すべてのおすすめ
雪解けの水がつるり、と窓にいて
陽射しはひらり
春、うたまつり



じわ、
じわり
布団を抜け出る子のように
ひとつ、ふたつ、と三月の砂利


太陽に追われて ....
風に舞う

五弁を

優し陽に翳し

凪ぐ空

仰ぎ

青に とけゆく
 
 
生き方の不器用な父がひとりヴァージンロードを駆け抜けていく
 
 
ベッドで遭難などしないように君のいびきを道しるべにする
 
 
ウソツキとキツツキの違いを述べよ、この戦争が ....
うすべにの桜を頬にほころばせ
ふゆを咲くのは
あどけない、春




さむい夜
機関車さながら息をして
笑っていたね
星くずの頃


転んだらふわふわでした新雪は
 ....
廃校の探検隊だぼくたちは廊下がミシンと鳴るアンダンテ


イチゴにも砂糖をかけるアキちゃんが横目で見ているスターバックス


算数が誰より得意なユウくんは今日も釦を掛け違えている


 ....
 
動物園の絵はいつも雨が降ってるあなたと行ったあの日から
 
 
手を繋いで坂道を駆け上ったね下る時に負けぬ速度で
 
 
母と二人ハンバーグをつくる夕日よりもきれいだったひき肉
  ....
Before


 初恋に 破れ 背伸びし 珈琲は
   
     苦いばかりの キリマンジャロ

After


 初恋に 破れ背伸びの 珈琲も、

     今や麻薬の珈 ....
水清く きらめく夏の 想い出を

   ビー玉にして 留めていたい。
夕焼けの色 頬に下さい



過熱する愛を雪で形造るその身焦がして融けてゆく君

絡み合う糸は指で解けなくて もがけばさらに絡まってゆく

巻き髪を指で遊びくちづける君のおもちゃにな ....
標識は海それだけを手がかりにギアはトップで{ルビ夏風疾走=サマーラナウェイ}

かざなぎでアクアスカイに叫ぶとき見えていたんだ白きクラック

無人駅いつから来ない夢列車ココナツの浜 ....
チョキチョキと なんでも切るよ チョッキンな
僕の鋏は グーにも勝つよ
過ぎ去りし 春のいのちを 悲しむか
   
   薄暮に舞うは 花びらの雪
宵夢の {ルビ幾年千代=いくとせちよ}の 花見酒
     酒に浮かびし 月はかぐやか


宵は酔い 遠見の富士の 静かなる
      月に浮かびし 薄桃色の


寒空に あ ....
潮風と過ぎ来し時を背に流すさだめのごとき蒼を開いて

旅立ちの日には必ず響いてた警笛がいまつまさきで鳴る

桟橋に残したサヨナラ遠ざかる振っていた手で面舵一杯

羅針盤果て ....
春の色に月やあかきと問ふ人の
かざしにせばや八重桜花



あらし吹く春ならずともこぼるるは
恋のこころの花とこそ知れ



仮初の夜にも似たるかいささくら
 ....
麗らかな春の匂いはどこにある
梢の先の小さなつぼみ

清らかな春の光はどこにある
川に流れる小さな雫

ゆるやかな春の動きはどこにある
日なたで伸びる子猫のあくび

新しい春の心はど ....
春の山 パッチワークね 若葉色
    河津のぴんく 縫い合わせてる


陽に透けて こぶしの花の美しい
    白をふちどる 線だけ強く
この胸は旬のごとく熟れていて傷つきやすし白桃以上

肌触れて ただそれだけで熱くなる 傾く心 体が告げる

指許す頬をも許すドミノ倒し カタリカタリ 静かな音で

永遠に交じり合わなくとも ....
 赤面す 落ち込む 媚びる 自惚れる 恋の{ルビ醜態=フェイズ}の罠にあらがう

 人恋し 初冬の夜半のニルバーナ 白磁のカップ一気にのみ干す

 優先席お譲りください 不自由なこころの女がこ ....
放課後の淡い窓から金管の音よ羽ばたけ青のたかみへ




とおせんぼされてる明日に手を伸ばすように螺旋階段のぼる




コピー機が光をシャッフルする影でちがう切札のぞむ我がまま
 ....
水戸黄門の印籠がミトコンドリアになった、と昼のニュースで


これがミトコンドリアです、と書いた近く日直の僕の名がある


明日からあなたが使うベッドを夜中に一人で組み立てている
 ....
立ってる君、座っている僕、違う遠さの水平線を見てる



洗濯物干しといて私ちょっと銀行強盗してくるから



ごめんなさい、なら何度でも言います。謝罪と反省はただなので


 ....
さよならと書けずにsayonaraと書く僕らのポエムは今日も悲しい



鼻のにきびをさっきから気にしてるあなたは僕の大切な人



誰にも食べさせないよと子牛を抱きしめ泣いた従兄弟と ....
どこにも行かないバスに乗りたい。君の拙いお弁当を持って。


雑草といっしょに雑草以外のものも抜いた真夏の裏庭


家に帰る途中、下水道工事をする父を見かけて手を振る


ノック ....
砂糖黍畑を走るおさな子はいつかのわたし汗まで甘い




エメラルドグリーンは父がちゅら海を恋うる口ぐせ目じり細めて




「白百合は雑草だった」と言う父の故郷奄美は千キロ先に
 ....
<あきらめ>の四文字にアキとメと見つけ秋に芽生える草木を想う



片翼では飛べない空よすすき野は背中の地平線に波打つ



君の手に止まるとんぼを接写する今この時よ{ルビ ....
洗面器に金魚を二匹放したら波紋にひかる新月の影



告白に一瞬ときがとどまって乱反射する川が痛いよ



自転車に初めて乗れた日の風を呼びおこしてる恋のはじまり



まひる ....
☆赤黄茶で
 染まる{ルビ小路=こみち}を走り抜け
 香る匂いは青い秋風

★黒髪を
 なびかせ走る君を見て
 短く感じる長い道のり

☆後ろから
 必死に走るあの{ルビ男=ひと}は ....
秋風に 吹かれて光る くもの巣に
   
   いちばん星が 捕まっている
秋の葉に虫の音の葉交じりつつ
   言の葉添えず秋の深さに

{引用=(歌意)
秋らしい紅葉の葉に虫の音が交ざっている
(その趣は言葉では表すことができず)
秋の深さに言葉を添えられない
 ....
こめさんの短歌おすすめリスト(92)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
◆春うたまつり- 千波 一 ...短歌2*09-5-22
- 柊 恵短歌2*09-4-5
うそつきでいいから- たもつ短歌709-3-18
◆ふゆを咲く- 千波 一 ...短歌6*09-3-2
【短歌祭参加作品】_少年少女たちの自由奏- Rin.短歌19*08-12-2
星の鳴る夜- たもつ短歌2208-11-26
初恋_Before_&_After- Lucy.M.千 ...短歌208-10-9
川風に吹かれて- Lucy.M.千 ...短歌308-6-19
夕焼けの色_頬にください- さくらほ短歌11*08-2-22
「サファイアン・サマー」- Rin K短歌21*07-7-25
チョキ- 北大路京 ...短歌7*07-7-24
さくら_薫(かほる)- Lucy.M.千 ...短歌107-4-6
春夜奏- プル式短歌8*07-3-28
出航- Rin K短歌22*07-3-27
月下咲羅(げっかさくら)___■古語の宴参加作品■- Rin K短歌20*07-3-22
初春の歌- ぽえむ君短歌16*07-3-20
秦野_春、_こぼれる_二景- Lucy.M.千 ...短歌307-3-15
ドミノたおし- さくらほ短歌10*07-3-12
苦恋五首- 月夜野短歌11*06-12-18
Line- まほし短歌21*06-12-3
ミトコンドリア系- たもつ短歌9*06-11-23
君と見ていた- たもつ短歌1806-11-18
sayonara.com- たもつ短歌2406-11-13
最終バス- たもつ短歌1906-11-9
父と奄美と追憶と- まほし短歌18*06-11-4
千秋_(side_B)- まほし短歌15*06-10-30
一夏_(side_A)- まほし短歌13*06-10-30
マラソン日和- 愛心短歌406-10-20
秋の_くも_。- Lucy.M.千 ...短歌6*06-10-19
秋の葉に- ぽえむ君短歌7*06-10-4

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