
君の野 ....
さてせっかく七夕になったので
何かお願いをしようと思うのですが
あの子に願いが届きますようになんて
かわいらしい事を願うのもなんだかあれなので
他に何かないかしらんなどと考えましたら
不 ....
止まった車の中で君は静かに煙草に火をつけるので
ああこれでもう終わりかなと思いました。
フロントガラスから見る外は薄暗くて少し寒そうでした。
あなたの吐いた煙草の煙は狭い車内に充満して
私の好 ....
少しだけ遠い国のお話に
泣いた女という話が有りまして
それはどんな話しかと言いますと
詳しくは知らないのですが
タイトルが気になったので
そのうち読むかもしれませんが
きっと明るい話ではな ....
もしも悲しい事とか
辛い事があって
どうしようも無い時
もしも何も無くて
嫌なことさえ無くて
どうしようも無い時
死のうとして
死ぬのが怖くて
やりきれない時
何にも辛く ....
出会わなかったのか
出会えなかったのか
出会わない君と
出会えない僕が
すれ違っていく世界
僕等は見知らぬ他人で
僕等の出会わない話で
僕等の出会えない世界で
僕等は恋 ....
僕らは生まれたときから
もとい
僕らは翼を持って生まれてくる
もとい
翼なんかもってやしない
だから
僕らは羽を一枚握り締めて生まれてくる。
その羽はとても強い ....
うーん好きなんだけどなぁ君の事
どうしてそんな風になるんだろう
もしかして
いやそんな事はないか
うぅんなんだかなぁ
上手くないよねぇ
どうしたもんかなあ
ねえ
あ
いや
なんかね ....
酔っ払ったみたいに踊る僕の手に
気が付いたら君の手があった
変な言い方だけどそんな感じ
おでこをくっつけて微笑みあった二人が
そのまま見つめあって
溶け出していく夏の夜の匂い
細波 ....
うすらぼんやりとした
朧月
まだ少し明るい薄青色
にぼんやり浮かんだ。
窓から漏れるオレンジ色
の窓明かりは
空の色ととても綺 ....
君の心の中はとても青く深い海だから
僕は小さな潜水艦に乗って行こう
潜って初めて知ったよ
静かに見える海の中は
本当はとても様々で
速い流れも遅い流れもあるって事
だけれども大丈夫 ....
ゆっくり流れた時間の中で
少しだけ遠くを見た君の目が
瞬き 瞬く
私は少し揺れているから
あなたの瞬きの風が
私のことを遠くへ飛ばした
緩やかな記憶の雨は
思い出の中で淑やかに降 ....
欲があること
人を羨むこと
にくしむこと
嬉しいと思うこと
悲しいと思うこと
楽しいと思うこと
怒りが湧くこと
恋をすること
愛を知ること
優しく出来ること
綺麗だと思うこと
....
ピアニカみたいな切ない言葉を
水遊びの様にきらきらと紡ぎ
気ままに踊るダンスみたいに
つかみ所のない夢を本気で追いかけ
無邪気に笑って泣く貴方が住んでいるのは
とても貧しい小さな家でした。
....
誰も知らない顔をして
通り過ぎていく君の強さ
夏の制服の薄いシャツから伝わる
淡い匂い 淡い声 淡い想い
すべてが溶け込んだような
プールの塩素の匂い
もう過ぎてしまった七夕は ....
結婚おめでとう
幸せになれて良かったね
これからも沢山の幸せを
いっぱい探すんだよ
結婚おめでとう
いろいろ楽しみだね
君の事はあまり知らないけれど
本当に良かったなって思うよ
....
お姫様を助けに向かった王子様は
お姫様に会うことも無く石にされた。
魔法使いに助けられた王子様は
五十年ぶりに故郷に帰った。
お姫様は他の国の王子に助けられ
他の国の王子はお姫様と結 ....
布団の中から君の目が光る。
少し視線が怖いので
どうしたのとさりげなく聞く。
うちはもっと自信を持ちたいねん
と君が言うので
十分に素敵じゃないかといったら
そんなんちゃう と言う。
....
少しずつ世界はずれていたんだ
今まで気が付かなかったよ。
今日の明け方に外にでて初めて気が付いた
世界は少し右に傾いていた。
みんな普通に歩いてるけど知ってるのかな
世界 ....
大きな翼で空を舞う君に届けと祈った。
空は緑色に深くはてしなく深い。
まるで森の様に茂る空と雲が広がり
君のその手に握られた小さな命を奪わんとする。
君はもがきながらその翼を雲に絡め獲られ ....
幸せを手にとって
にへらにへらと眺めるような
そんな{ルビ詩=うた}が描きたい。
弟の様に優しい言葉で
切ない恋の詩をそっと
花束でも添えるように。
もう少し覗いて見ようよ
楽し ....
スカートの端をちょっと摘んで
ひらひらと踊ってみたい。
スカートのひらひらは
朝顔みたくてなんとなく可愛い。
なんとなく可愛らしいしぐさに
ひらひらのスカートがあれば
僕はも少し
....
遊ぼうっていったらOKだったのに
デートしようって言ったら断られた
なんだかなあ なんだかねえ
うち雨の日好っきゃねん
なんでなんでなん
だってな傘忘れたらおんなじ傘でくっつけるやん
あほな事ゆうてやんと傘持ってきなさい
ちぇっいけずやわぁ
すっきゃからええねん
....
5056回目のさよならの後に
ぱぺぽ降ってきたと君が言った
なにそれって聞いたら
さあって
ごめん訳分からんわ
最初はグーじゃんけんぽん
いきなりは無しやわ
あかんまたチョキや ....
二人は戦場で出会った
砂漠の英雄は豪腕投手
森の英雄はホームランバッター
砂漠の英雄はボールの変わりに手榴弾を投げた
森の英雄は弾の切れた機銃を構えて全力でスイングをした
森の英雄は ....
溶けて流れる苺ミルクの練乳の川
ピンクの苺のシャーベットに飾られた真っ赤な苺
そこに真っ白な練乳をかけると
まるで世界が生まれた時の様に地表を溶かし
大きな塊を動かす
これを見る子供の嬉 ....
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