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ながいあいだ、そう、ずいぶん、ナガイアイダ
あなたのために
いろんな生き方を
体の中に入れて
冷たく暖めてきたわ
ただ、あなたのためだけにね

今年の夏は
死にそうな暑さが続いて
あ ....
彼らはそれをしらない
しかし
彼らは それを する

わたしたちは
夏が好きです。
海の色が一番美しくはえる夏が
好きです。
太陽の光の中に
海辺の砂の輝く夏が好きです。

そし ....
なにもいらない

きみが

そこにいれば

、と

宇宙にさまよい出た

あなたに

話しかける 初冬

桜 散り 素裸に

ミルキーブルーの空
夢みればいつも
きみは風になっていた

ぼくの右腕をまくらに
くうくう眠っていたきみは
もう、そこに吹くことをやめ
だれも頼りにできない
だれも近づけない青空へ
鎖を断ち切り
安らか ....
こころが
雨をほしがる
紫陽花のころ、
ぼくらは
ふたり
紫陽花寺を訪ねる


鎌倉は
いつも
かわらぬ佇まいで
うす水色のミストのなかに
ふたりを包み

こころが
カサ ....
風の中で
ぼくらは佇んでいる
それは
ほんの
ひゃくねん前の
時のない時で
ただ渺々と吹く風の中で
壊れそうな心を
壊れそうな体を
懸命という文字が懸命に支え
風の中のぼくらは
 ....
妻の
右前頭葉が
どこかに
遊びに行き
脳幹が
ふて寝し
思いもしなかった
生活を
ぼくらは
送ることになって
毎日、毎日
何かを信じて
何かにすがるように
リハビリを続けて ....
ご用納めの日
いつものように
あなたのいる病院に行く。

いつものように
ねじまがったスプーンを
ふたりで使い
あなたの口に
夢を届ける。


あのね
今日、ご用納め
な〜ん ....
晩秋の青空に
黄金色の銀杏が舞う

どこまでも澄みきって
引き込まれそうな深淵

この時期
ぼくらは
いつも
ふたりで
深淵を見つめながら
露天風呂していた

のほほん
の ....
ぼくらは
ゆめをくう

ねじまがった
すぷーんで
すくいながら

ぼくらは
ゆめをくう

ふるえるうでに
ありったけの
ちからをこめて

くるくる
ひとみをだきしめながら ....
きょうの風は
きみの笑顔の
香りがする

きょうの空は
きみの心そのままに
澄んでいる

そして
きょう
きみは
きみの中の
海にかえる
立てないけれど
座れないけど

折れ曲がったままの手だけれど
すり抜ける記憶だけれど

えむは
翼を
手に入れた

深い深い
カーマインの翼を

決して
折れない心を

 ....
秋風に乗って
走れぼくらの自転車よ
きらめく日射しの中を
きみを乗せて走れ

秋風に乗って
走れきみの自転車よ
あの日のように
秋桜の咲き誇る道を

走れ走れ
埃まみれのぼくらの ....
ツクツクボウシが鳴き細り
ぼくらの夏が終わる

夢をいっぱいにはらんだ風が
尖ってゆく

去年のいまごろ
あなたが放してやった
あの魚が
黄金色に輝きながら
ぼくらの明日を
運ん ....
ありがとう
ありがとう
中村先生
ありがとう

ありがとう
ありがとう
一パーセントに
当てていただき
ありがとう

ありがとう
ありがとう
ぼくの妖精を
壊してくれて、
 ....
夕暮れの湖に
浮かんでいるもの
あれは
たしかに
ぼくの心だ

あの日から
消えてしまった
道連れを探す
寂しいぼくの心だ

青空の片隅で
膝を抱えてうずくまっているもの
あ ....
高層マンションの谷間に
ひっそりと公園

そこだけは昔のまま変わらずに
闇の中に
ぽっかりと

術後麻酔のなかで
すべてをかけた無意識で
あなたがいま
探しつづけている
あなた自 ....
潮の匂いのする河口で
きみが釣り上げた秋は
きらきらと
ヴァーミリオンの鱗を煌めかせ
すっぽりと
きみの心に還っていった

ぼくはといえば
あいかわらず
仕掛けを空に垂らし
風を釣 ....
ちいさな
ちいさな
こどものように
すみきった
わがままを
いっぱいにもった
ひとだから
ぼくは
はらはらと
いつも
めがはなせない

だからぼくは
きょうから
かぜになる ....
ねえ、きみ
そのみせにいこうよ
きみのひみつのみせに

ねえ、きみ
そのみせではなそうよ
いろんなことを

みっつのころ
たけざおにたこいとつけて
ぱんのみみをえさに
ちんまりと ....
ぼくらの夏は
本田さんの庭の前の川淵に
どぼんと飛び込むことから始まる。

終業式のその日は
水泳パンツ持参で
通知票はほったらかしで
どぼんどぼんと
淵に飛び込む。

先生が
 ....
ぼくのろうやにいる
りゅうちにんは
みんな
びょうきがち

しゃばにいるときは
ぎんぎんに
げんきなのに
りゅうちじょうのなかでは
とたんに
びょうきがち

いれずみの
のぼ ....
風に乗って越してきた次の日から
せっせ、せっせと
庭の草取りをはじめ
ごんごん、ごんごん
掘り起こして土作りをし、
次の次の日には
どこからか太陽の種を
仕入れてきて
ぱらぱらぱらぱら ....
さあ なにを言う
きらきらと
輝き疲れた
君らに。

なにを言う
風の香りだけを
語る俺が。

なにを言う

蛙と
野ネズミと
そして
向日葵の咲く
この土地で。
田圃に水が張られ
田植えもほとんど終わった。

これまでの鉄筋巣箱を捨て
庭付き一戸建て官舎に住んでいる。
職場まで車で5分
渋滞など無縁である。

田圃の上を
オハグロトンボがひよ ....
それは
いまにもきえいりそうに

ふわふわと
ぼくらのまえにあらわれ

ながれにおち

みずいろにひかりながら
ながされていったけれど

あのひ
だれにしられることもなく
ひ ....
みぎにねがえりをうったら
ゆめが
ころがってきた

ひだりにねがえりをうったら
ゆめがまた
ころがってきた

ころがりでたゆめは
うずをまき
すぱいらるの
かなしみに
なみだし ....
しねない
なんどしんでも
しねない

男が嘆く

しねない
なんかいしんでも
しねない
あぁ

女も嘆く

男はこれまでに7回
高さ50メートルの橋から
海に身を投げ
 ....
明るい娘たちだ

美知子が寝込んだ今日も
夕食を作り、洗濯をし
ピアノに行って
キャッキャと笑って
ぐっすり眠っている

小学六年の薫は
ふくらみはじめた胸を
ホイホイとかかえて笑 ....
明日人間ドックに行こうとしているのは
まぎれもなくあの時列車に飛び込んだあの人だ。

鏡を眺めながらしんみりと
最近、なんか顔色悪くてねえ
などと話しかけてくる。

そう言われても
な ....
yakaさんの草野大悟さんおすすめリスト(37)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
叱られたフリーザー- 草野大悟自由詩1*10-9-19
彼らはそれを知らない- 草野大悟自由詩6*09-12-18
冬空に- 草野大悟自由詩4*09-12-6
夢みればいつも〜満月とスバルがなかよく散歩する深夜- 草野大悟自由詩8*09-8-8
こころ- 草野大悟自由詩6*09-7-18
風の中で- 草野大悟自由詩4*09-7-16
頑張れよ- 草野大悟自由詩8*07-2-17
えらい_えらい- 草野大悟自由詩9*06-12-29
青空を撃つ- 草野大悟自由詩6*06-11-19
- 草野大悟自由詩10*06-11-3
海に- 草野大悟自由詩7*06-10-30
えむの翼- 草野大悟自由詩3*06-10-16
秋風に乗って- 草野大悟自由詩606-9-23
風のゆくえ- 草野大悟自由詩5*06-9-16
ありがとう- 草野大悟自由詩6*06-7-23
ひとり- 草野大悟自由詩9*06-5-28
公園- 草野大悟自由詩405-12-10
秋釣- 草野大悟自由詩12*05-10-10
かぜになって・・・- 草野大悟自由詩5*05-9-19
ねえ、きみ- 草野大悟自由詩5*05-9-5
夏のセレモニー- 草野大悟自由詩5*05-8-4
びょうきがちりゅうちにん- 草野大悟自由詩5*05-7-25
夏の妖精- 草野大悟自由詩8*05-7-24
君らに- 草野大悟自由詩3*05-6-24
田舎- 草野大悟自由詩8*05-6-18
ほたる- 草野大悟自由詩12*05-5-30
ゆめ- 草野大悟自由詩605-1-22
死ねない男死ねない女- 草野大悟自由詩2*05-1-17
太陽の有給休暇- 草野大悟自由詩6*05-1-2
人間ドック- 草野大悟自由詩304-12-26

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