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燦々と
陽は降り注いで芽は弾け
花は開いて誰か居ぬ

誰かいたか?誰がいた?

記憶にうっすら響く余韻
懐かしく憧れた 
娘の顔が
逆光に浮かぶ

)きっとまた会えるから
)き ....
今日の平板を飼い慣らし
明日への傾斜を生きる私は
もう何十年もの間口を開いたことがない
者であるかのようだ

赤く燃える早春の夜空
ゴオゴオと鳴る遠い街並み

いったい出口は常に入口だ ....
春の陽に君の幻走り去る

雨降りに深まる春の匂い立つ

駆けてゆく春を追いかけランドセル
宙空に
吊るされ
巨大な空虚が
肉身を引き裂こうと
している
足場は奪われ崩れ
奈落の底を眼前にし
私はそれでも
前へ前へと
自らに言う
不安と恐怖に
貫かれながら
もう駄目な ....
春うらら
光のどけき街を行けば
子供と老婆が手繋ぎ歩み
すれ違う人々微笑んで
命の讃歌を歌い出す
季節の巡り、宇宙の鼓動と同期して
早春の雨に溢るる命かな

白鷺のぬっと歩み出る用水路

補助輪を外して漕ぎ出す春うらら
静けさ 揺れる
春の雨、
光の空から
降り注ぎ

宇宙を回遊する言ノ葉たち
凝集しては時を刻み
思考の流れをこの界へ
屈曲しながら艶やかに
在る物、在る物、造形する

静けさ 奥 ....
ひかり ひかり
青に 眩み
光 光
人は 歩む
ひかり ひかり
大地 廻り
光 光
人は 進む
この深夜、
独り在ることに寛いで
宇宙の時流に乗っていく
すっと孤独に留まりながら
この隙間だらけのあばら家に
雷鳴が轟くのを待っている

境界の門が開く、その時を
舞い狂う雪に別れは予感され

家族消え家は壊され雪野原

夢の果て終わる間際の雪しんしん
灰色の寂寞に粉雪舞い
無数の記憶と思い出が
白く吐き出されては消えていく
雪の降る街を 雪の降る街を
哀しみだけが追いかけて来る
ぶらんこぶらんこ
揺れている
風もないのに揺れている
ぶらんこぶらんこ
揺れている
誰もいないのに揺れている
ぶらんこぶらんこ
揺れている
言葉のとおりに揺れている
文字が言葉が歪み 一瞬にして灰となるとき

闇から逃れ来たるものの 漆黒に崩れ去る

郵便、郵便
この豪雪のなか
届ける者は誰一人としていない
私が喫茶店の一隅に座ると
非人称の意識が渦を巻き始めた

)眼前のアイスコーヒーはシャリシャリ音を立てて波打ち
)ガラス張りの向こうは見事な晴天で
)遠くで笑う老人の顔はとても幸せそうだ
 ....
巨大な宇宙の夕焼けに
染まり進む人々が
鏡の中を通っていく
さようなら さようなら
言葉を置いていきながら
後から後から奥へ奥へ
張り巡らされたアスファルトを越え
今夜は満月 天に貼り付き 
煌々と現の恍惚を照らし出し
巨大なものに呑まれいく恐怖
束の間刹那だけ麻痺させて
街行く人の顔、
白くくっきりと浮き上がらせる
海が薄暗がりのなか
世界を満たす溶液のように
広がり
わたしは
裸で泳いでいく

貴女の不在を知りながら

貴女の声の余韻に包まれ
宛もなくただひたすらに
切断された記憶の奥へ
 ....
在るもの在るもの
ゆっくりと静止し佇む
夕暮れ時、
宇宙の巨大な静かさ
降って来る降って来る
私は海に帰っていく
歴史という名の迷妄から
少しずつ霧晴れいく
意識の軌跡を携えて
私は海に戻っていく
潮の香満ちるあの浜に
きっときっと帰っていく
独り在ることに触れいく冷気かな

気は動き沈黙のうちに充ちるもの

陶然と我独り在り静かなり
透明な雨が降り
冬の夜を静かに濡らし
私は宇宙の孤独に座る
現の日常の表層が
呆気なく転覆される
その瞬間、
異界の地に
熱風吹き荒れ
在るものすべて
銀の粒子となり
交わり躍り離反する
(広がる広がる光の海!
降って来る降って来る死者の群れ ....
遠い
在るものすべて
遠い


言葉は浮遊し声さざめき
(意味と響きは解離して)
通り過ぎる人、人、人

わたしは母語を失って
記憶の像にうっとり沈み


遠い 

在る ....
全ての喪失は流れいき
乾き切った胸底に
氷食地形の
研磨された岩石の如く
哀しみの蒼い窪みだけ
鋭く冷たく穿たれる

(愛は
私の中にある
思いを伝達しようとする
すべての努力を
 ....
白鳥の舞い踊る岸雪は降り

神走る跡を追い追い御神渡り(おみわたり)

若菜落ち暗渠に響く人の声
晴れ上がる宇宙の
戸口に立ち手を振れば

降って来る無限の青!

この新年の時を包み込み

森羅万象、在るものすべてを
その清明な静けさに迎え入れる
ペペロさんのひだかたけしさんおすすめリスト(26)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
春日の余韻- ひだかた ...自由詩619-3-9
ループ- ひだかた ...自由詩519-3-8
春歓2- ひだかた ...俳句3*19-3-7
walk・on_7_前へ前へ- ひだかた ...自由詩719-3-7
walk・on6_春の讃歌- ひだかた ...自由詩719-3-5
春歓- ひだかた ...俳句2*19-3-4
春の雨- ひだかた ...自由詩919-3-4
walk・on- ひだかた ...自由詩519-2-17
すっと孤独に留まりながら- ひだかた ...自由詩1219-2-16
雪野原(改訂)- ひだかた ...俳句5*19-2-15
雪の降る街を(改訂)- ひだかた ...自由詩319-2-9
ぶらんこ- ひだかた ...自由詩9*19-2-7
音信不通- ひだかた ...自由詩319-2-2
今日もまたこの世界が- ひだかた ...自由詩6*19-1-29
世界を越えて- ひだかた ...自由詩819-1-26
今夜は満月- ひだかた ...自由詩719-1-22
欲動(改訂)- ひだかた ...自由詩519-1-20
推移3- ひだかた ...自由詩519-1-19
帰っていく- ひだかた ...自由詩5*19-1-18
独り在る- ひだかた ...俳句5*19-1-17
推移2- ひだかた ...自由詩619-1-16
異界の地に- ひだかた ...自由詩919-1-15
遠い- ひだかた ...自由詩1219-1-9
燃やす- ひだかた ...自由詩5*19-1-6
神走る- ひだかた ...俳句319-1-2
新年に- ひだかた ...自由詩7*19-1-1

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