すべてのおすすめ
指先一つで簡単に
時間を支配できたらいい
会えないときは早回し
一緒のときは止めてしまう
永遠さえも手に入れて
それをあなたに捧げたい
もどかしさがつのらせる
想いもあるとい ....
「あ、さっちゃん」
と、わたしの飼い猫が喋った
「あ、れんげ」
「な、なんで喋れるの」
「ぼくは死ぬんだ」
「なんで」
「なんでって言われても」
「なんで ....
聞こえるでしょう?
海が泣いてる
朝が泣いてる
見えるでしょう?
木々が震えてる
夜が震えてる
うれしいのよ
ほら
こんなにも うれしい。
あなたが生まれて
みんな ....
残念でした。もう少しだったんですけどね。ほら、あなたの回答にはひどくムラがあるのです」
市役所が募集した屠殺係の試験に落ちた
受験者はどれくらいいるだろう
市民グランドに学校机が6つ
その ....
アッパー一発良いですか?
ストレートじゃダメなんです
キックでもダメですよ
アッパーじゃないと
「殴ったなぁ」って感覚が無いじゃないですか
え? なんで俺を殴る必要があるんだって?
....
たまに、
一番聞きたい事が
一番聞けない事だったりする。
たまに、
一番したい事が
一番出来ない事だったりする。
たまに、
一番大切な事が、
一番足りない物だったりする。
....
本当は誰もがアタシのコトなんかに興味がないこと位知ってる
どうでもいいんだ
本当は、誰のことも
たにんだから
ミニスカートにもぐり込んだ指とか
ブーツにかけた指とか
着信拒否した番 ....
私の小指は、
外側にすこし反れている。
あなたの小指は、
内側にすこし反れている。
くっつけると
ピタッとはまる。
私たちは
照れて笑う。
手打ちうどんをひたすらに打つ
真っ白な君の事を考えながら
手打ちうどんを
もち肌、もち肌と重宝されてるらしいが
もし手打ちうどんがお餅つきと同じくらいに
メジャーな催しとなった場合
....
電車での帰り道
席が空いた
座った
隣の席も空いた
オヤジが座った
そいつがもう足をこれでもかと言わんばかりに大開脚で逆ハの字
私の太ももからヒザにかけてオヤジの温もりが伝わる
ちょ ....
逢いたさは
距離に比例する
忙しさの倍数である
ひとりの夜には
二乗される
愛情という
未知の定数を持つ
この方程式を解きなさい
飛行機も
新幹線も使わずに
....
その皇子
東へ進軍し
その剣
雲を斬り
丘を割き
沼を埋め
戦に次ぐ戦
謀殺に次ぐ謀殺
返り血の乾く間も無く
川にかかれば妻を売って渡り
海峡にかかれば妻を売って船を買い
船を打 ....
中空の部屋へは
登り方を忘れると
登れなくなる
わたしはしばらくの間
忘れていたけど
最近ふと思い出した
わたしは中空の部屋のドアの前で
躊躇する
中に入ってしまったら
二度と戻れな ....
部屋の鍵なら 捨てちまったわ
待てと言われて 持つような
そんな女に なりたくて
あなたに惚れた わけじゃない
もうしおれたわ さつきの花は
それでも香る さつきの風に
心放つわ ....
泣かない水色を見つけた日
出来る限り手元に集めた
最後に残るのは
この水色だろうと予感した
泣かない水色はひっそりと
過ぎた時間に潜んでいる
ことばを持たず
それゆえ消えずにそこにあ ....
声をかけるというのが
悪いことではないことを
あなたはぼくに教えてくれた
ぼくは人によく声をかけるのだ
話し相手とすこしでも親しくなりたくて
内心 ....
飢えた腹にはこたえる
マニック・ストリート・プリチャーズ
ハード・ロックは嫌いではないが
体調が優れないときには
凶器に変わる ....
折れた爪を噛みながら
僕はページをめくり続けた
乾いた唇を舐めながら
私は楽譜をめくり続けた
君のフルートの音色が
あなたの本のインクの匂いが
....
曇ったガラス窓のむこう
泳いでくるのが金魚なら
雨が降りそうで降らない
薄墨色の空が割れたなら
いつも言い損ねるさよなら
君にはすっと伝えておこう
君
る と
て い
っ る
回 時
く は
早
急募であります
性別年齢不問
若干名
明るい人求む
ここんとこ
土鍋が不平不満をたらたら
全然出番が無いジャンって
家に遊びに来てくれる友達
いないのかよって
そうなんだ ....
結果オーライ?どうだい?どうなるのかい?
そのままいなくなってしまうのかい?
あたしはあたしでそれでもいい、と思った
ちょっと強がった 耳を痛くさせるのは風
その言葉 響くのは自分大丈夫なのか ....
出て行くのです
朝早くの電車に乗って
霧の中のレールに乗せて
席は自由で
同じくらい不自由で
透明な朝に気付いてしまうと
そればかりを求めてしまう
ススキの群れる白い世界を
滑り込 ....
梅干が食べたい時に
おにぎりの中の梅干を食べるのは
おにぎりを食べながら梅干を目指す
その時間が
まったくもって無駄だ
だから俺は最初から
梅干を梅干として
食うのだ
あの人は頭にツノがありました
ある日
頭にツノがあって大変ですね
と言うと
あなたはツノがなくて大変ですね
そう答えました
あれを初恋と呼んでいいものか
今でも戸惑います
ただ、あ ....
ドトールで女と待ち合わせ
といっても携帯時代
正確にはドトールで女の連絡を待っていたが
まるで、連絡が来ない
ドトール地下のライブハウスでは
メロコアバンドが「青春」について叫んでい ....
挨拶されることを諦めた教師に挨拶をしてやる
そういう感覚で
朝の不快は解消されるか
それとも明日まで持ち越すか
朝のことは朝に清算するという
いつか知った人の考えがやけに残ってしまって
....
私は疑問に思う
人はみな変われるものか
私はアキバ系を脱却できるものか
いきつけの店で私は聞く
人はみな変われるものか
私は進化できているのか
彼女が言う
人はみな買われるものよ ....
「あなたは幼稚すぎる。」
ほとんどの面で幼稚すぎると叫ぶ。
昨日彼女は帰って来ず、
ぼくに会うとたん、これだ。
なんだか心も身体もしびれて
感覚がない から、
ただ聞いていた。
そのやわ ....
14歳の冬
生理が1ヶ月近く
止まらなかったことがあった
わたしは学校で倒れ
保健室に運ばれた
どうしたのと先生に
やさしく聞かれても
上手く話せない
自分でもわからない
母親に病院 ....
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