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青の世界に入る
裏返りながら
肉の痛みに耐えながら

青の世界では
虹が湧き立つ
美と哀しみの揺動
貫く霊性

僕は独り
白い部屋に佇む
舞い散る雪を思って
別離の感覚を取り戻 ....
吸い込まれる
遠い汽笛
戯れる子供達の影
娘は出かけたきり帰ってこない

壊れたら
水底深く沈むしかない
たましいの強さを信じて
人生の終わりに
輝くものはあるか
内面深く沈潜して ....
光に貫かれ
すべてが踊り出す
この七月、
白い波しぶきを浴びながら
流浪の旅人は
麗らかな海辺の街をいく

静かに客人を待つ庭先には
石と薔薇、石と薔薇
石に刻み込まれた眼は
鬱屈 ....
静けさの含み持つ何か 
自らの心落ち着いた時に
期せずしてやって来る何か

過去へ遡行しながら
未来から到来する
未来から到来しながら
過去へ遡行する

胸奥から込み上げ溢れ 溢れ込 ....
コンビニの旗がはためいている
僕はイートインでアイスコーヒーを啜る
いつ痛みだすか分からない肉を抱え
明るい街を見ている
理由もなく歓びに包まれ
明るい街を見ている

見れる、感じれる
 ....
意識が躍動する朝に
子供たちが踊る

鮮やかに心臓が脈を打ち
光の街が浮き上がる

歓びに充ちた朝、
自分の存在の輪郭が
世界に溶け込み
深い深い息を繰り返す

わたしは生きるの ....
夜に
道行く人の顔、白く浮き上がり
満月
独り独りの魂が、彷徨する
街道に沿って
ぽつぽつと点灯する黄色い灯り
追いかけて、追いかけて

刹那開かれる永遠に

そっと息継ぐ精霊を  ....
覚醒する意識に
一瞬が泡立ち
永遠が開ける

熱風吹く青の下、
日傘をさした人々がいく

歓びに充ちて
凝視する
世界は光
永遠の戯れ
赤く燃える残照の地平に
片眼の巨人が座る
表層を掠めていく孤独
深まる陶酔の眼差し
彼は聴き入る
遠い故郷の残響を

わたしは ひとり ここにいる

隠された故郷の残響を聴きながら
 ....
最後の一歩を踏み出すとき
人は独りだ

脳髄には光が溢れ
宇宙が爆発する
生への情熱は未だ
止むことなく
眼下に広がる青い青い海原をみる

最後に眼を瞑るとき
人は独りだ

午 ....
やさしい
やわらかな
音に包まれ
反復のうち
落ちてゆく
夢の底

青い波、残響する宇宙
たましいのふるさとを歓び
肉の苦痛から解放され
ただひとりに戻る

蝋燭の炎が青白く燃 ....
手押し車を押す老人
たいまつの火は燃えている
異郷のこの地にひとり立ち
遥かな地平を凝視する

わたしはふるさとを持たず
同じ道を通い帰る
痛む脳髄を密かに抱え
それは静かに歩いていく ....
今を静かさが支配している
静かさは私という不安を抱き留めている
私は静かさのなかで震えている

静かさのなかですべては始まるから
静かさがすべてを支配するから

私は吐きそうになりながら ....
今日は雨降り、光るタール

行き交う人々が音もなく去る

冷え切った身体は光を求め

今日一日の反復を思う

ナニカガなにかを越えていく


積み重なる郷愁が
未知なる世界への ....
なんにもない
向こうに
何かがある

王国は滅びゆき
魂の故郷は常に輝き

孤立は一掃され
孤独は俊立し

私たちは
ともしびを失った亡命者

脳髄の導火線に火をつけろ
脳 ....
荒涼とした
この地に独り立ち
おまえの傷ついた足を洗う

地獄にも似た静寂が辺りを覆い
暴威の呪われた異邦の声が響く

冷えた原色の広がり、渦巻く虚空の闇

おまえは微笑む
い ....
曇天の
日傘をさして
人が行く
マスク模様の子供たち
手を引かれ進みゆく

人は何処へいくのだろう
遥か遠い懐かしい場所
さ迷いながら目指すのか
この明るい宇宙の片隅で
ゆっくり廻 ....
ぱっくりと
無の深淵が口を開く

僕はただ宙づりで
空の青みを凝視する

いつか紺碧が割れるのを
澄み渡る宇宙が開けるのを
清明がたましいを充たすのを
遠く隔たり祈りながら

〈 ....
そのとき
両脇に親が眠り
その真ん中に
自分が横たわっていた

三歳の私は夜中突然目覚め
それから眠れなくなった

〈今、両脇で死んだように眠っている親達がいなくなったら
自分はこの ....
小雨は
薄日を乗せて
銀の色

濡れて
照り映える
ふくらはぎ

白く優しく季節に溶け

小雨は
薄日を乗せて
銀の色

遠く
夏の予感を
膨らませ
哀しみの大地は驟雨に濡れ
ぽっかり空いた穴を癒して

いずれすべてが終わり
いずれすべてが始まり
刻まれる時に僕ら抗えないなら

ただ奥まり静かに見守っている

時が僕らを変えていく ....
空が曇り始めている
白髪がだいぶ増え
床屋の前掛けに落ちてゆく
時は着実に過ぎ
すべて、すべてを追い越し
追いすがるすべはなく

そして雨が降り始める

間断なく、容赦なく
そして ....
ちいさな
ちいさないのち
ちりはて
遠いみ空を
かけてゆく

 境界線を越えたなら
 きっと合図するからと
 しろくはかなくそう言った
 ちいさないのちにあふれる涙

あめがふり ....
ああ
初々しい顔して
夜が来た
ひんやり涼しい
風も吹く
向かいの家では橙の
灯りが点り
人影が
それは忙しく動いている
わたしは独り寝の床を整え
さっきからじっと座っている
昼 ....
たおやかな街並みに
天空は青く広がり
わたしの腹底の不安の核を
渦巻く宇宙へ投げ入れる

何処までも、何時でも
つきまとう漠たる不安ならば
この青き街並みに歯軋りし
道行く人の歩速とな ....
穴を穿つ
深く冷たい穴を穿つ
在ることを真っ二つに裂く
穴を穿つ
存在の不安に鳥肌立ちながら
存在の不安に恐怖しながら
独りの魂に穴を穿つ

爆発を繰り返す宇宙
遠去かる銀河
たま ....
雨が上がった街に
人が通り過ぎる、車が通り過ぎる

僕は窓辺で見ている

にわかに大地が割れるのを
見果てながら
彼らは何処に向かうのだろうかと

 遥かな地平に虹がかかる
 俺は ....
遠い道が続く
震えながら、剥き出しで
長い道程を歩いていく
魂が愛に届くのなら
お前の脚を洗う覚悟は出来ている

この街に永住する家は無い
進む先は行き止まり
行く末三畳間に落ちぶれて ....
あめいろの
時が過ぎ行く
この夕べ
わたしの孤独は身一点に溶け
一閃する光の海
瑪瑙の渦は天を駆け
静かさだけが降って来る

気の遠くなるよなこの時に
静かさだけが降って来る

 ....
昨日はザンザン降りで
今日は晴れ間がひろがった

閉めの緩い蛇口の水がポタリポタリ

わたしはそのわきを通りながら
青い青い空を仰ぎ見た

梅雨入り前の青空だ
梅雨入り前の大空だ
 ....
こしごえさんのひだかたけしさんおすすめリスト(321)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
青の世界- ひだかた ...自由詩3*22-8-3
その瞬間まで- ひだかた ...自由詩622-8-2
石と薔薇- ひだかた ...自由詩4*22-7-14
フルサト- ひだかた ...自由詩7*22-7-7
ありがとう- ひだかた ...自由詩322-7-5
光の街- ひだかた ...自由詩622-7-3
精霊の夜- ひだかた ...自由詩8*22-7-1
世界- ひだかた ...自由詩7*22-6-30
王国- ひだかた ...自由詩4*22-6-29
海原と天使たち- ひだかた ...自由詩10*22-6-26
スマイル- ひだかた ...自由詩4*22-6-19
ふるさと- ひだかた ...自由詩6*22-6-19
静かさ- ひだかた ...自由詩422-6-16
遠い声- ひだかた ...自由詩4*22-6-15
何か- ひだかた ...自由詩422-6-13
足を洗う- ひだかた ...自由詩4*22-6-12
日傘- ひだかた ...自由詩322-6-11
深淵と青空- ひだかた ...自由詩5*22-6-10
ループ- ひだかた ...自由詩3*22-6-9
銀の雨- ひだかた ...自由詩522-6-8
自我- ひだかた ...自由詩322-6-7
床屋にて- ひだかた ...自由詩722-6-7
ちいさないのちのうた- ひだかた ...自由詩222-6-6
独り寝の夜- ひだかた ...自由詩7*22-6-4
朝の街並み- ひだかた ...自由詩5*22-6-4
穴を穿つ- ひだかた ...自由詩3*22-6-2
虹の根元- ひだかた ...自由詩422-6-1
愛が魂に届くのなら- ひだかた ...自由詩322-5-31
この夕べ- ひだかた ...自由詩2*22-5-30
青空- ひだかた ...自由詩5*22-5-28

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