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何にもない、何にもないってよ俺たち
肩を寄せ合って
それで夢ばかり詰め込んで
どんどん広がって、どこまでも広がってさ

まみれた両腕で
濡れ手で粟、そうやって集めたモンが
ひゅうと、そよ ....
広がりを天に
透明な輝き 陽光を受けて
例えば台所、テーブルの上
飽きもしないで 口をあけて

満たされるのを待つ
透明感をまとって
海の青 空の青も
細長く切り取って、私は立つ

 ....
都市
その足元は黒に染まる
灼けては、また凍える
現代の 大地とでも呼べるだろう

黒くなった三億の悠久
忘れられて
尊くも足下 誰も
誰も、考えはしないで

あんまり痛くて、裸足 ....
夕暮れの放課後
自転車をこいで 風と
堤防の道 駆けた
もう忘れかけた 甘酸っぱい思い出

堤防を溢れんばかりの
青春という奔流は
あの頃
何人の少年を大人にして

架かる橋の上か ....
水面に 乱反射
オレンジと 銀色と
さらさらと風
きらきらと揺れ
浮かび上がる
水鳥のシルエット

夕景が
夜の闇に溶ける前に
浮かんだ小船の 孤独を思う

風に吹かれた
さざ ....
燃える赤
のたうつ龍
たやすく消える命
背中合わせの 安心と不安

だから{ルビ恐々=こわごわ} 手なずけて
太古から人は
ご機嫌を取りながら
仲良くも 儚く

迷い道の向こう
 ....
薄い{ルビ翅=はね}
はばたいて
数日の 玉の緒
切れた先に 何が見える

揺らめいて 嗚呼
{ルビ水面=みなも}を舞う だが
{ルビ羽音=はおと}は聞こえない
その かすかな存在のゆ ....
見上げた空に 月
朗々と歌は聞こえ
足元に 花
虞美人草は 濡れてなお美しく

空は堕ち
心を 見失った
裏切り そして背後に
大いなる 意志

是非もない
この天は
誰の物で ....
漂う 粒子
温度差で 現わし
白き 霞
視界 狭まり

伸ばした 手の先
じんわりと 湿る
{ルビ春秋=はるあき}の体感温度
水 それにしても水

姿変え 移り変わる
形変え 巡 ....
日々を知らせる 薄い紙
幼心 望む日は未だ
ミシン目で 繋がった日々
びりびりと 朝方のワンシーン

そんなに楽に
切れ目を 入れられるほど
僕らも 地球も
器用じゃないさ

36 ....
高層ビルの屋上で
夜を 覗いていた
時が降ってきて
私は この惑星に取り残された

{ルビ古=いにしえ} でしかないよ
そう教わったのは幼い頃
数億 その時に
私は打たれながら いつか ....
千波 一也さんの雨宮 之人さんおすすめリスト(11)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
89、泡_【あわ】- 雨宮 之 ...自由詩4*07-3-11
66、グラス_【ぐらす】- 雨宮 之 ...自由詩4*07-1-9
60、アスファルト_【あすふぁると】- 雨宮 之 ...自由詩8*06-11-26
54、堤防_【ていぼう】- 雨宮 之 ...自由詩4*06-11-3
52、さざなみ- 雨宮 之 ...自由詩5*06-10-29
29、炎_【ほのお】- 雨宮 之 ...自由詩3*06-9-5
25、蜻蛉_【かげろう】- 雨宮 之 ...自由詩4*06-8-29
22、四面楚歌_【しめんそか】- 雨宮 之 ...自由詩1*06-8-24
21、霧_【きり】- 雨宮 之 ...自由詩2*06-8-23
15、カレンダー_【かれんだー】- 雨宮 之 ...自由詩1*06-8-9
7、星_【ほし】- 雨宮 之 ...自由詩4*06-7-29

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