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車に轢かれつづけた傘が
側溝の泥のなかで鳥になり
やせた鉄の羽をひらくとき
午後の空はもう一度泣き
街をゆく人々の手を濡らす
そこには居ないものの影が
たくさんの影に混じっている
やわらかい草と硬い草の境いめを
音はまぶしくかき分ける



紫に囲まれた桜色の道を
ふたりは手をつないで歩い ....
吠えるものが増してゆく
渦まくものが増してゆく
雨の終わりに流れ込むもの
ひとつの腕に映り込むもの
うねりは低く増してゆく



車輪と鉄柵
夜の雪雲
曲がり角の精霊
火 ....
ミチタカ・マイさんの木立 悟さんおすすめリスト(3)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
- 木立 悟自由詩9*04-12-27
ノート(ふたり)- 木立 悟自由詩804-11-28
業歌(ひとつの腕)- 木立 悟自由詩504-11-23

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