わが身染み純
白にうく
おさなご老いて
少年となり

揺らす葉もなき
春まち悲し

梢の折り目
弥生の折り目
谷山もない
折り目原発

ただただ悔し
露ほどに

我 ....
もう二度と心から笑える日は来ないと思います

見たところ私よりも一回りも若いあなたは
これから半世紀以上続いていくであろう
(続いていってほしい)あなたの人生を
一度も心から笑うことなく歩ん ....
にくしみますか
しにしみますか
にくにしみます
にくしみつれて
にくみにいって
やかれてきます
あついてっぱん
おかれてないた
はれてむらさき
あしのおやゆび
かいがんせんの
あ ....
今日もひっきりなしに飛行機が通る
あの人だった人が外を眺めている
「沢山通るね」
あの人だった人は無言だ
体の何処からも表情が消えている
きっと見えないものを見ているのだろう
部屋を見渡せ ....
なぜだか私だけの四季を走っています。
それもたった一回しか無いのです。

春の始まりは夢との区別がつきません。
春の終わりは青く着色などされません。

夏は働き詰めでお盆休みなど無いのです ....
ひと目をひく
早乙女たちに
風が少しの春と
神の訪れを
知らせてくれて
おりました

群落の息の緒は
へその緒になり
ゆかしい おぼこが
踊りにひねもす
季節風

ぽっかぽっ ....
ひとりでダンス?
いいえ
風がわたしのパートナー
わたしを見つめてください
あの方の姿が
見えてくるでしょう

わたしは木
いいえ
わたしは奇異です奇行です
見えない何かを
可視 ....
スタッカート、弾む音、軽く軽く、タッタッタッ、タタタッタ、弾く音、弾かれる、跳ねる音、撥音便、跳んだ音、タタタッタ、つまる音、促音便、つまった音、つめ音便、爪の音、爪で掻く、不快な音、タタタッタ、階段 .... とても不思議だか
とても当然だか
わからないのだが
実は
自分しか存在しない
と思っていた
息を止めて
目を閉じて
瞑想して
苦しくなって
ブアッと吐き出して
それは
みな僕な ....
一人前 たまご三個は使いたい
これは食べ盛り男子向きなのだ
たまごを割ってボウルに入れ
醤油をたっぷり入れる
過ぎない程度に良く混ぜる
どんぶり飯に乗せて食べるのだから
しょっぱいくらいが ....
古色まぶしい
郷愁の地に

歴史と風雨を
たえぬいて

今もなお
多くの涙が
あるのでしょう

子どもらは
幾つに
なりましたでしょうか

孤独に歩み
すすめたことも
 ....
ひとりの女が 
ひとりで参道をあるき
ひとりで何を祈ったのだろう
あの雨のなか

紅いろの
垂れ梅は
傘もいらない
跳ねる雫石は
わたしの小指にとまる

素朴な路地の乾きとともに ....
     まっしろなカップに
     夜が満ちる
     からっぽなわたしは
     真っ暗な部屋で
     夜を見つめてすごす
     安堵のなか
     ごくり ....
傘をひろげましたら
夕べの余韻が
小指におちる滴に
とうていました

親をなくす
という意味を

青いろの空は
オリーブの葉を揺らし
春の息吹を
祝福しているようで
交代のしら ....
カンカン照りの夏の日に
黒いペンキが捲れてた
露出した鉄の赤錆を
ぼんやり見つめる
ころがり落ちた
階段の下から
目覚ましが
遠く鳴る
リリリ
リン


すでに
取り返しが ....
手を広げ…じっとみつめてごらん
言語ではない太古の温もりを
こちらに語りかける
生きものに見えてくる  
紙箱に仕舞われた
細いヒールの靴を
何十年かぶりに取り出す
一歩
二歩
あまりの痛さに
これはもう私の靴ではないと
知る
おそらく知っていたけど
今日、知ったことにする

おそろ ....
ジーマミ豆腐
海ぶどう
島麺エンサイ
胡麻浸し
青パパイヤと
シークワサー
沖縄の風
炊き込み御飯で
アーサー汁さ
しまぁー会席
近海寄せの
美味養老
万年先でも
辺野古海風 ....
コトコトと
コトコトと
お鍋の中でじっくりと煮る
お肉のような気分

身体も気持ちも柔らかくなって
景色も回想も流れる流れる
ここはどこだか知らない街で古い町

コトコトと
コトコ ....
      

      ガタコトゆくのは2両電車
      田舎のしがない私鉄です
      その座席に座るわたしは
      上下左右にからだすべてが
      揺れるのです ....
ぎゅうぎゅう電車がゴロゴロ走る
レールを潰してゴロゴロ走る

メール見るのに体をひねり
携帯取ればメールの先の迷惑顔

おっとおどきとお姉さん
通れぬ隙間を抉じ開ける
私の隣に入り込み ....
心を傾けたくて
首をかしげてみたりする

垂直を保っていた中身が
静かにあなたの方へ移動して

夜になれば
いっそう傾けたおして
すみずみまでもが水平になる

殻という
分岐を越 ....
夕焼けなんか見たって
ちっともかっこよくないことは
分かっていたけれど
お金もいらずにかっこつけるには
これしかないから
汚い街しか見えない崖の縁に立って
夕陽を見たりしている。

テ ....
叫び詩をよみながら
ああ一線がきたのだなと鼓動がはやくなっていくのがわかった

わが息子は遊びにきた友人とおやつをつまみながら何やら楽しそうなのに

沈黙の地では
「しばらくここには来ない ....
歩く。歩く。。
歩いても。歩いても。。ピリオド。。。
真夜中の買い出し 捻挫した足で歩いても 恵方はない。

八方塞がりな時は天が空いている、と、
見上げた闇夜は 三日月の薄笑い。  ....
今、私は冬の終わりと春の始まりのうすごおりのような、境界面にいる。(、のだと自覚する)

今日は暖かくなると天気予報が告げている。自転車通学をしている娘の防寒ジャンパーが玄関に置き去りされている。 ....
遠藤周作の「イエスの生涯」を読み終え
僕は本をぱたん、と閉じた
(密かな息が頬にふれ)

本の中で十字架にかけられ
{ルビ頭=こうべ}を垂らし、息絶えたひとの想いは
{ルビ肉体=からだ}を ....
「ハイジのおでこはアールデコ」

塾に行く子供たち 電車を待ち
丸い おせなで ゲームする
一番線に 白ヤギが紛れ込んでいますご注意ください
満員電車の中で みんな気付きません
二番線に  ....
海底を歩くシーラカンスの群れが
一斉にでんぐり返しする
脊柱の中の体液が
きゅう
と静かに鳴る

剃り上げた襟足に風を当て
コーヒーをすする
飲み下した熱い液体に
爛れた胃が驚いて
 ....
花舞う春空のしたで
あの土手にねころんで
言ってだそうな
「とおちゃんが
だるまを買ってくれたから」

卒業だっぺ
青春の一番いい時をさ
絶望と生きぬくつらさで
こんなん長ぐ
よぐ ....
とよよんさんのおすすめリスト(174)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
会津春待ち祈り月- 黒木アン自由詩3*15-3-21
まだ心から笑えないあなたへ- 夏美かを ...自由詩31*15-3-20
にくしみ(要冷蔵)/即興ゴルコンダ(仮)投稿.21- こうだた ...自由詩4*15-3-18
あの人だった人- 宣井龍人自由詩11*15-3-15
エスキス3〜四季- 宣井龍人自由詩7*15-3-9
安波祭(福島県浪江町)〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩2*15-3-8
ダンス- ただのみ ...自由詩14*15-3-7
ショパンを聞きながら/即興ゴルコンダ(仮)時間外.18- こうだた ...自由詩4*15-3-6
エスキス4〜生まれた人- 宣井龍人自由詩7*15-3-6
親父とわたしと息子- ただのみ ...自由詩25*15-3-4
連詩〜とよよん様と〜「被災地を知らない私たち」- 黒木アン自由詩8*15-3-3
参道のひと- 黒木アン自由詩2*15-3-3
月なしの夜に- 石田とわ自由詩19*15-3-3
春雨の涙- 黒木アン自由詩315-3-2
冷えていく鉄/即興ゴルコンダ(仮)投稿.17- こうだた ...自由詩10*15-3-1
- 服部 剛自由詩515-2-28
靴を捨てる日- そらの珊 ...自由詩1215-2-28
沖縄会席- 黒木アン自由詩1*15-2-28
列車に揺られて- 灰泥軽茶自由詩815-2-28
ソックスと田んぼと菜の花と- 石田とわ自由詩14*15-2-27
ゴロゴロゴロゴロ- 宣井龍人自由詩9*15-2-26
流動体_【詩人サークル群青_二月のお題_「岐」への提出作品】- そらの珊 ...自由詩13*15-2-26
見栄張る- ……とあ ...自由詩5*15-2-26
原発詩と…- 黒木アン自由詩315-2-24
「鬼」。。。- 為平 澪自由詩8*15-2-24
うすごおり- そらの珊 ...散文(批評 ...11*15-2-23
旅人- 服部 剛自由詩315-2-22
ハイジのおでこはアールデコ- るるりら自由詩19*15-2-22
カラカラ、- こうだた ...自由詩6*15-2-19
双葉町ダルマ市〜その瞳をみていたら〜より- 黒木アン自由詩2*15-2-18

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