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寒さが身体に凍みわたる頃になりますと
不思議と故郷を思い出します
わたしがそこで過ごした十八回の冬は
どれも特別に寒くはありませんでしたが
むかし むかしは雪が深い
それが当たり前だった土地 ....
誰かが言った
「世界は蜜でみたされる」

私は夢見た
「世界がレモン水に沈んでる」

世界は今
一体何で満たされているの?

私は蜜より レモン水の方がいい
満たされるよりも
沈 ....
ふきっさらしの橋の上は
厚着をしていても寒く
あんましその場に 留まりたくない
早足で駆け抜けようとした時
地べたにうずくまっている
毛布に包まった塊が
ぺこん とお辞儀した

ここは ....
深い赤い色の革靴を買った
一目見て一緒に歩きたいと思い
なんだか運命を感じて心がときめいた
深い赤い色の革靴を買った

履き心地の良さは
運動靴には負けるけれど
しなやかな光沢のある表面 ....
終電の終わった線路に
踏み込もうと思ったけど
青く点灯する信号を見て
しばらく迷った末 やめてしまった
スタンド・バイ・ミーごっこは難しい

夜だけど
いつも感じる夜とは匂いが違った
 ....
青いビニールシートの囲いの中から
海を越え
国境を越えた国の音楽が聞こえる
私の知らない楽器の奏でる音
中に入るとそこの空気が
赤く染まっているように見えた

とてもにぎやか
でもうる ....
「ねぇねぇ奥さん、このところいかがです?」
「中の上、といった所かしらねぇ奥さん」

何処かで聞いたような
よくあるような
井戸端会議的会話も詰まっていそうな
丸っこい外郭
お喋り好きそ ....
もうすぐ 八月の空が
落ちてゆきそうなので
また わたしたちは言葉を選び
逃げる準備をしなくてはなりません

「またね」を 残してゆくと
来年は とても からっとした
笑顔が ぱぁっ と ....
太陽が
眩しすぎたから
どれもこれも
真っ白

花火は
刹那すぎたから
どれもこれも
真っ黒

鮮やかな記憶
以外 何も
残らない
残せない






{引 ....
幼い頃、年明けには凧上げ。
冷たい北風の中、
小さな手で一生懸命糸にしがみついていた。
その手からざぁっと凧を連れ去ったあの風は、
友達がほしかったのでしょうか。

桜咲く春の日。
鬼ご ....
千波 一也さんの明楽さんおすすめリスト(10)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
望郷- 明楽自由詩107-12-21
世界を満たすもの- 明楽自由詩707-9-13
橋の上で- 明楽自由詩4*07-9-8
- 明楽自由詩107-9-6
帰り道- 明楽自由詩407-9-5
TOY'S- 明楽自由詩107-9-3
青色熊型硝子細工調味料入- 明楽自由詩107-9-2
逃夏- 明楽自由詩207-8-25
夏写真- 明楽自由詩207-8-23
風の名前- 明楽自由詩507-8-17

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