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神さまがいる
神さまがいない
神さまはいる
神さまなんていない いなかった
神さまはいた
けれど 去った 遠くへ
どこか遠くへ 遠くの遠くへ もう
、会えない わたしを捨てて いって ....
ひととして生まれて
ほんとうによかった
この
、忌ま忌ましい 傷みは
決して手放さないと決めた
蹴っ飛ばされれば誰だって痛いだろう
わたしだっておんなじだ!
さっちゃん
その絵のお空 きれいね
うん
見えるとおりにクレヨンぬったの
心を持った先生だった
さっちゃんのその画用紙は
全部が青色だけで塗りつぶされていた
#
園庭の、 ....
寄り添って生った果実も
一つは西へ
一つは東へ
そんな日も来るかもしれない
けれど
もしかして
一つはきみのちゃぶ台へ
一つはわたしのちゃぶ台へ
茶の間のテレビは『真田太平記』のあのシ ....
まだまだ先のことのように感じているひともいるかもしれません
けれども冬はどんどん泣き虫になっていきますよ
この日が終わればこの日はもう過去
次は海での陽の出でしょうか
あるいはお祭りのような喧 ....
石っころ
おまえを蹴っ飛ばす
花よ
おまえを踏みつける
けれども
踏ん張れ石っころ
けれども
立ち上がれ野の花よ
そうして私に教えてほしい
身をもって 意気地を
それでも、 ....
しあわせ って意味も知らずにそれでも
その響きに惹かれて 微かに瞬く
ひかりを 疑えなかったのだと思う
決意をして 決意通りに堪えて生きてきた
泣いて泣いて泣いて泣いて いまもまた
わたしは ....
しあわせ って意味も知らずにそれでも
しあわせになりたくって産道を出てきたのだと思う
決意をして 決意通りに堪えて生きてきた
泣いて泣いて泣いて泣いて いまもまた
わたしはいったい誰なのだろう ....
推敲中の俳句のページの下半分に
該当する実在のない
母さん
という言葉を狂ったようにいくつもいくつも書いていた
ほんのすこしの日を置いてふと
神さま、と なんとなく名づけている存在のことを
....
心はどこにあるのだろう
心は海にあるのだろう
今朝の静かな{ルビ潮=うしお}には
わたしが隠れているのだろう
そこでは無数のお魚が
シャンパン色の夢みてる
そこでは一人の{ルビ ....
そこを避けて着水しなくては/かなって夕日
の沈む頃に合わせるかのように操縦士だけの
小型機が落ちた/燃料は使い切るだけを飛行
したはずなのに静かに知られずに海で燃えて
/夜空への祈りのように最 ....
黄葉がまぶしく感じられる頃が好きだ
そのかがやきはきっと涯をよく{ルビ悟=し}っている
憧れはあこがれのままに いつも
同じ路を行く あの日日の 路地裏の娘のままの
行き止まりはどこにでも ....
失くして
泣いてない
ミトンの片っ方
あの日 も
失くして泣いてはいない
もとっから持っていないものをどうやって失くすの
最初っから
捨てていてくれたなら
わたしのことを捨てていてくれ ....
あまりのやりきれなさに思わず
荒んだ瞳になって街のど真ん中で
……黙して堪えなくてはならない時にわたしが
想う 風景があります
そこはひたすらにさやかでのどかで 透明で
必要がないから透明な ....
私のペンは「あなたたち」を描くことには一切の関心を持ってはいない