すべてのおすすめ
毒林檎 食んで死にたい 口付けで君が生かしてくれるというなら

十六を告げる鐘の音 くれるなら糸紡ぎ針と深い眠りを

美しい声もたゆたう髪も捨て 死ぬまで叫ぶ王子への恋
たくさんの資料に埋もれて君に愛を告げた分室という部屋


僕の住む街を指でなぞれば指紋が乾く空のない地図帳


こけしを削って食事に入れ続けた、母は父に何の復讐


ひとことで言 ....
肩ひもがナイロンなんだとなぞられて まとわりついた背中の汗に


抱き合えばあなたのかたち胸が押され どちらの鼓動かわからなくなる


かぶさって唇奪う君を真似て 私も肉食動物となる

 ....
弱いから強いふりして前を行く振り返ったら戻れないから



堰き止めた涙のダムは優しさで壊れてしまうだから離れる



見えないと未来に怯え悩むのは明日が必ず来るという前提


 ....
カテドラル 傍で祈れる 横顔に みとれたる我 聖句を忘る

夕暮れて 耳に届くは {ルビ夕の鐘=アンジェラス} サンタマリアと 汝は唱えん

微笑みの下に澱める 汝の罪 分かちて負わん 我にも ....
君は君 僕は僕だと始めから 分かっていたさ だから求めた

邪魔なのは 二人を分かつ この肌と 抱き合う度に 溶ける夢みる

寄り添えば 分かち合えると思ってた 足されるだけの 僕らの孤独
清さこそ、いやらしいとは思わない?若い和尚の鼻梁にみとれて




アルコール分量わざと間違えて きょう 今 あなたに{ルビ手=た}折られたくて




ガールという字面で服を ....
このコインの桜をじっと見てください あなたはだんだん春になります



失踪は春の間に すれ違う人がよそ見をしているうちに



肩と肩近づいていくまだ雨はそうだね雪のにおいがするね
 ....
春なんて要らぬと言われ白梅は ごめんごめんと俯いている

抱き合った十分に降る春雨は思い出に似てぬるくやさしい

言葉などなくて伝わる僕たちはいつものように別れる別れ

軋むほど力をこ ....
油染みだらけの記憶のわら半紙提出期限をとうに過ぎ去り




透明なグラスの底を目にあててきみの星座を見る白昼夢




あの夏にきみが投じた問いかけのこたえをさがす 波のまにまに ....
黒蜜の氷菓和尚が食べるとき観音扉の奥のまばたき


猫みたいな声を出すから燃え上がる火事にみとれるひとみをなめる


無意味だと思うぼくらのやることは星と星とが抱き合う夜に


尾& ....
みちたりてゆくいたみの海にしゃりしゃりと緑のようなきみを齧るよ



ふりだしたゆきにとまどうゆうぐれはゆびさきがあいたいとさわぐよ
戒律

日曜の教会の君の白い指若い和尚の無駄なき仕草



口移しそうっとくれたマシュマロは口に出してはいけない祈り



まっすぐな背中や胸を這い回る無意味な戒律汝犯せよ

 ....
軽く舞う三十一文字に気をとられ{ルビ聖域=サンクチュアリ}に右足首が

罰としてまめ電球があるだけの三角錐に閉じ込められる

指先に向こう永遠血は流れ 終わることなきダイイングメッセージ
小さな人が困った顔をしていた、きっと困っていたと思う


ケチャップでしょうかマヨネーズでしょうか幸せにいつも足りないのは


君と手を繋ぎ星空を眺めていた一面のペンギン畑


自転 ....
如月や黒いソファーに横たわるあなたの影も微笑んでいる


ゆく船のゆくえわからぬまま岸でぼくらが録音されていた夏


ケイタイを缶コーヒーのように振るきみはまだまだ宇宙に鳴れる


 ....
こんなにも狭かったのか 幼き日 年月戻して吾は佇む


真っ白なキャンバスの上に描いてた未来予想図鮮やかすぎた


この場所で始まり別れるいつも居た君は明日から共有できない


 ....
うにゃららと短歌の種を植え付ける煙草を買ったレシートの裏

ぽこぽこと咲いた短歌を貼り付ける過ぎ去った日のカレンダーの裏

短歌って素晴らしいかも!凄いかも♪金もかからず金になりもせず
会いたくて
ただ会いたくて 
夜の底
雨降るそこで
声をからして
あなたはね嘘をつくのが上手よね
ホントはみんな騙されてるフリ

『どうしても』『今日だけだから』と君は言ったね
たぶん明日もおんなじセリフ

『ごめんね』と言われることがなにより辛い
お ....
目が眩む腕が痺れる脚がつる手がかじかんで泣きそうになる

眼前に立ちはだかりし過去の影泣く泣く首をぞオーバーヘッドシュート
(国語教科書『敦盛の最期』より)

打ち崩す像が消えるまで突き ....
魔法陣描く事なく出会いたる小悪魔に恋 ミントの香り

柔らかな色の空気が流れてる。サーキュレーターお前グッジョブ!

「この音を聞いてるとあたしほあほあと、この世の者ではない気がするの」

 ....
美しい赤ん坊のこぶしには滅びの言葉握られていた


怖い雨、怖い光を浴びまくり僕らは汚い名前をもらう


眩しくて見えない僕らの遺伝子に刻み込まれる悲しい記憶


誓い合う幼い僕たち ....
鳴り響くゴングが開く俺の目は何も見てないすべてがシロだ

殴られる俺を見れないそう言った妻の祈りがリングに上がる

正義など存在しない。わき腹に喰らう一撃 あぁ、わかったよ

お前にもバー ....
あとちょっとだけ好きでいる さよならを上手にいえたご褒美として 木の船を揺らすな無邪気に邪な者ども汲めぬ柄杓を渡す
同胞よ騒ぐな天のあれもまた汲めぬ柄杓だ海は終わらぬ

天水は恵みの雨でも海水を薄める毒ぞ海のものには
手繰られて深きものども深みから湧けよ鵜 ....
太陽は誰が奪った洪水のようにまばゆい詩歌たちいづこ?


ゆうえんち、どうぶつえんにすいぞくかんみんなほろびてしまえきみとか


ぼくはもう崩れてしまう塔の上きみの手首を紫にして

 ....
夕焼けが差し込むような窓を見る 背中に回るのは反則と思う


くちびるが声を発することをやめ ただ感触が伝わるだけの


指を組むようにあなたの腕を脚を 隙間なく組み近くへもっと


 ....
尾を巻いて逃げることすらできなけりゃそのままそこに寝てろ負け犬

まず一人リングに沈め駆け上がる テーマソングはもう決めてある

無意識だそこにお前が立ったからお前を殴る 夢など見ない

 ....
かたすみでねじれ階段きしむよう影の向こうにりんごがひとつ


ざらざらの砂の床にて白昼夢目覚めて部屋にはりんごがひとつ


マンションの五階の窓から落ちてきた青空に映えるりんごがひとつ
 ....
ルナクさんの短歌おすすめリスト(715)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
悲しき姫君。- 杉田蝶子短歌306-3-17
空のない地図帳- バカ男短歌806-3-15
薄闇に- umineko短歌4*06-3-14
「耳をすませば」- 十六夜短歌606-3-11
ステラマリス- キリヱ短歌3*06-3-10
僕らの孤独- キリヱ短歌706-3-9
【短歌祭参加作品】_ガール- 簑田伶子短歌13*06-3-7
春催眠- ソマリ短歌9*06-3-7
春別れ。- 杉田蝶子短歌2+06-3-7
教科書を、閉じる- 望月 ゆ ...短歌37*06-3-6
【短歌祭参加作品】contre_le_sexism- 本木はじ ...短歌9*06-3-6
- 美里和香 ...短歌406-3-5
【短歌祭参加作品】キッチンではだめ・・・- ふるる短歌16+*06-3-3
短歌狂の歌_B面- たたたろ ...短歌2*06-3-3
幸せ- バカ男短歌1506-2-28
butterfly- 本木はじ ...短歌1006-2-28
別れの時- 十六夜短歌306-2-26
短歌狂の歌_A面- たたたろ ...短歌2*06-2-23
君の名を呼ぶけれど- 短歌306-2-12
ありがちな風景- 和歌こゆ ...短歌2*06-2-12
傷、痛み- たたたろ ...短歌2*06-2-10
『小悪魔に恋』連歌- たたたろ ...短歌3*06-2-8
エンドロールでキスをしようよ- ふるる短歌12*06-2-3
リング- 一代 歩短歌3+*06-2-2
少年少女- 杉田蝶子短歌106-2-1
方舟の海- 小池房枝短歌6*06-1-31
elephant- 本木はじ ...短歌906-1-31
宇宙に_咲いた- umineko短歌11*06-1-31
殴る殴る殴る殴る- 一代 歩短歌3*06-1-31
赤い胎- ミゼット短歌3*06-1-29

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