ブルー問ふ京の都の古家ぬけ落ち込むぼくに空指しながら


麗しき姿であれどきみに問ふ如何なる意図や人魚の胸像


高速の指の運びに混ぜられてゆく鍵盤ももはや灰色


「色たちが心中し ....
口紅がはがれた後のりんご飴 確信犯のうつくしいきみ


こんなにも渇いていたと知らされる 始めのひとくち貪る夕べ


日に焼かれ濃縮された僕達を還元しては味見する海


やわらか ....
{引用=夕立は魚にだって動揺です必ず終わりのときが来るから}



{引用=031:盗}
ひかりならせかいきらきらあふれてる盗人まじりの煙草潰して


{引用=032:乾電池}
乾電 ....
日に満ちた電車はそっと風になり火照ったほほをすりよせてゆく




夏に包まれた海の底の席で車掌が居眠りしつづけている




唇のはしからはじまる熱気にもあたたかないばら胸に ....
刈り入れ、葉、枯れ

わたしたち。   

貧窮は カタカタ  呼ばわる
明るさについて。

茎が折れ、そのあたりを、
嗅ぐ。     鼻孔、ひらき、
足も萎え、
何度もなぐられた ....
踏みつけた木の葉の裏に隠れてる虫さえ愛せるくらいにひとり


冷房のファンに揺らされ落ちる葉のむなしさだけは凍り付いてる



あの雲にかかればあの葉の色だって一撃なのよ だからわたしも ....
そうだね、鎖骨は折りたくない
みんなそうでしょ、って

さびれた駅の階段を
がらんどうな夜を、駆け上りながら
窓に映る、その当たり障りのない服装や顔で
私には普通の人間を装っていることが精 ....
東京、きみは振り向いて
見過ごすことと忘れることに慣れず
クラップ、手を、たたいて
(光のように)


歩道橋、線になって逃げていく車の
ひとつひとつにああ、ぼくと同じひとが乗っていると ....
エジプトに眠る少年少女らの夢であるかもこの世のすべて



着物から覗くあなたの白い脚 幽体離脱の感覚を知る





水色の街へと渡る鉄橋の錆びた思い出ながれゆく河
 ....
風も木も滅びゆくときわれもまた等しく愛に抱かれて過ぎよ



降りしきる雨でおまえの声は途切 れ遠い異国である公衆電話


たった今、落ちた花びらだけ見えたった今見えなくなったただ風 ....
ビー玉の模様を見つめ問いかえす今日の天気は晴れだっけ

ため息の数だけ幸せ逃げるよと言われ思わずため息ついて

新宿の喫茶店から外眺め忘れものを忘れてる

手についたドクダミのにおい汗の色 ....
 水たまり広がる波紋に耳すましきみのリズムでやってくる夏



 砂浜に置いてきたもの捨てたものロケット花火と添い寝する夜



 8月のリップカールのてっぺんで届きますよにぼくのメロ ....
五円玉天に向かって打ち放ち裏なら弾が一個なくなる


「死んだ時合図をしてよ」
「じゃあ雨を降らすね」
君のような水無月



真夜中においでバルハラひとりだけ殺したいひとを ....
それに関して、それは既に柔らかいです。
空気の眠い部屋は量を主張します。
以前ちょうど非常に点在した柔らかいドレスと信用を溶けさせるという作る夢のものに関して、それは既に柔らかいです。
… ....
フラッシュが焚かれて君は三歳じゃ作れなかった微笑みをする


「帰ろうって決めたのはいつ?」「おとといの君の電話が二度鳴った時」


空なんて仰がなくたって小銭入れの中に銀色の桜ひ ....
点の灯と覗くあなたの真ん中がひとつの線になって見とれる


お互いに気付かないまま時は過ぎ自分の中に垂れる蜘蛛の糸


繰り返し再生している様でした新たに録画はしないとばかりに
思いきり笑ったきみの口のなかで光る銀歯が見える三月


にらまれる動物園の蛇の目に何かを思い出しているきみ


ふたりして手を伸ばしても青空の青の部分に届かない春


赤と青、歩行者 ....
昨日美という女がいた
小柄でどうしようもなく泣きそうな顔をした女だった
うつむくと
細いまっすぐな鼻筋があって
ベクトル
時間軸とは関係もなく
電車の床に延びてゆく明日
昨日美はイチゴが ....
{引用=
Re:詩歌
http://po-m.com/forum/threadshow.php?did=29702

本木はじめ「優しいひとへ」
http://po-m.com/forum/ ....
春分の朝のひかりが桃色に染め上げてゆく雲を見ている


結んだ髪に椿を挿して出掛けましょじんこうてきなダムを見ましょう


最短で森の迷路を抜ける道あなたが選ぶ毒の木いちご


ばた ....
秋さんのおすすめリスト(20)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
第三芸術- 本木はじ ...短歌1905-8-25
夏わずらい- ソマリ短歌13*05-8-19
夕立は魚にだって動揺です(題詠マラソン2005_031-04 ...- 汐見ハル短歌6*05-8-11
あたたかないばら- はな 短歌15*05-7-21
麦畑- るか自由詩27+05-7-18
だからくもった空は嫌い- miky短歌12*05-7-17
カフェテリアの隅で- かのこ自由詩505-7-16
いつも流れてゆくように- nm6自由詩1805-7-12
永遠に氷- 本木はじ ...短歌1505-7-1
G- 本木はじ ...短歌1205-6-26
小集「日常」- 紫音短歌5*05-6-22
メトロノームの夏- 望月 ゆ ...短歌37*05-5-30
あの時なんであんなに死んでしまいたかったのか- ピッピ短歌405-5-19
ウィンター・オブ・オータム- nm6自由詩3*05-4-12
わかってる- ピッピ短歌705-4-11
てんと_せんと- ねいやん短歌2*05-3-29
春の花嫁- 本木はじ ...短歌705-3-29
ありえない名前- 黒田康之自由詩805-3-26
幸せが続けばいい- ピッピ短歌605-3-24
春の背泳ぎ- 本木はじ ...短歌10*05-3-22

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