すべてのおすすめ
はっぱをめくればなめくじ
みんなにきらわれて
しおをまかれたりする
おまえなめくじ
うまれてからずっと
からだじゅうでないている
おれだっておなじ
みんなにきらわれて ....
今日は月夜かと思ったら。
空にあいた穴からボトボト蛍光色の液体が流れてきた。
筏でも作ってあの穴まで漕いで行ってやろう。
穴はいくつも空いていき、様々な蛍光色の液が混ざり合って
風景が ....
ダメダメマンは
とても駄目なヒーロー。
早とちりや勘違いなんて
日常茶飯事。
猫どうしの喧嘩も
止めることができない。
ちょっとした買い物を頼むなんて
求 ....
24
折れた時計の針がキャラメル
23
の中に埋め込まれていてキャ
22
ラメルから生えているような
21
赤と青のワイヤーの両端はハ
20
ローキティの絵が描かれた ....
朝方早く、空は虹色をしていた。
世界にだまされている。
ベランダに立って、気がつけば、
世界は今も動いている。
給食センターのトラック。除雪機の眠った倉庫。
海に続く空気。
朝方早く、 ....
手紙は
シロヤギさんが食べました
シロヤギさんは
クロヤギさんが食べました
クロヤギさんは
僕が食べました
僕は夕方
手紙になりたい
気が付けば、漂流している目覚め
手を伸ばすその先
十センチメートルで
落ちるばかりになっていて
とりあえずここに、漂っている
どうやら
世界の端は滝になっているらしい
落ちてしま ....
108段目で躓いて
そのままの勢いで転がるように
踊る 踊る 真っ暗闇の中
アメリカ生まれのキャンディーは
いつか 溶けてなくなってしまう
甘い原色のマボロシ
そう あなたは
何 ....
はるなつあきふゆ
ずいぶん男やってきた
いつの間にやら割り切って
仕方ないなと口ごもる
管理職にはなったけど
仕事に才能あるわけじゃなし
けれど日本人の宿命で
(八方美人という宿 ....
あっけなく飛び込んでいった
プールに飛び込むみたいに嬉しそうに
星を見上げるのは星になろうとするためか
弾け飛ぶ後悔と切望のように核融合によって放出されるエネルギー波 フォトン
....
そのはじまりからすでに
鋭く亡びに縁取られているのが夏で
青空と陽射しがどれほどあかるくても
そのあかるささえ不穏なのが夏で
蝉が鳴き騒いでも
祭の喧噪が渦巻いても
濃密な静寂が深々と ....
ひどい青さの落果
そんなに思い出を失くしてどうするの?
夢をみてるのね
ゆるい傾斜の果樹園で
ひとつひとつの木には
実がふくらんでいて
それいぜんには
花が咲いていて
遠い
息が ....
いつものように
なんでもない顔をして
駅で電車を待って
頭ん中だけで
僕は僕を{ルビ撲=なぐ}っていたんです。
ふとしたことで
泣き出しそうになって
そんな自分がどうしようもなく
....
裏切るくらいなら
俺が裏切る前に
こめかみに一発ぶち込んでくれ
その方が気持ちがいいや
綺麗な声に目が覚めた
立ち上がって海岸線を歩く
波音と風音の穏やかに響く砂浜に
僕は桜貝を見つけた
手に取るとひんやりと冷たくて
薄桃色が微かに温かかった
温めるためか 温まるためか
そ ....
僕は未来へ
飛び降りた
、落下した
、気持ちよかった
、痛かった
、死ねなかった
そこには
ただ
未遂に終わった
明日が
今日という形で
潰れていた
訳の分 ....
横断歩道の真中で
持ち主を失った目覚し時計が鳴っている
この世のどこかにはそんな交差点があって
生きている人間は普通に呼吸しながら
もう生きていけない人間に
静かな止めを刺しているんだろ ....
かかしの手に 鳥が一羽
つかもうとも、よけようともせず
ただ風に吹かれるかかし
おお!そうか・・・
おまえも私なのだな
かかしは鳥が止まっていることに興味がない
かかしは鳥に笑いか ....
椅子を引いたとき
床と
椅子の足
どっちが鳴ったか知らないよね
坂道をのぼるとき
ちょうど追い風だったけど
僕のためにじゃないよね
遅くまで空が明るくて
不思議な色で
急に暗 ....
疲れている
眠ることさえ疎ましく思えるほどに
疲れている
何もする気になれず
ただ
ぼんやりと
椅子に腰掛けている
ダイニングテーブルの下で
犬は
噛むと音のなるオモチャ ....
思ったよりも駅から近くて
古いけど
コンクリで出来てる
アパート
問う
問う
自分へのいろんな
振り切れれば簡単なこと
電車の音が聞こえて
窓を開けた
見えないけど
....
甘栗むいちゃいました
三点倒立で甘栗むいちゃいました
航空ショーで甘栗むいちゃいました
筋肉ミュージカルで甘栗むいちゃいました
死海で浮かびながら甘栗むいちゃいました
女性専用車両で甘栗むい ....
おまえに綺麗な紙のきものを着せたったら
紙人形のように可愛いやろなあ
そんなこと言うてはったおじいちゃん
いつのまにか
紙のおじいちゃんになってしもて
あれは風のつよい日やった
....
あたりまえの、キスを、ください
追いかけるたびに
春はもう
ふりむきざまの、目くばせ
早足にからまるイヌフグリの、青
追いつかないのは
季節のせいなんかじゃ、ない、と
....
笛咥えてピー
真夜中にピー
ひとりでピー
思い出すよ
我が幼き日の思い出
夜に笛吹くとヘビが来るわよ
ってママンが言ってたよ
ところで
昨日
手紙が来たんだ
「落と ....
夏のとおい空に
誰もいない部屋あって
積乱雲の斜面に
眩しい青春が引っかかっている
ぼくは懐かしく見つめたりしてる
2Hの鉛筆で描いた
チーターが
風の中を奔っていくとき
遡れ ....
この部屋の中心はどこだろう、
その質問も今はもう
何の意味も無い、
答えを知っても
何も変わらない
そんな現実のほうを僕は
憎んでいたのかもしれない。
例えば川沿いの道の
小石を手 ....
(いいちこを呑む夏の夕暮れ
人生はとてもぼんやり過ぎて
私は詩を書いていたりする)
あれは遠いせいしゅん
わたしはわたしに呼びかけたりした
美しかったりした
あれは遠いせいしゅん
....
彼女は 作り笑いだと言われれば、そんな気もする。
それは見間違いだと言われれば、そんな気もする。
明日死ぬと言われれば、そんな気もする。
グラスの中身は毒だと言われれば、そんな気もす ....
昨日の昼に桜を見に行きました。
桜はふわふわと空間にういているようでした。
水面には、桜が反射されていて
なんだかだまされているようでした。
無作為に、桜を指差した方向に
酒を飲むサ ....
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