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消えていく記憶の
映像はやがて
色あせた
一枚の写真になって
避けられない風に
彩りをながしてしまうの


くるくると
回る
地球儀の おと


重ねた手のひらの微熱 ....
真っ暗な閉め切った部屋の片隅で白と黒が無秩序に演出する光と闇のコントラストから流れ出す無機質なメロディーが思考を止めたボクの中のレプリカントを愛撫しながらこの狭い小宇宙に光速で進む世界を外から見つめる .... 外は雨
灰色の壁にカーテンがもたれる
裏に隠した影に「わたし」を探す
探す
見つける
爪痕のようなキズ
記憶を見つめる
何年か前に患った病
真夜中の病室は6人の病人よりも暗い
けれど ....
いま
この瞬間
どこかのだれかが
すべてを終わりにするためのスイッチに
その指をかけているとしても

この世界が素晴らしいことに変わりはない

雨上がり
鮮やかな緑の葉
蜘蛛の巣に ....
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ

いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
1.

シナ子

今、列車に乗っている
田舎に帰る
トンネルに入るとヒューィって音がこだまするの
それは列車の車輪の音
昔よく吹いていた草笛にも
車掌さんが切符を切る音にも似てる
 ....
泣いているこどもは
湯気が立っていて
かわいい匂いがする

抱き締めて
頭に鼻をくっつけて
くんくん嗅ぐよ

産まれたてのときは
わたしの内臓の匂いがした

今も少し
する
 ....
天ぷらを揚げているうちに
この世にいるのがわたし一人きりになった
キッチン
みんないなくなってしまった

父も
母も
あなたも
娘も
隣の中村さんも
隣の隣の西野さんも
裏の ....
黒田人柱さんの自由詩おすすめリスト(188)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
白黒のフィラメント- 嶋中すず自由詩4305-4-18
限りなく光速に近い静止- 紫音自由詩4*05-4-6
孤独- ベンジャ ...自由詩6*05-2-19
素晴らしい世界- 大覚アキ ...自由詩9*05-1-22
十階の家族- たもつ自由詩100+04-12-11
シナ子- 嘉村奈緒自由詩37*04-10-8
かわいい匂い- チアーヌ自由詩7304-10-4
天ぷら- たもつ自由詩1403-9-17

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