すべてのおすすめ
悲しくて此の花咲くや秋桜
悲しみや月代を追う人の群れ
泣いてもなお明日には咲く秋桜
爽やかにコーヒーを飲み黙考す
信頼は秋の夕べに訪れて
きりぎりす泣いても良いよ過去は過 ....
われからに過去の思いで時に秘め
思い出を心に刻む曼殊沙華
秋日傘差しても日焼けは避けきれず
三日月や見つめる我は遠くに失せ
秋の宵父は晩酌ひとり静か
虫の声を聴いて眠るは ....
星月夜あけぼのに見し夢希望
見える見るあいだを越えて星月夜
鶏頭のこころ隠して時は過ぎ
雨月かなそぞろに惟う過去の音
コスモスや失われても追う月日
眠る時律の調べに身を寄 ....
雨が降ってきた。
それがどんな〆の雨なのか分からず、
わたしはただ空を見つめていた。
遠い、はるかに遠い場所に、
雨雲は鎮座していて、
わたしに声を聴かせようとするのだった。
雨の ....
宵闇に吸い込まれてゆく花花火
秋雨のしのしのと耐えるばかり
にぎわいを求めて集う秋の雲
小ぬか雨痛みを閉じてひたに降る
宵闇に問いを重ねる神無月
わたしはポールダンサー。
性の餌食になりがちな、
場末のストリップ劇場のダンサー。
わたしの踊りは、評判は良くない。
「もっと脱げ」などという、
罵詈雑言にさらされるのも幾度。
で ....
朝の歌を、小鳥の声にまぎれて。わたしはコーヒーを飲む。ねむれない。
カルフォルニア・ミソサザイが鳴いている。わたしの全て否定しているのだ。
カラスがゴミ集積所を漁っている。猫も。敵同士なの ....
梅雨空の果てしなく続く闇を越え、野山の果てに虹を見るかな。
今年最初のアジサイを見た。それでどうとする、我もなきにして。
日々徒然な、なんともなしに歌を歌う。哀れはいずこ、我には無くして。 ....
雨が降り続きます。それは決して晴れない雨です。なぜなら、雨は心のなかに降っているのだから。昨日はバス停でバスを待つ傍ら、ああ、この人はきっと割り込んでくる。と、いう人がいました。案の定、彼はわたしの ....
ほどけゆくリボンの落ち往く先にある、希望という名の広い花園。
ローズティー、浮かぶ花びらふるわせて。貴方は横向き、遠い目をする。
道端のキバナコスモスは無言で、ためらう様があなたに似ていた ....
今年は桜前線、
という言葉をあまり聞かない。
桜の散るころには、
すべてが終わってしまっているのだろう。
そんなことをなんとなく感じながら、
世の中すべてのことが厭わしくなってしまって ....
ティーカップには、なんだかしらない花模様が描かれていて。
そっとつつんでわたしは手のひらを温める。
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