すべてのおすすめ
私の部屋にテレビが入れられると
彫刻家も入って来て
ショックだった
甘すぎる彫刻家に
肉を食わせて懐柔すれば
調子に乗って恋人の
シイちゃんまで連れて来て
いい詩に反対する
宇宙で ....
とてもとても親密な
三人で暮らす
嫉妬はしないように約束で
時間と共に同志が
一人増えた
二人増えた
とてもとてもとても 親密な
五人で暮らす
ルールが守れない人は出ていく
社会 ....
お互いパートナーは居るけれど
お互い割り切って付き合っている
ほら、真面目な人の前では
いい加減で乱暴に
剥き出しで励めないし
己の糞を撒き散らすのは
躊躇するでしょ
お互い外道にな ....
今から2ヶ月間で変わる
変われなかったら
死のうと思う
そういう意気込みで
ではなく、
本当にそうする
月
大気は纏わずに裸になる
醜い傷もさらけ出す
隕石の衝突にも耐える
命 ....
席を移動しまーす 前任が死んだから
席を移動しまーす 席が移動するから
席が移動しまーす 乗り物だから
席が移動しまーす 病気だから
咳が移動しまーす 伝染するから
咳を移動しまーす 分離し ....
寂しんです、孤独なんですって呟いてみても
誰も見向きもしない日々
私は1人で鏡の中の自分に語り掛けてみる
虚無感に襲われ
自分を必要としてくれる人が誰もいないことに気付く
私の命の価値は ....
くしゃみが出そうなほど明るい日差し
塀を飛び降り路駐の車の腹の下にでも
潜り込みたくなるような午後
どの家の狭い庭にも
クロッカスがガンガン咲いて
クリスマスローズの蕾が気取ってほころ ....
光が交差する
クランクを曲がる、一光のバイクが
夜のうねりになって疾走する
テールランプが夜景に溶け込む頃
シグナルは赤から青へかわる
ホイールの芸術的な回転が
少年の目に留まる
....
雨が近づくと
植物の匂いが強くなる
それはまるで
隠す気のない事後のようで
私は好きになれない
(きっと
罪悪感の裏返しね)
彼の車に乗って
高速を使い海へ向かう
やがて雨が降り ....
それが
あと1ミリ
ずれていたら
君はすごい美人で
たぶん
出会わなかった
なんのいいわけだ
という君が
庭先の椋鳥に
こめつぶをあげている
....
桜舞い散る晩春の朝だ。
風は未だ冷たく、貴女の頬を赤く染める。
故郷の庭では椿が咲き誇る。
ストーブの上ではやかんが湯気を吹いている。
頬を染めた貴女はいつしか私の手を握る。 ....
新しい明日を迎える為に今日という日のスーツを脱いだ。
街角の雑踏、裏通りの饐えた匂い、散乱する生。
風のように過ぎてゆく時を眺めると、欠伸が出る。
今日も懸命に生きた。
充実 ....
サイバーが俺を呼んでいる
お前たちを呑み込む仮想現実、超現実が目の前に迫っている
お前たちは肉体を抜け殻と詩
いわゆる墓標として扱って、生存を仮想の中に投げ込んでいく
サイバー
お前たちはお ....
慣れるまでは息苦しかった
耳も痛かった
けれど
目の前の他者との間に
いい感じの距離感が
だんだん心地よくなって
バリケードの裏に立てこもっている感じ
言いたいことなんて
言わなくてい ....
眠れない者達へ、安らかにと祈りながら
眠りは体を包みこむ
眠りは無力を教える
眠りは浅いと深いを繰り返す
眠りは野望を引き留める
眠りは希望を休ませる
眠り ....
自転する地球を蹴って
僕らは歩く
ある時は自転に対して、順向に進み
またある時は、逆らって進む
時間というのは僕らの生理的概念でしかないのかも
一日のスピードは進む方 ....
なんだか空気がやわらかい・・と思ったら、
雨が降り出している
こんな夜更けに
私は詩を書こうとしてパソコンに向かっている
何も書けないならこのまま雨の子守歌聴きながら眠ろう
そうだ眠ってしま ....
愛おしいはずのキミにDVすぎる ツンデれ
仲直りしたと思っても、キミは決して謝らない ツンデれ
互いに穴の形まで知り尽くしている ツンデれ
うっとおしそうな視線を投げかける時間の長い ツンデれ
....
屍たちが満ちる春に
シは色鮮やかに咲き乱れ
空っぽの青空の上からは
目隠しをしたまま立ち去った
半透明な人々の名を呼ぶ
少女たちの清らかな声が
弧を描きながら降ってくる
(世界の秘密 ....
ピアノの音に重なるように朝の気配を感じる時、
私は私の半身と共に旅情の只中を彷徨っている。
頭と心は信じられないくらい透明で、
静かな人の温もりは優しさを帯びている。
自然の ....
昨日ニッキの匂いの中
カントとウダイが神事をやって居た
児童館にルノーの墓があったのだ
私は激しい揺れを感じた
鶏糞の匂いも足されて来る
犯人は堀田で防犯カメラに
しっかり写っている
神 ....
小さな悪意に過敏に反応してしまう
私は小者
小さな敵意にも過剰に身構えてしまう
私は臆病者
小さな無視とか無頓着とか
鈍感とか無意識、無関心をまき散らし、
他の誰かを傷だらけにし ....
確かなもの あるのだろうか
首をかしげるしかない
あなたとの約束
楽しく過ごした時間
約束も時間も確かなものではない
人間関係
もしかしたら親子関 ....
未来に戦争はいらない
そんな事は分かっている
ビートする僕らの十代
「将来は君たちが作るのだ」
無責任な大人の要求に応える必要はない
平和が成ると言われた時代に
プ ....
起きたら自分が自分ではなくなっていた
燃え盛るのは炎か?俺の恨みか?
白い布が全てを包み隠してくれる
士気の下がった細胞をぶら下げて、
本当に強いは、容赦しない事か ....
病気を抱えた
舵のきかなくなった船 オモカジいっぱいにきっても
空回りして波の思うまま
どこへ彷徨うのか不安になりながらも
ノアは祈り続けた
私も祈りに託した
....
いたわってあげたい
今一番弱っているから
今年もあざやかに咲かせてくれた
これから 緑の葉をたくさん広げて
来年に備える
さくらが引き込まれる美しさをもつのは
....
それは不完全な割り箸であった
何処かの外国で作られた物だろうか
緩やかに少し曲がっていて
きれいに割る事が出来なかった
不完全な私にピッタリだと
曲がったその割り箸で、苦 ....
マーブリングで描かれた永遠の模様
始まりはいつも、そんな曖昧さで、語る事を許さない
抽象的な静物画 又は、静物を見て取る抽象画
暫くは何を見たのか分からない
断片的に、光! ....
旗が凍り付くたびに子供が死ぬ
彷徨するたびに歯が痛んで
何時サイになってしまかに不安で
しょうがなかった
毛がなくなり子供どころではなかった
洗い物を忘れて彷徨して居ると
夫人二人が世間話 ....
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