すべてのおすすめ
{引用=
元素の記号に音を託して、

ひとつの譜をここに。

それぞれの元素たちの姿を探しつつ、

あそびに流れてみませんか。}



●Fe(鉄)  

   フェンス越し ....
耳奥で焼き増しされたセミの音が我を迷宮入りにしている




デフレーション起こす八月森の血は居眠り空は高く冷えゆく




ヒグラシのサイレン、夜の上澄みに震えて詩集をよむ手も止 ....
燃える指くちびる含み恋をする
    サルビアそれは紅い吐息に


ひそやかな風にするどき心こそ
    コスモスふるう恋の歓び


咲き誇り頰よせたその黒百合に
   ....
ああ旅はわれと列車の脈拍をクレシェンドして空へみちびく


山走る車窓をよぎる飛魚のキラリ跳ねるような木漏れ日


つり革のとなりでうかぶたんぽぽの綿毛もうみをめざしているの?


 ....
初恋の人の名前を呼ぶように遠い花火は音だけで咲く


宵かがり すくい上げられひと夏を共に過ごした金魚の記憶


パラソルを少し傾け向日葵と同じ角度で空を見上げる


涼しげな薄い便 ....
衰えて炎もいつか褪せゆくか
    {ルビ終=つい}の火を燃せオルフェの夏よ


竪琴の{ルビ絃=いと}のふるえに夏は逝く
    {ルビ全=また}き夜空に呼び声はるか


{ルビ初風 ....
とうきょうの ひとすみでまつ アラビアの
まほうみたいな あなたのことを


溺れるブルー
ムーンブルー
波間に歌うイルカは液体になり


わーぷして あいにきたんだ し くるしい
 ....
霹靂の濃灰嵩むその下の頭の中の雲を案じる



      ***


るりいろの

てふてふとまる

しいのえだ

いみじくをかし

あさすずみかな
もう誰も修復できぬ美しい傷痕だけが星空のごと



カラフルな性の模様にいろどられ少年少女の白は泡立つ



いつまでも高原鉄道錆び付いたままの列車を包む真緑



沢 ....
夕やけを食べたいという君のため買い物かご手に西日へダッシュ


ハミングでハンバーグ焼くママを見てままごとセットで真似するムスメ


お日さまに愛でられコロナより赤いトマトを煮こんで子の皿 ....
苦しみと悲しみふたつ慣れすぎて触れるときまであなたを知らず




骨と骨あたらぬようにかたち変え心と肉の汗ばむ出会い




苦しみとよろこび混じるあなた ....
偽物のような朝日に照らされてスローモーションで抜けおちる髪


みずたちは迷路に惑わず進みゆく辿りつくもの溢れでるもの


窓越しに電線のたるむ一点を凝視する裸婦をデッサンするきみ

 ....
朝顔の 浴衣着せられ すましても
{ルビ囃子=はやし}の誘いに 鳥のはばたき

色具合 綺麗じゃないかと なだめても
姉のお古に チョーさん唇

何故わかる 金魚の匂い ぐいぐいと
群れ ....
絵葉書の端からおしゃべり零れ出す「暑中お見舞い申し上げます」



目標は銀河で泳ぐことだからヒマワリ君とは背比べしない



窓辺にて涼む巻貝ひとさじの碧い潮鳴りおみやげにした 
 ....
海に来て月の遺骸を{ルビ面=も}に浮かべ
    白貝割りて指先を切る


貝やぐら沖に燃え立ち{ルビ蒼蒼=そうそう}と
    胸に巣食うは十三夜月


月葬に送り遣るのは{ルビ鸚鵡 ....
思い出に、ゆかたの君が見たいだけ箱根温泉ゆあたりに風

きっかけがどこにあるのかわからない花火轟くまでの沈黙

ぎゅっと手を握る二人は蚊帳の中 外のすべてが愛しく見える



小学生み ....
夏をつれてくる妖精がいないから冷やし中華を初められない


泣きながら闇夜に響く帰り足コンクリートは{ルビ夏=プール}の青み


ウェディングドレスの中で夏に埋む指の日灼けを抱いて遠くへ
 ....
冷えきった繋いだ手と手を温泉で去年の炎暑を取り戻そうとす



耳元で優しく君が囁いたあの夏のさよならを海で泳がす



夢うつつ瞬時に散りゆく白昼夢、儚く消える思い出花火


 ....
水深5キロメートルの恋に落ち プールサイドで墜落する午後




砂浜の午睡からうつら目を覚まし すいかの縞の波に溺れる




ピーラーで削がれ半裸になりしきみ 水にさらせば ....
しなやかに 手折る指先 見とれつつ 翼をもがれ 君に堕ちゆく

漆黒の 壁紙に映ゆ 君の色 時を忘れて なぞる指先

浴室の 戸を開きかけ 頬滑る こぼれ髪の香 君の胸にも

絡ま ....
冬の頃 テレビで見つけた温泉に
        夏に来たのは 僕一人だけ


この夏の 打ち上げ花火 忘れない
        初めて君と つないだ手とね


待っていた 暑中見舞いの ....
放課後のプールサイドに一人きり石を投げれば割れる太陽


まだ細い腕もいつかはヘラクレス鏡にうつる半裸少年


肝だめし墓場を歩く君とぼく怖くないよと結ぶゆびさき


花火あがる綿菓 ....
星たちを耳に手首にぶらさげて羨望の矢をへし折る少女


「牛乳をスプリンクラーで噴射して虹がでるのを待ってるの。あ」


「おつかれさま。今度はあたしと遊ぼーね」蝶は埋められ、そして天へと ....
「海まではあと2時間はかかるからスイッチをぜんぶOFFにしとくの」


扇風機だせば宇宙人がやってくる黒いかみのけ黄色いはだの

温泉は自宅の風呂とは違うからはだかの歌は真夏の空へ

 ....
白い雲青らむ渚描いてく
    心の色は自由自在


砂浜に続く足あと追いかける
    麦わら帽子風のステップ


海の色変えてゆくまに一瞬の
    楽章を見る{ルビ波濤=はとう ....
かつていた冷凍都市を思い出すような小説書いている初夏


再放送されてる温泉番組を観ているぼくを見ているかか氏


転校生だったあの子は元気かなどおんどおんと胸打つ花火


 ....
{引用=題なんて散漫すぎてつけられぬ

           
            三十一文字の宇宙へ捧ぐ}


レプリカのゲルニカを敷きつめた部屋で健やかに生き呼吸している

 ....
死期を知る傷病兵の夜が来て台所にて冷蔵庫唸る

瓶詰の白アスパラガス身を寄せて標本のごとひっそりとあり

乾きつつあれど鯖の眼の色は捕らまえられた日の空のあを

家々の軒先飾るべく斬ら ....
{引用=「夏の思い出」}
うつくしい足は流れに浸されて思い出の澄む初夏の温泉



涼しげなうなじを一輪緋の色の鼻緒つっかけ見つけよ花火



小さき子手綱もないのにばしゃばしゃと御 ....
『ヨロコビ』を「喜び」と書くお子様も オトナになれば「悦び」と書き

そういえばそろそろ尽きるエネルギー 愛を体に補給させてよ

降り注ぐ雨が二人を分かつとき嘆きの歌を歌え白鳥

恋という ....
ルナクさんの短歌おすすめリスト(715)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
◆元素の譜- 千波 一 ...短歌15*06-9-15
サイレンス・サイレン- まほし短歌16*06-9-9
花言葉Ⅱ- 石瀬琳々短歌12*06-9-5
Like_a_rolling_stone…Go!_Go!- まほし短歌14*06-8-29
レトロ- ソマリ短歌1406-8-26
オルフェの夏- 石瀬琳々短歌9*06-8-22
「ブルーブルーブルー」- キキ短歌606-8-19
憂いと本当の?気持ち- 橙午短歌2*06-8-18
灰殻散歩- 本木はじ ...短歌1006-8-17
夕やけ母さん- まほし短歌12*06-8-17
あなたであるもの_あなた_息の源- 木立 悟短歌806-8-16
Scenes- たたたろ ...短歌8*06-8-14
祭囃子に誘われて- 佐野権太短歌16*06-8-7
消印のない空- まほし短歌19*06-8-6
月葬- 石瀬琳々短歌18*06-8-2
【短歌祭参加作品】青の墓場- 一代 歩短歌11*06-7-30
【短歌祭参加作品】ゆめのなかのこいびとたち- ピッピ短歌1106-7-28
【短歌祭参加作品】こちら冷夏- 容子短歌1006-7-27
【短歌祭参加作品】半透明の夏- 望月 ゆ ...短歌29*06-7-25
ひとつのピリオド- 椎名乃逢短歌2*06-7-24
【短歌祭参加作品】団扇あおいで、忘れない夏- 逢坂桜短歌3*06-7-22
【短歌祭参加作品】半裸少年- 石瀬琳々短歌24*06-7-21
少女の域- たたたろ ...短歌9*06-7-16
【短歌祭参加作品】愛のない慈悲なんていらねえよ、夏- たたたろ ...短歌8*06-7-9
海の画帳- 石瀬琳々短歌9*06-7-4
【短歌祭参加作品】あしたも夏でありますように- 本木はじ ...短歌14*06-7-3
三十一文字の宇宙へ捧ぐ- たたたろ ...短歌8*06-6-30
See_you_later,_Refrigerator- 山田せば ...短歌11*06-6-28
【短歌祭参加作品】「なっちーのおとめちっく☆ぱらだいす・夏」- ふるる短歌11*06-6-28
恋・愛・ヨロコビ〜こいするふうけい五七五- AKINONA短歌206-6-24

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24