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失いかけた
午後の空白から
歌が聞こえる
「バイバイ」と言っているんだね
とどまらない風が連れて行く
小さな声の始まり
先端が少し冷たい
君のフライングが
....
ヤギさん郵便
おてがみ迷子
もしもし此処はどこですか
広くは乙女座超銀河団
狭くはフォッサマグナの東
地球的には春分点前
世の中的には年度末
わたしはわたしが生きている
時と場 ....
歴史にもしもはないという
死傷者の数はこれから増えていく
けれども
出来ることは出来たのだと思う
病院はくずれていなかった
街は街ごと崩れてはいなかった
死んでしまっていたかも ....
気だるい 午前十時の 太陽
這い上がる ベッドの上で
誰もいない 部屋
敵もいないのに
手は震える一方で
煙草に火を付ける手が
覚束無い
静寂を切り裂いて手にした 晴天
....
頭の中で囁く声は
拳銃不法所持で学生二人が捕まった
「死ねよ。」「死んじまえ。」
囁く声が聞こえるが
今は死にたくない
拳銃が目の前にあったら
余興程度のノリで引き ....
ミルクが欲しい1歳は
男が欲しい21歳に
あっけなく捨て去られる
新しいゲームソフトが欲しい12歳が
プラダが欲しい32歳の
財布から金を抜き取る
夢が欲しい33歳は
安定が欲し ....
この背中に
烏のような
黒い翼
つけて下さい…
気が狂いそうな
激しい歌が好きで さぁ!
でもお前には聞かせてやんない
俺の大好きな歌 だよ
生きている事が
楽しくて仕方 ....
さようなら、晴れる人
暮れ際の暖かさ、名残、手のひらの名前を
呼んでいる、聞いている、思い出している
花びらの震える下で潜り抜けた門を
指先で触れるくらいの気配で通り過ぎる
一度過ぎた言 ....
ごらん 空はとても暗く
広がる 目前 冷たい銀世界
煙草の煙さえ 霞んで見えない
太陽は今頃 のんびりと
裏側を 回っている
聞こえるかい? このノイズの中で
ゆっくりと3本目に火を ....
月が観たくなったら 飛んでいくがいいさ
蒼い惑星のたったひとつの
目を瞬かせる星達の声
それはそれは遥か彼方
一千億光年の年月を経て
猛スピードで駆け抜けてきた時代が
今、この瞬間 ....
そうして
僕らのこれまでの順路を
紙の上に書き出してみる
その上に雲なんか浮かべたりして
無駄に力を入れて笑ってみたり
過ぎ去ったあとで
自然に昔話ができれば
それはそれ ....
何もかも面倒くさくなって
風呂に入るかわりに洗濯機に入ってみた
さすがに寒いと思ったので
あたためた風呂の残り水をポンプで移動
全自動のスイッチを「お急ぎ」にして
ボディーソー ....
やらなければいけない仕事のファイルを開きすぎて固まってしまったPCをいじられているような・・・そんな気分の瞬間。
猫の眼のような月が
僕を見ているようでしたが
見ていたのは実は僕でした
そこには宇宙が広がっていましたが
実は僕こそが宇宙でした
常に生まれ
常に死にます
それは調和のた ....
夜の浜辺で一人
寂しい叫びを{ルビ宇宙=そら}に放り投げる
震える声は
一枚の手紙となって、舞い上がり
静かな波の唸りの上を、舞い上がり
海の{ルビ面=も}の、
月の光の道の上を、舞い ....
やさしい音楽しかきけないときがある
と二度書いて消した
書けば書くほどに
それでいったいなんだっていうんだろうという気がしてならなかった
人間が正しくないセイブツで、言葉と表情を持 ....
フィルムに映し出す世界が
虚像だとするなら
覗く私の目は
現実でありうるだろうか
一筋の光によって
焼き付ける
一瞬の
虚像のため
私は ただ
フィルムを KILL
嗚呼 もう夜明けだ
囀りが聴こえはじめる頃なら淡色でいいよ
鳥達が遊びに行ってしまった頃はもう耐えられない 瞳が痛い
希望は痛みだ
嗚呼 また日が傾き始めた
囀りが聴こえはじめ ....
こうしている間にも
ぼくは死に近づいているのだと思うと
無性に何かをしなきゃと
思った
ぼくが死んでも息をする
言葉がいい
開いたページに並ぶ文字が
にやりと笑う、
言葉が ....
錆びた両手で 砂をすくう
そんな行為を繰り返すうち
僕は生きることも死ぬことも忘れ
ただ こうして 此処、という場所にいる
世の中には 神様があふれかえっていた
それぞれを信仰す ....
一番好きだったのは
二人のくちびるが
触れるか触れないかの瞬間
三回目に逢った時
予期せぬ打ち上げ花火に照らされて
アスファルトに映った影くっきりと
四月が来て
もう逢えない ....
いま
この瞬間
どこかのだれかが
すべてを終わりにするためのスイッチに
その指をかけているとしても
この世界が素晴らしいことに変わりはない
雨上がり
鮮やかな緑の葉
蜘蛛の巣に ....
雨の降る夜に
いくつかの ろうそくと
ダウンライトを 部屋に灯して
二人して 飲めないワインかなんか舐めちゃったりして
二人して たばこの煙でもくゆらせながら
ちょっとした ジャズでも流して ....
渋谷駅東口を抜けるとそこには何もない
ここから見える世界は低すぎて話にならない
こんにちは、
欠乏しているものが少しずつ増えていくことを
僕は成長と呼んでいたの ....
なりゆきで くちづけて
たわむれに だきしめて
とりあえず むすばれて
なんとなく うとましく
しかたなく うちすてて
きまぐれに おもいだし
すこしだけ かなしん ....
ある週末
気絶してる小鳥を拾いました
何かのガラスにでもぶつかったみたいです
次の週末
交差点でうろうろしてる鳩を保護しました
群れからはじき出されたのかもしれません
次の次の週末 ....
時間を煙草で埋め尽くすのが先か
交差点がスクランブルされた詩で埋まるのが先か
何も無いこの夜に
全てが終わる筈も無く笑いが込み上げる
失う事にも傷つく事にも
嫌われる事にも裏切られる事に ....
夜の星から
マヨネーズが出ればいいのに
☆
↑から
マヨネーズが出ればいいのに
溢れ出ればいいのに
....
登校拒否をしようとしたのに
何年も前に卒業していたことを思い出した
しかたないので出社拒否をしようとしたら
数ヶ月前に退職していたことを思い出した
やけになって生きることを拒否しようと ....
ひとりぼっちな気がするんだ
たった5日間携帯電話がないだけで
あることが当たり前すぎたかな
それとも
電話のせいにしてるのか
わからないんだ
泣きたいのに なんだか
泪は出なくって
....
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