すべてのおすすめ
帰ろうかな
そう思った
一瞬を幾度か
ちらして!

5月
空は氷を溶かした青で
お花のジェット
バウンド・フォー・トーキョー
千歳の上空から苫小牧
育った家を見下ろした

掘り ....
きみが少し元気なときに
庭に植えた白梅に
真珠の粒がころころと
それは春の序章とも言える

きみが好きだった春の 前髪が見えて
それはきみの季節とも言えるが
メディアから塗りつけられる春 ....
こんにちは
頼りのない足取りの青年が囁く
こんにちは
つぼみのままの桔梗のようなからだが
治療病棟の個室に吸いこまれる
「若松さん。」
人の傷跡が残る廊下に ただよう消毒液のにおい
若松 ....
今朝
彼女はブランマンジェ
ねぼけまなこ ねがえりのような相づち
ひばりの上昇にのっかって ざわついている私の毛穴
素肌は 夏の掛けぶとんにくるまれた甘味
横たわる小柄な肢体は きっと
や ....
もうすぐ船が発ちます
朝までには雨の都に着きます
深い夜にさしかかる船室で
二分の一の足取りの 旅の者は寝床に誘われ
誰も彼ものまぶたが重く まどろんだ呼吸が漂っています

共犯者のあなた ....
2月になりはしても 北方の冬は
大雪の屋根に腰掛けたまま
目を細めて今日も 微笑んでいる
南風の萌黄色のシフォンスカートを
夜明けごといたずらに ほつれさせながら

生まれた街では凍える ....
地下鉄の吊革に左手をかけて
全てをあずけていた
座席の学生服の三人組が目を泳がせていた
真ん中が左斜め前の女を指さす
「これ?!」
右の学生がコントのように真ん中の頭を手の平ではたく
「声 ....
結晶の白いシャワー
恩寵がふりむかせた光のはしご
大気圏からの使いは 一冬の住みかをさがす

意図しない早起きの終週の締めくくりには
水分を奪われてゆく洗い髪のはぐれ糸が
はんなりの追い風 ....
ベンジャミンさんのたちばなまことさんおすすめリスト(8)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
千歳の空から花々を- たちばな ...自由詩22*09-5-26
さくら_さよら_さら_さら- たちばな ...自由詩37*08-3-24
こんにちは_若松さん- たちばな ...自由詩11*05-6-19
朝のブランマンジェ- たちばな ...自由詩2*05-6-13
約束- たちばな ...自由詩405-5-15
青灰の夕暮れ- たちばな ...自由詩9*05-2-4
自意識過剰にもなるだろう- たちばな ...未詩・独白505-1-4
越冬- たちばな ...自由詩304-12-21

Home
すべてのおすすめを表示する
推薦者と被推薦者を反転する