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なみなみと カップに注いだ
たっぷりの時間は
ごくごくと それはあっという間に
君に飲み干されてしまって
僕は呆れてしまうのだけれど
君があんまりにも
美味しそうに ....
たくさんの人が眠っている
重力に抗うこともできずに
背から腹までのわずかな高さの
影をつくって
僕らの毎日は孤独な戦いだ
星の中心へ向かおうとする力との
今日もまた爆音が響き
崩れていく ....
うなぎ、きらい
うな、ぎ、きら、い
骨がささるから
ささ、ささ、ささ、
たくさん食べると
たくさん、ささ、
るから
ぬる、ぬる、して、
きら、きら、し、て、
基礎体温計を口にいれたま ....
幻覚者の夜からお前は生まれる
お前の肌は月のように青白い
痛みは甘美な酒などではないが
深く背中に差し込まなければならない
その鋼の翼を
たくさんの固形物が
群立するビルの谷間に
在るものが在るものを
こえようとする瞬間
世界中の言語は黙秘した
こだまする
吐息と靴音
家に忘れた裁縫箱を取りに
少女は走った
....
犬の耳がわたしを駄目にする
駄目になったわたしは
大きな桃になって歩く
途中遠回りして
家族に小さな菓子を買った
今日はかけっこで一等になった
娘は得意げに話してくれたが
何メートル走か ....
あげたかった
必要なものはすべて
コップが限界だったのに
それ以上だと作れなくて
カステラみたいに
手は千切れてしまうのに
(2006.6.11)
晴れわたっていた
ページをめくるたびに
空はその青みをまして
澄んだ悲しみのように
雲ひとつ見つからない
その向こう側から
誰かが僕の名を呼んでいる
今朝旅立つことは
すでに決めていた ....
智恵子のかじったサンキストのレモンにはたちの悪い農薬が入っていたのではないか、それが彼女を余計に苦しめたのではないかということが、気がかりでならないのです。しあわせな智恵子はそんなことは気にしないだ ....
日々の営み
食べかけのマンゴー
砂のようにどこまでも
ずれていく少年
手段を知っている僕たちは
まだ本当の悲しみを知らない
日々の営み
食べかけのマンゴー
それが癖であるかのように微笑 ....
一
父は
生まれた時から
わたしの父であった
母は二度の流産を経験していて
私の時もずいぶん危なかったらしい
わたしは
生まれる前から
強さと弱さを持っていた
父は私をお ....
水面でも生きていけた
音も音以外のものも
やがて最後は雨となって
わたしはいつもの
退屈な境界線になった
明日は全国の会議室で
美しい花が観測されるでしょう
予報士は丁寧にお辞儀をすると ....
一枚のざぶとんに
君と背中あわせで座っていると
温かさがここまで伝わってくる
つまりそれは
君のここに
僕の冷たさが伝わっている
ということなのだろう
二人の真ん中くらいに夕日は落ち ....
雪の真似事が得意だった叔父は
危ない、と言われていたのに
ある日原っぱのようなところで
なくなってしまった
話をする様子がいつも苦しそうだった
幼い私を見ても
たかいたかい、しか
....
私は私の血
息をしないと
自分に苦しい
私は私の血
ブレーキをしないで
坂道を駆け下りていく
熱い日ざしを反射して瓦
生家がみえる
(2006.6.4)
祈りはオナニーじゃないんだからね
つごうのいいときだけ神様よびだして祈るママはまちがってる
と抗議するとき
私たちはママが自力でパートして取った免許で運転する自力でパートして現金で買ったマー ....
かつて見送られるもののために
窓はあった
そしていま窓は
残されたもののためにある
窓を開け放ち
潮の匂いのする風を迎え入れる
誰かが忘れていった
化石の海が
ひとつ置かれている
....
階段は増え続けた
僕らの知っているところや
知らないところで
やがてこの街は
階段で埋め尽くされてしまう
のではないかと思う
そうしたら君と
階段の無い街に行って
日にあたりながら ....
給湯器のように優しい
考えちゃいけない
考えちゃいけないから
床のタイルを交互に黒く塗ってる
隣に住んでるおじさんの泣く声が
ここまで聞こえてくる
(2006.6.1)
とまらない泪を,真似たかのように降りしきる雨。
今時,三流ドラマですら使わないであろう言い回しを選ぶ,自らに苦笑した。
だけどほんとう。
笑いがこぼれてしまうくらい,それはあたしの頬を伝 ....
近日中に,小説を書き始めようと思っています。
構想だけはずっとあってなかなか文字になりません。
きままに何回かに分けて,この場に載せたいと思います。
偶然これを見てくださった方々,読んでくださる ....
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詩・投稿・感想・写真詩・絵詩・一言詩・詩人へのリンク集 愛称:ぽえ会!
[HOME] [ここについて] [サイトの使い ....
<前文>論ずるより書けとは御尤も、かと思います。論ずるのは専門外ですし、例え中傷を受けようとも毅然と書いている方が粋だと思います。ですから、此方での発言者として考えを投稿するのは一度きりにしようと思い ....
貴方はもうそこには
居ない
貴方ははるか彼方
空の向こう
ウィスキー片手に
ベッドから這い出し
目玉焼きを作る
パンを食べる
貴方の輝く瞳を見て
悲しくなった。
涙の後は現 ....
人は自分自身の上に立って生きているような、
それなのに他人の上に堂々と上がって生きているような、
そんな感じがする。
人の眼が、カテゴライズのだと、思う。
要するに自分の置かれている道 ....
紅茶を飲んで
ハチミツ入れて
サンドイッチを
ゆっくり食べる
おしゃべりして
すっきりする
リンゴ畑で
大きなリンゴ
ござを仕舞い
頭がくらくらする
時間だけが経つ
ハレ ....
太陽を見ていると
目が痛くなる。
太陽なんて大した事無い
と思っていた。
太陽の光は力持ち
全ての生き物の父
太陽は命の原動機
全ての雲の造り主
日向ぼっこは
気持ちがいい
....
星飛雄馬のお父さんが
ちゃぶ台をひっくり返したのは
実は
たった1回らしいと
誰かがブログで話してた
怒鳴って
声を荒げて
破壊して
それは新たな怒りを呼んで
そうして
本質は ....
熱を帯びた我らに容赦なく降り注ぐ雨。
雨は止むことを知らず、強く弱くを繰り返す。
向こうに晴れ間が見える。
ここじゃ風邪をひいてしまうよ。
あの晴れた場所に逝こうか。
この木の下で雨宿り ....
ヘイハニー俺と賭をしようぜ
例えばこの3枚のコインが無くなるまでに
俺達の別れを覆せるかどうかを
勿論俺は「可」に賭ける
叫び声が弱くなると不安になって腕の力をゆるめるような
....
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