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                   − 素子へ、特別版 −


子供の頃は戦後のモータリゼーションが
発展し始めた時期で
うちの車は初代パブリカのデラックス
その頃は車のグレードと言った ....
あなたの子供は駈けていきました
あなたの急を知らせに
道の向こうの
そのまた向こうまで
私が知らない間に
他の多くの大人たちが
それぞれの世界の片隅で
何も変えられないでいる間に
あな ....
両親から送られてきたりんごを食べた。

早く立派になりたい

屋上の空でもない地上でもないコンクリートの上で

ものぐさな空腹は僕の目を覚まさせた。

両親から送られてきた肉が腐れた。 ....
にこにこコスモス
木枯らしに揺れ
ピンクの笑顔で
お日様見やる

にこにこお日様
別れを惜しみ
赤く赤くなりゆきて
山並みに沈む

にこにこフクロウ
音も立てず飛ぶ
夜長の季節 ....
画用紙を一枚買ってきて
その白紙の表面を
ゆるゆると眺めている
というのは
白紙の上には
万有の世界が
広がっているからだ

私の古臭いアパートから
宇宙が点に見えるほどの外部まで
 ....
通勤カバンの中身が
巨大なネコの昼寝だらけ
暴発、し、俺!走り!抜ける!
山形屋とトヨタの間の路地を
あらぬ方へよからぬ方へ
俺の影を位牌にしてくれ
俺の位牌をKIOSKで売ってくれ
 ....
うさぎは
「じぶんが
あいされていない」と
かんがえたので
みずうみに
みを
ひたしました

つぎのひ
ぽっかりとうかんだ
うさぎのからだをみた
どうぶつたちは
このようにしゃ ....
車に轢かれつづけた傘が
側溝の泥のなかで鳥になり
やせた鉄の羽をひらくとき
午後の空はもう一度泣き
街をゆく人々の手を濡らす
かたちがない雲の
のんのんした響き


コロ

しばし倒れて鉄塔

はめられたんだ
生きる鋳型に
はめられたんだ

被害者意識それ
わたし

受け身をとれない

打 ....
娘は将来アイス屋になりたいと言う
好物のアイスを好きなだけ食べられるから
ではなくて
沢山の人を幸せにしたいからだそうだ

いっしょにお風呂に入ると必ずその話題になって
バニラ ....
実家の近くに
こぎれいなおうちが建った
家族は
おじいちゃんおばあちゃんむすこおよめさんこども
事情はわからないけど
おばあちゃんとおよめさんの仲が悪かったというはなし
5年くらいでおよめ ....
  

   言い訳など言わない方がいい
   何が本当かじつは誰も分かっちゃいないんだ
   そんな暇があるなら
   落ち葉でもかき集めて
   肥料にでもしたほうがいい
   これ ....
私は大丈夫をいくつ届けたのだろう

透明な彼女は
今にも白い光の中 消えゆきそうだったのだ
”四六時中”は彼女のそばにあるけれど
重い闇だったと泣いていた
透明な手足をうんと伸ばして 世界 ....
定刻の十分前に飛び出した
マンションの駐車場では雨の余韻
生まれたての水たまりには波紋
また 小雨
浸るよりも先に 走らなくてはいけない

休み 休み 土曜は休み
流れる空気の弾力さえも ....
涼しい街を
旅するさかな
大きな瞳で
まばたきするよ

かなしい夜は
明るい街で
楽しい夜は
深い闇のなか

旅するさかな
今夜もひとり
止まることなく
回遊するよ

さ ....
そこには居ないものの影が
たくさんの影に混じっている
やわらかい草と硬い草の境いめを
音はまぶしくかき分ける



紫に囲まれた桜色の道を
ふたりは手をつないで歩い ....
床屋から戻ると少年はいつも
美しい母の鼻先に
散髪したばかりの頭を近づける

あら、大人のいい匂いね

それでも早めの夕食が終われば
母は仕事へと出かけていく
男の人のもっといい匂 ....
手打ちうどんをひたすらに打つ
真っ白な君の事を考えながら

手打ちうどんを

もち肌、もち肌と重宝されてるらしいが
もし手打ちうどんがお餅つきと同じくらいに
メジャーな催しとなった場合
 ....
100円の森であなたを捜す
あなたは私の5cm上で
森と遊ぶ

母さん
私は5歳です
あなたを見つけられなくて
今にも泣き出しそうなんです
今は大人の身体に居るから
平気なふりで立っ ....
吠えるものが増してゆく
渦まくものが増してゆく
雨の終わりに流れ込むもの
ひとつの腕に映り込むもの
うねりは低く増してゆく



車輪と鉄柵
夜の雪雲
曲がり角の精霊
火 ....
美味しい美味しいブブンヤキソバを君は作っている
キッチンは甲状腺のような白い匂いに包まれ
外の方はきっともっと広い世界が連綿と続き
幾多の人々が美味しい美味しいゼンブヤキソバを
美 ....
 

  青いリンゴから始まる
  意識革命
  The Greening Of Japan
  160?の剛速球で
  すべての犯行をうちとる
  表現の自由はもちろんわれわれの生活の ....
情けない君を
使い古した毛布にくるめて
その窓から
捨ててしまおうかと

思った秋の

寂しさとか
心細さとか
風に吹かれる葉っぱとか
おいしいきのこに

躊躇した情け ....
くすり指がちびた人の
ひんやりとしたリールから
 がっしょがっしょと妻が走った
シッポー トト ト (朝は隣家も装い ふれるの
深呼吸のドレープの波に乗って


   腕で掻き分 ....
男には三種類のタイプがあって
ひとりはイブに惚れる
もうひとりはマリアに惚れる
残るひとりはリリスに惚れる

というのを私は15歳のとき何かで読んだのだが
そのときすでにじゃあ私はダメだと ....
火炎
   のどから
      くラいひぇン
          太陽の
             のどの奥から
               ィ矢が出る
                ....
はるはだと {ルビ赤色=せきしょく}は
愛したような西風を
ほむらのようにはんでいた 
 遠くには玄関が

歩きだされた叫びのように
かたむき倒れた墓石のように
日は駆け落ちて 落ちた慕 ....
 エムと出会ったのは、ちょうど海の標識が立つ四つ角を曲がった交差点だったと思っているのは記憶違いなのかもしれない。御影石が欲しいというので三つ拾ってあげたところまでは、覚えているのだけれども、その先は .... 「クラシック」

稲穂の先端が
千切れて跳んで
千切れて跳んで
潮騒が跳んで流れる
音符が嵐が金色を色づけていく
鼓動と音階鼓動と音階鼓動
休符が僕を梳ってしまう
その
傷口のしぶ ....
ミチタカ・マイさんの自由詩おすすめリスト(29)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
スタンダード- 大村 浩 ...自由詩55*05-5-4
駈けていった- 岡部淳太 ...自由詩12*05-1-30
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コスモス- 自由詩305-1-21
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- 木立 悟自由詩9*04-12-27
ひかりの後ろ姿- 石川和広自由詩3*04-12-26
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十二楽坊- 天野茂典自由詩104-12-1
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ノート(ふたり)- 木立 悟自由詩804-11-28
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The_Greenining_Of_Japan- 天野茂典自由詩1*04-11-19
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