いるとすれば
とんでもなく 無能な
かみさまが
うばっていったものが
みけんのしわに
ひっかかって
とれない
爆弾を我が身に纏って散り果てぬそれを正義と笑わせやがる


見上げればおんなじ色のはずなのに我らの空もイラクの空も


銃口に面と向かったその時に「万歳!」なんてぜったい言えない

 ....
一点の翳りも見えぬ空の下白さを競う百合とTシャツ


軒下でチリリと唄うびーどろは風に撫でられ恋を煩う


結い上げた髪にかんざし挿してみる すこし淫らなおんなを気取る


誰がため ....
ぼくらの夏は
本田さんの庭の前の川淵に
どぼんと飛び込むことから始まる。

終業式のその日は
水泳パンツ持参で
通知票はほったらかしで
どぼんどぼんと
淵に飛び込む。

先生が
 ....
猫の手も借りたいくらい
忙しかったりしてる時も
日溜りで遊んでいる
となりの猫を掴まえて
手をとってバンザイさせてみたり
ぷにぷにの肉球を瞼に押し当てて
和んでみたり

そんな時間はあ ....
宝の地図を頼りに
ひた歩く森の緑の匂い
素足に刺さる茨の棘も癒されて
掌にこもれ陽を受けながら
小さな影を追いかける

悲しみなら深く
悦びなら永久に

真昼の森は爽やかな喧騒
小 ....
誰も知らないどこかの
小さな部屋で
歌わなくなったピアノに
ほこりが積もっています
鍵盤を叩けばまだ鳴るのに
音符はまだカエルになってないのに
歌を忘れてしまったのは
きっとわた ....
笑うことが苦手でした
泣くことはもっと下手くそでした
顔の端と端とがこんがらがって
笑っているのか泣いているのか
自分でもわからなくなる
そんな時は大抵怒っているのだ
と上手に笑う ....
ぼくのろうやにいる
りゅうちにんは
みんな
びょうきがち

しゃばにいるときは
ぎんぎんに
げんきなのに
りゅうちじょうのなかでは
とたんに
びょうきがち

いれずみの
のぼ ....
風に乗って越してきた次の日から
せっせ、せっせと
庭の草取りをはじめ
ごんごん、ごんごん
掘り起こして土作りをし、
次の次の日には
どこからか太陽の種を
仕入れてきて
ぱらぱらぱらぱら ....
ふりふりふり っと
どれすの すそを
ゆらして
まるい
ぼうるの なか

きのせい かなー
うわめづかい
きのない ふりして
さそってる かなー

そとは
 ....
身体の自由を奪われることと引き換えに
過去の重荷をどこかへ置き忘れて
少しづつ解き放たれていく

その手を見ればわかる
長い年月を耐えて踏んばって
あなたは生きてきたのだから
ちょっ ....
ふりつづく雨の
ほんのわずかな晴れ間に
少しの希望が見えたなら
それにすがってみようと思う

生きつづけるなら
あきらめも肝心
妥協だってしてやる

けれどまだまだ
何かが ....
おばあさん たべねば だめだ

見舞いにきた人が
そう 励ましてから
おばあさんの 体調は悪化した

食べれねぐなったがら もうだめだ
と 急に思いつめたらしい

看護婦さんがみかね ....
少女のために
空き地のために
泥靴のために

良かれ、とついた嘘


自分の肩幅も
かえりみず

良かれ、とついた嘘



あの頃は
そうでもしなければ
苦しくて
 ....
イカサマでも 幻でも
生きてゆける世の中で
君はきっと あの雲の上
泳いでいったのさ

走れば風も吹くし
流れは穏やかだよ
振り返れば
いつの間にか花が咲いていた

君の話をしよう ....
ああやっと見つけたお前はそんなところにいろ

ドアを開けたり閉めたりして
出たり入ったりしろ

振りほどいた手は振りほどきっぱなし

アクセルを踏んでブレーキ

両手でつかめるものは ....
ひらがなを覚えたのは
褒めてほしかったから

泣かなかったのは
泣けなかったから

望まないのは
叶わないのが怖かったから

受け入れられないのが
受け止められないのが
拒絶され ....
スイッチを「パチン」と入れて、

と思ったら
スイッチがない。

あるはずのところに
スイッチがない。

昨日、
夜寝るときにはあったのに。

今朝、
顔を洗ったときにはあった ....
君に出会って
感情は高ぶる為にあるのだと知った

君と話して
初めて
人間の声を聞いた

君と見つめ合って
今まで僕は
何も見えなかったのだと知った

君に触れて
僕は一瞬
 ....
その岩は岩でしかない。
だからただ、そこに居る。

雨が降り、風が吹き、雪が積もり、雷が落ちても、
その岩は岩でしかない。
ただそこに居続ける。ちっぽけなふやけた岩だ ....
死体の傍らには謎のダイイング・メッセージが残されていた。
「犯人の名前か」
「いいえ、不思議な謎の文字です」
「見せてみろ」
 】*※曁匏ヌ
「これはっ!」
「なんです?」
「謎じゃなく ....
○世界最大の十尺玉の打ち上げ現場(夜)
   章一が打ち上げ直前の点検をしている。
   そこへ見回りにやってくる主催者側の徳三郎、
   章一らとは地元の顔見知り。

徳三郎「おお、聞いて ....
渇く渇く渇く潤う
行き止りのない道を
いつまでも

忘れていることがあるにせよ
それは帰れない{ルビ道程=みちのり}であって
忘れていることなど何もないのだ

あどけないうすい影は
 ....
帰り道に迷って
泣いてる子羊
あの空の羊雲は
違うよ
君の帰るところじゃない

涙を拭いてよく見てごらん
発見はいつも
ほんの足元からはじまるんだ
背伸びをしてると
ほんと ....
どこかで風の止む音がしたの
走っていってみたけれど間に合わなかった
私の花園で赤い花が咲くことはもう無いでしょう

どこかで水の零れる音がしたの
走っていってみたけれど間に合わなかっ ....
まひるに
月が笑いながら
堕ちてゆくのを
見とどけてしまった


サルビアの
紅が憎くて
泣き叫ぶのもかまわず
摘み取ってしまった


こめかみが
痛くてたまらない
や ....
カレンダーが
隙間を 埋める

いちいち 並んだ文字
規則正しく
色までついてる

ななめに さいて
ずらしても

あくる日は 書いてなかったように
きちんと くる

時 ....
ふわり、風

ふわり、髪

いつかの夏の真昼の丘で
風にそよいでいたきみのこと


ふわり、風

ふわり、髪

いつかの夏の真昼の丘で
きみの光が思い出に捕らわれそうで
 ....
何を忘れたかったのだろう
街に一つしかない小さな駅で
男は窓の外に向かって手を振った
無人のホームでは鉢植えに植えられた
カモミールの花がゆれるばかり
やがて男を乗せた列車が発車すると
駅 ....
yakaさんのおすすめリスト(249)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
かみさま- こむ未詩・独白3*05-8-7
書き殴り・アンチテロリズム- 落合朱美短歌13*05-8-6
影絵の夏- 落合朱美短歌11*05-8-6
夏のセレモニー- 草野大悟自由詩5*05-8-4
となりの猫- 落合朱美自由詩19+*05-7-30
夢の足跡- 落合朱美自由詩7*05-7-30
童話(歌)- たもつ自由詩1305-7-30
童話(友だち)- たもつ自由詩605-7-29
びょうきがちりゅうちにん- 草野大悟自由詩5*05-7-25
夏の妖精- 草野大悟自由詩8*05-7-24
きんぎょ- さち自由詩15*05-7-24
解放- 落合朱美自由詩20*05-7-23
晴れ間- 落合朱美自由詩12*05-7-23
きっと- 砂木自由詩31*05-7-22
良かれ、とついた嘘- 千波 一 ...自由詩14*05-7-21
君の話をしよう- 自由詩405-7-21
忘れるな- ふるる自由詩8*05-7-19
『雪の降る町』- mana自由詩13*05-7-19
失われたスイッチを求めて- 大覚アキ ...自由詩505-7-18
_FOREVER_WE_ARE- 月山一天自由詩7*05-7-18
「_いわ。_」- PULL.自由詩11*05-7-18
寓話_不可解な死_15- クリ未詩・独白2*05-7-17
寓話_不可解な死_14- クリ未詩・独白1*05-7-17
主婦- こしごえ自由詩12*05-7-17
羊飼いの歌- 落合朱美自由詩40*05-7-17
秘密の花園- ばら自由詩10*05-7-17
怯える- 落合朱美自由詩10*05-7-14
ぼん_ぼぼ_ぼん- 砂木自由詩12*05-7-13
ふわり、風- 千波 一 ...自由詩15*05-7-13
七人の男(手を振る男)- たもつ自由詩41*05-7-12

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