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ぽつぽつと飛び交う
耳障りな羽音
乾き損ねたコールタールに
再び水を打つ
門をくぐれば
生臭い土の香り
産まれ朽ち
吸い上げられる
老いた桜の木は切られ
残った切り株から
....
あの空の話
もう遠くなった映像の中では
坂道の向こうの太陽と
薄くなるグレーの空とが
混在していて
蝉時雨
引いては寄せて
寂しさを反芻している
知らない知らな ....
やがて来る、あたらしい雨
プラットフォーム
この手で焼いた
たこやきのまるいかたち
そしてあの子のえがお
満ち足りた身体に
デザートがはいるだけの
ちょっとした空隙ができる
まだ走 ....
画鋲一個で支えられたフレーズ
そんなもので君は歩くんだとして
小さな足音で七月は過ぎてゆく
今このときに語りつくせるニュアンスがあるなら
きみは僕を量り知ることができる
ねえメロディーはいら ....
そらが
投げかける光を
見なかった
膨らんだ
ほおぼねのあたり
あかく火照る
夏の痣がひりひりと
ひりひりと
うずいて
コンロのうえ
やかんから溢れる
湯気が
おも ....
キャンディの蒸発が
存在の危うさに
交わる午後
街は熱中症の糸を
器用に手繰り寄せて
痛覚に群れた
羽蟻を潰す
高気圧が
螺旋する堤防には
焼ける鉄板の
匂いが見える
....
溢れてしまいそう
溢れさせておけばよかった
もう周りには花は咲いていなくて
指に触れる砂 ざらりとした 痛みの粒の
溢れてしまいそう
溢れて 咲いてしまえばよかった
....
ハエの手のこする音が聞こえるぐらい静かな夜だった
ぼくらは見つめあっていた
なにもごまかしようのない
左右がふとそろってしまった鏡のようなぼくらだった
まばたきの一回で世界が変わってしまいそう ....
1 降り注ぐピの静寂
ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ
ピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピピ
ピピピピピピピピピピピピピピピピ ....
あい 愛
うえ 上
おか 丘
きく 聞く
けこ ムリ
け 気
こ 娘
愛上丘聞く気娘
= 愛は丘の上にあるとい ....
くちびるから突然漏れる息があって
今ぼくがそれを名づけるから
太陽
坂道を自転車で繰り上げてゆく
いつまでもうしろをからっぽにするために
風が残ってしまいそうな零時に
目が乾いて仕方な ....
都市に乱立している細く伸びたあの自然物は
休むことなく今日も増殖しつづけている
近所の子供らが たむろしていた空き地にも
ふと気がつけば
いつのまにか生えている
駅ビルの中を ....
飛ぶ鳥は水平線を濁しながら渡る その足が青いのを見て追いかける 何か落とした! 青色一号の入っていた分別されていない容器につまずくと 足が染色されてしまうことがよくある もし洗っても取れないなら その ....
正直に言うしかありません
愛し方を忘れました
かつて
あれだけ自信のあった
自転車に乗るよりも
だから
これが欲望なのか
さみしさの終着なのか
幸せに出来ますかと問われれば
それ ....
いつもそばにいるけれど、
けっしてひとつにならない。
つきときんせいになりたいと、
おもったきのうが、
わたしのくびをしめる。
それ以上でも以下でもなかった
背中は遠くコスミックにみえた
よみかけた一行一句も
五段活用に駆けぬけてゆくから
ライトモチーフの君が
愁色して靴ひもをなおした、
ような妄想なんてし ....
ぼくの中の沸騰石はころころ
指のさきまで転がるんです
背骨を真っ直ぐにしている力よ
どうか今すぐに椅子ごとざわめきを引きちぎって
このぶつかりを
愛だと言わせて下さい
きみに言わせてくださ ....
秘密を知りたいときに言葉というものが邪魔なことに気付いた。
僕は車に轢かれたけど、君は元気かい?
衛星やその他不安定な宇宙植物から地球上に絶えず、
どろどろした液体のビームが落ちてくるのは、 ....
理不尽なことが多すぎる
どこまでを正当防衛としてくれますか、そうなる前に完璧なマニュアルをください
ため息の液化
5番線に電車が入ります白線の後ろまでお下がりください
エラ呼吸に切り替える
....
夜空にパンチ。
その紙くずは
目覚めの頃に
見つかるだろう。
薄水色の
明け方の空に。
夕刻
おとこまさりの包丁裁きで
頭を落として
からだを開いた
中骨を
刃先でなぞる
膜を破る
洗い 流す
ぴりぴりとあかい
赤は
どこまでも
泣き止まない
鍋の底で ....
駅前に君を呼び出して
全速力で駆けつけた時には
もう好きなんて言葉は出なかった
僕らが 宇宙の話をしよう! と言い出す時は
きまって
全ての宇宙が出尽くしてしまった時だ
それなのに ....
そこから逃げてしまいたい心は
きっと次の街からも逃げ出すでしょう
永遠に次の街を求めそして逃げ出すのです
永遠とは輪廻のことです
ふりだしに戻るのです
もっとも醜い鬼がやってくる
....
最初、光は
薄ボンヤリとした色を
ポーンとよこす
ひと昔前の卒業式は、こんな花束であふれかえってた。
いつの間にか起きてきたキミがヒドイ寝癖で言った
かすみ草に右往左往して過ごした苦い青 ....
なんの思い出にもならないパンをかじる
作った人も売った人もおぼえていないパン
レシートもなければ味もない
名前はなんだっけ
そもそもほんとうにパンだっけ
おなかのこどもはもうあいたよ ....
ようかんを冷蔵庫で冷たくしてから蒸らさないようにガーゼに
包むような通信手段で 水に溶ける紙を400ダース。
食物連鎖の卑猥なリズムでくちばしから代わる代わるウソをコーラで。
2000の価値 ....
ある日友人が呟いた
「鷺て、ポキておれそうね」
白く細かった鷺が水しぶきの中
静かに足を上げていた
自転車で走っていると、いつも
ポケットに ....
逮捕される前に
一緒に暮らして
外で
立っても歩いても
電車を降りると
豊島園駅は広い
花りが走りまわる
「くるくるまわるー」って
急行所沢特急所沢普通西所沢
改札を出ると
....
ペンキ職人
天野茂典
青いペンキ
台詞のない声
遠くからやってくる海
炎の青空
どこにも出てゆかない砂
ぼくの病棟が乾燥している
シマリスとあそんでいる
ナキ ....
加減乗除の果て。
らくだのコブには
梅酒が満ち満ちていた。
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