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品川駅のスターバックスコーヒーからは
高輪口と港南口を結ぶ中央コンコースを
本当にたくさんの人たちが
サーモンピンクとライムグリーンに色分けされて
指定された方向に運ばれていくのが見下ろせて
 ....
適当な事言って
軽はずみな事しやがる
そろそろ常軌を逸してきたようだ
もう誰が味方なのか分からない
奴らはばれないようにトラップを仕掛けるらしい

俺はチューニングの合っていない ....
足元にあるほこりを摘んで
ふぅっと空まで吹き飛ばした
空には大きな雲が浮かんでいて
あっという間に溶けて混ざった
背中を伸ばし
両手を伸ばし
僕は
空を飛んだ。
名前は意味だ


狼を雌鶏に変えた鷲の嘴は
焼かれて煌く

聞いてくれ!と
散歩道で騒いだくせに
すっと黙るのは
卑怯者の群衆
{引用=

 森が育むのは
 夜という物体
 ....
窓にはまった網戸を見ていた
それからちゃぶ台の上のスプーン
同じ方向に三本並べられていた
これママの、これパパの、これぼくの
暑かったと思う
そのことで汗もかいていたと思う
数年経って
 ....
鬼の島に住む鬼は
毎日生活を送っている
朝起きると少し不機嫌で
中には朝から元気な鬼もいるが
多くの鬼は低血圧で
みんな朝ごはんはほどほどにしか食べない

ある鬼は会社に出か ....
{引用=くりかえされる、すべてのいのちと
いとおしきわたしの二人称たちに}


わたしがあなたを産んだそのとき
それとまったく同時に
あなたがわたしを産んだのです
この、配線だらけの街の ....
イーサーになりたいと君が言った
そんなものはないと俺が言った
星、星、と君が言うから空を見れば海だった
水と煙に呼吸があるなら
与えられて/合わさって
灰水の洩れる絶望が
生まれる時の絶望 ....
真っ赤なドレスに
10センチ以上あるヒール
鎖骨まで垂らした巻き髪
      
夜のネオンが煌めく街に
誰にも気付かれない様に
そっと部屋を抜け出す
      
ワイングラスに ....
嫁の腹が日に日に膨らんでゆく。
検診に行くたびに倍の生命力で大きくなってゆく。
嫁は四六時中続く気持ち悪さを懸命に我慢している。
風邪を引いてもなるべく薬を飲みたくないという。
嫌いなニンジン ....
何人目かのオンナが踊っていた


純粋だった景色も
捨てられた新聞紙のように
風に吹かれ、転げてゆく夜の雑踏

街は痛みも
嘲笑で、もて遊ぶ


ナマあたたかい酒を知り、

 ....
?.

木曜日に最後の晩餐をして

金曜日に くちづけられて
磔にされて 血を流して 死んで

三日後に もう一度生まれる

手のひらには穴が開いたままで ....
見えない、けれど

雨が降る

相対的な

雨が降る

桜が夜の

川でライトアップ


水いろ

灰いろ

ピンクいろ

銀河のようにも

珊瑚のようにも
 ....
魚になって泳いでみたら
ちいさなあの子がすくってくれた
あんまり優しくするもんだから
優しくガラスにキスをした。

小鳥になってちゅんちゅんしたら
おっきなあの手で優しく抱いた
あんまり ....
いま
{ルビ仄=ほの}明かりの部屋がとても寒くて
ぼくは
コカ・コーラの気が抜けてゆく潮騒の中で
花が開いていくのをじっと見ている
足が冷たく
息の僅かな白さの中に
ちいさな子供だった頃 ....
僕は
まさに僕のような人間が、犯罪者になるんだろうと思った。
だけど僕は恵まれていて幸せで
犯罪者になることはなかった。
だから
僕は犯罪者に憎まれているんだろう、と思った。

そんなあ ....
イクラ丼が食べたい
キヨシマツモトは突然に言う
案の定僕のポケットには
北へ向かうチケットが二枚ある
キヨシマツモトでは本日も医薬品が大安売りで
僕はまったくの文系だけれど
キヨシマツモト ....
昨日の夜は部屋も静かな寝息をたてて
星だってずっと遠くに見えるか見えないかくらいだったみたい

眠る前のめまい
足の先から順々に音を失くしてく
無色に染まる
たいせつ
カーテンのうすみど ....
水を、欲している
のどの ずっと奥のほうで
さかなが泳いでいる



季節が融けはじめていることに
気づいたときには もう
わたしのなかの海は 浄化され
沈殿していた過去があふれ出て ....
幼い頃からいつも一緒でした

わたしとあなたは

いつしか

あなたの右の指に花が咲くようになり
わたしの左の頬に花が咲くようになり

わたしたちは
その花を愛でたり食べたりするよ ....
小さな子供たちは
小指で誓う
幼稚園の無花果の樹の下で
色づく頬はうふふと笑う
遠くで鳴るオルガンはメヌエット

大きな子供たちは
唇で誓う
通学路を外れ孤独を埋めるものは二人以外には ....
君に対する僕の心は

ほとんど愛で


蝋燭たてとか

傘たてとか


ドアノブとか

靴べらとか


そういうものに

僕はなりたい


 ....
紫煙のゆらぐ、香りの残響

異国の音色のたたずまい

赤と金をまといし霧の楼閣

ゆらりとまわるガラス化粧




ほとりに見える発光に

キミの越えた山々をおもう ....
             2007/04/02


椎の木林のすぐ傍に
小さな小山がありまして
小さな杉の子育ってた
育って育って大きくなって
美しい御国のためになりますと
 ....
せんぷうきはとばない 亀を背負って
懐かしい人の苗字を呼びながら
塩を舐め続ける
水が飲みたい

+

かまきりの新しい
亡骸を
司書は黙って
見ている

+

カンガルーが直立したまま
波音 ....
たまには 人を描いてみたいナ、と。


音楽を持った人、それで
赤ちゃんの丸みを内包している、
肩をいからせた男、それで、
右手を失くした、それで、
ピアノを身体 ....
二階から、
木漏れ日が差し込む無人のロビーを眺める。
これがぼくの仕事なのだと言い聞かせながら。
それから退屈が巻き起こす余計なものに
飲み込まれる。書類にじっと目を通す。
窓の外からまぎれ ....
波打ちぎわに
光る、{ルビ蟹=かに}
蟹をみていた、飴色の

もう、よしてしまおう

人間なんて、よしてしまおう
パンのみにいくるにあらずとパンなしではしんでしまいますよ

数えれば29個も
もっと切ってひらいてつまんでいけばたくさんの
おれを連ねてきたものだなあ

たてに

たてだけにかさねて
 ....
黒田人柱さんの自由詩おすすめリスト(188)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
品川駅PM7:03- シリ・カ ...自由詩6*07-4-12
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流転する、すべての- 望月 ゆ ...自由詩39*07-4-10
イーサー/イーサー- 石田 圭 ...自由詩3707-4-10
夜の扉- @ショコ ...自由詩207-4-9
膨らんでゆく。- もののあ ...自由詩28*07-4-9
しわ- わら自由詩16*07-4-9
SEMANA・SANTA- 水在らあ ...自由詩2707-4-7
銀河のようにも- 吉岡ペペ ...自由詩207-4-6
スケッチブック- プル式自由詩15*07-4-5
花冷え- 水町綜助自由詩35*07-4-5
スミザリン- チグトセ自由詩5*07-4-5
北へ- たもつ自由詩507-4-4
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回遊、わたしのなかの、- 望月 ゆ ...自由詩58*07-4-4
- ふるる自由詩20*07-4-3
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君に対する僕の心は- 水在らあ ...自由詩56*07-4-3
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噛みつく童話- あおば自由詩14*07-4-2
はね- R自由詩307-3-31
かなしみ- たもつ自由詩37*07-3-31
78×109の黒紙に- ヨルノテ ...自由詩107-3-31
出張- プテラノ ...自由詩7*07-3-31
春の蟹- 佐野権太自由詩15*07-3-31
TOAST- 水町綜助自由詩17*07-3-29

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