すべてのおすすめ
この深夜、
独り在ることに寛いで
宇宙の時流に乗っていく
すっと孤独に留まりながら
この隙間だらけのあばら家に
雷鳴が轟くのを待っている
境界の門が開く、その時を
馬鹿は死ななきゃなおらないってさ
おまえのかあちゃんでべそと
たいした違いはないよね
どっちも言ったもん勝ちな感じがさ
死んだって馬鹿がなおるかわかんないしさ
おまえのかあちゃんの臍なんかど ....
隣では
シュークリームを食べている
車は光速度で
スペース・ウェイを
ランダムに
突っ走って
隣では
クリームシューを吐いている
もうすぐウェイから
ワープしなけ ....
うす汚れた
けだものの涎が熱い
この顔に
塗りたくられる
情熱の匂いがする
ねばつく息がくさい
それを
好ましいと思ってしまった
わたしの心臓が早い
いだきたい背中に ....
壁にもたれて 乾き切らない洗濯物をたためず
生中継が始まる
26度の暖房 寝室の加湿器
今 私がいるところに 蛍光灯一つ
ロマンの代わりに湯気が昇って
いない… 白湯の飲み頃か
壁 ....
証明を果たすことではなく
証明を果たされるのでもなく
証明を果たしていくのでもなく
ただ あるという
それだけでいいの
ありたいようにあれ
証明を求めるでもなく
証明を求められる ....
命が二つか
人生が二回か
ロボットのような再生可能なAI1か
永遠なる宇宙か
深遠なる宇宙か
未知なる宇宙か
幸せか
不幸か
普通か
まじめか
素直か
バカか
....
1
貴方は何でも知っているような
気持ちになって明日を迎える
僕には貴方が分からないから
一生懸命、観察している
すべて心開きたいさ、そりゃ
何事も気にせずに歩いてみたいさ
Bo ....
灰色の寂寞に粉雪舞い
無数の記憶と思い出が
白く吐き出されては消えていく
雪の降る街を 雪の降る街を
哀しみだけが追いかけて来る
メガネをはずすから
いけないんじゃない?
どれだけ好きなのかの実験を
いつやるのかを
待っている
負けないはず
あなたの優しいところ
あなたのほのぼのとしたところ
あな ....
あゝ、わたしの枕元に
瑞々しい橙を置いたのはだれでしょう
橙の一つ分、ちょうど掌に一つ分の匂いが
わたしを空に誘います
いつかの夕陽からこぼれ落ちた
橙が
たわわになった
樹々の間を ....
人工知能ってイスに座れないらしい。
ハードから見れば「臀部」が存在していない。
ソフトから見れば「疲れ」を知らないということ。
ゲームからすれば「イス取り」をプレーしたことがない。
....
僕を支えるためにはそれなりの平面がいる。
いるだけではだめで、ひと時をすごすために、
腰掛であったり、テーブルであったり、
液晶の平面であったりと。生き造るには、
解体されるには、まな板と ....
ぶらんこぶらんこ
揺れている
風もないのに揺れている
ぶらんこぶらんこ
揺れている
誰もいないのに揺れている
ぶらんこぶらんこ
揺れている
言葉のとおりに揺れている
節分が過ぎれば
甘い甘いハートの季節がやって来る
皆が鬼は外と口にしている中で
私は心で「恋は内」と叫んでいる
鬼役のあなたへ自分の“想い”を
投げつけながら
湖に雪が吸い込まれていく
僕も行こう 一緒に溶けよう
空より暖かい水底で
幻の首長竜が待っている
最後の一頭になった鹿を連れ
最後の一匹になったイトウの後を
降りしきる氷晶に導かれて ....
語録の重み
分析が、結局のところ我田引水になっていないかと
かなり長い間、心配していただけなのです。
〉分かっているよ。
〉偶然だよね?気にしなくていいよ。
最初に結果(ゴール) ....
なにもかもが気に入らなくて
そりゃもう怒っている
憂いて嘆いて喚き散らし
どのようなドレスコードも間違っているような気さえする
本当は
熟れきったシングルマザーのことを考えている
にも関わ ....
最後の最後まで
人に迷惑を掛けなければ
気が済まない
根拠なしに肥大した自意識
「私は此処よ、此処にいるのよ」
生まれてこの方
お前さんに関心を抱く者なんか
何処にもいやしないく ....
大きな欅が伐採された
ものの半日かそこいらで
姿を消した
あっけないほど
たやすく
死んでしまうことは
こんなに簡単
雨を飲み
光を吸収し
息を繰り返し
いくつもの季節をその身 ....
岸辺を撫でる
さざなみは
私にいくつもの
音を書かせる
川面で弾ける
きらめきは
私にいくつもの
色を撮らせる
私の中には
川が流れている
花弁を浮かべ
渡り鳥を ....
文字が言葉が歪み 一瞬にして灰となるとき
闇から逃れ来たるものの 漆黒に崩れ去る
郵便、郵便
この豪雪のなか
届ける者は誰一人としていない
雪道に崩れ落ちそうな脆い月、
そんなこころを抱きしめて
自分を抱きしめ堪える朔月
雪道に崩れ落ちそうな暗い月、
抱えた苛立ちを棄て切れない
涙も凍る非情な朔月
雪道に崩れ落ちそうな ....
{引用=(*筆者より―― 昨年暮れ辺りに自分のかくものがひどく拙くなつてゐることに気付き暫く充電することに決めた。その拙さ加減は今回の投稿作をご覧になる諸兄の明察に委ねたいが、ともあれかいてしまつたも ....
林檎の木からは
そこに巣食う虫どもを
怯えさせる匂いしかしない
空気も甘酸っぱいまま凍りついた
林檎園の丘の上に転がるように
あたしの脱け殻は
星の下で眠るんだ
陽だまりの ....
私が喫茶店の一隅に座ると
非人称の意識が渦を巻き始めた
)眼前のアイスコーヒーはシャリシャリ音を立てて波打ち
)ガラス張りの向こうは見事な晴天で
)遠くで笑う老人の顔はとても幸せそうだ
....
砂浜に辿り着くと私は
必ず目を閉じる
波の音を聞く為に
どんなに凪いだ海にも必ずある
怒りを鎮め
後悔を慰めてくれる波音
共に訪れた人にも
私は勧めて目を閉じた
どう?と聞いた ....
自分を開示し、されているのは、人間ではない。
個としての生が開示している意識でありえている限りにおいてではある
けれども、それが自分でありえているということである。。
人間とは概念であり、実 ....
昼間は暖かいからつい ふらっと飛んで来る
私は魂を持つ化身
あっ 人が来た 洗濯物を持って来る
どうか見つかりませんように
でもこの人 化身をよく見つける
ガラッとドアが開き勢いよ ....
草と魚の匂いのする
傲慢なことばに、
茹でたブロッコリーと
エディブルフラワーを添えた
ソースは煮詰めたバルサミコ酢
桜えびと蓮根チップスも散らして、、
皿はロイヤルコペンハーゲンのブ ....
1 2 3 4 5 6 7 8