一生続くであろう闇に光を照らしてあげたいのだけれど
照らしてあげたいのだけれど
アンパンを作るにも餡がないし
カレーパンを作るにもカレーがないし
そもそも小麦粉がないし
パンを欲しがってるか ....
もったいない と

みっともない が

朝から口論している

板挟みのわたし

ポカンとしたくつ下



    《時間がないのに:2015年1月10日》
三点倒立精神統一
一回転せよ空色マット
二言目には臍を見ろなんて
四角四面な捕らえ型です
六画で争う互角な闘い
五年一組赤組大将
八方美人な副将従え
七転八倒だるまの如し
九死に一生得 ....
【大草原の星の王子様】



いつしか はだかになれない自負が
少年を呼び寄せたのだろうか
ひつじの絵を書いてと言われて
ツノを書いてしまった

ダメじゃんぼくの星で おじさんの思い ....
川を越え海を越えた向こう岸へなど
渡ることは考えもしないけれど
対岸に上がった火の手を見付けて
騒いでいる  
  ディスプレイの中で
  銃を構えてうろつく男を眺め
  騒いでいる
 ....
グラスをのせるコースターの上で
ハネ蟻がバレエを踊っている
勢いよく足を屈伸させ
股を180度に開脚させる

そして一回転半

せまい舞台とはいえども
どこまでも彼女は ....
ほどよく乾いた小枝や
抜け落ちた羽根や
通り過ぎていった月日の
さまざまを
ちりばめておく
もうそこは
きみのねぐら以外のナニモノでもない

広い宇宙のなかで
ただひとつだけ
選ん ....
ひつじがいっぴき
ひつじがにひき
ゆったんという名の
ひつじの湯たんぽを抱いて寝る
そのひつじを見失ってしまえば夢の国
いつしか踏み迷ってしまう
いつもの道がある

川原のようで ....
    ただの水じゃないかって?
    まったくちがうよ、
    いや炭酸かどうかじゃなくて
    このボトルの泡たちは宇宙の星なんだ
    だからこの泡たちを飲み干して
 ....
満たされない心でわたしが死ぬ日
糸の切れたマリオネットみたいに
小さな舞台に沈むとき
スポットは落とされ
たった数行のエンドロール
短い悲哀の微かな拍手が
最後の疎らなひとつの合掌が
過 ....




□愛している
□i see tail
□尾を参照してください
□オオサンショウウオしてください



◆i see tail
◆尾を参照してください
◆ ....
ふんわり膨らんで
適度な蓄熱の布団
気分よく寝過ごし
急いで冷たく硬い空気のなかへ
緩んだ身体を放り出し
冷えた下着に包み込んで始まった朝

雨戸を開けると
微かな野焼きの臭いが漂って ....
アヒルとウサギが同居している私のなかで耕す土がないのはこのうえもなく好運なことで日本最大級の耕耘機はただただそこにあってやがては錆び付いてゆくのであった、あったからアッ宝を見つけても埋める場所さえない ....  
凍えて帰れば、ぜんざい

ふー、ふー、熱いぜんざい

言葉はいらない{ルビ夫婦=めおと}ぜんざい



 
初空の次空の青にひっかかる
白き月ならカメラに収めた

大晦日の仕事納めから飲んで
食った元日は午後二時まで寝
ていて一年の始まりを台無し
にしてしまったけれど日付が
変わる一時間前には ....
手に望むものは
何もない

白と黒に塗り分けられた
高圧電線のバー

遥かに
僕は立ち

浮き沈みしながら
フィールドを
走り出した

空間がバーを軸にして
徐々に狭まり
 ....
みかんを剥いてスジを取りながら、
動物に食べられるために存在しているような不思議な
みかんの実を食べる。

みかんを剥いてスジを取りながら、
果物の好きな母が夏みかんを剥いているのを見ている ....
半導体に埋め尽くされた街角は、
青白く発光する。

イルミネーションの木立ち。

凍てついた夜空を飾る、
あの星たちが青いのもLEDなのか。

光の速さは毎秒三〇万キロ。
一秒で地球 ....
みんなが集まるひは
大きな鍋料理

ぐつぐつ時間も煮込んで
距離も湯気でみえない

いやなやつも ことも
過去もあしたさえも
ふたをして煮込めば
あらたなとしがはじまる
大切にしていたなにかを


ずっと大事に握り締めていたら


手あかで汚れてしまったので


水と石鹸で洗ってみたら


すっかり色落ちしてしまったので


乾か ....
きみが奥さんを残して
年の瀬も押し迫った雪の日に
ひとり先に逝ってしまったと
知ったのは娘さんからのメール

一昨年の夏 
共通の友の斎場で会ったときには
「お互いいい年だから葬儀には来 ....
ペットがクリスマス後に死んだ
浮かれた私が
気づかないうちに

彼がいた場所
その空間を踏まないように
歩く家族

さみしいね
普段言わない言葉を
それぞれがぽつりもらす
世界がひとつの終末へ向かって集約されて往く時代
世界はひとりの詩人の透明多面性により屈折分散する

時空を超えた鳥瞰図は迷える自我を慰めても
空腹に泣く赤子ひとり救えはしない
言葉は時に力  ....
世の中は SとMだけで なんでも説明がつくなんて思ってる占星術師がいて

月とこの星の関係も SとMだという


男と女


雇い主とアルバイト

アルバイトと客

客と少年ジ ....
丘陵地帯の
新しい住宅街に
つま先立ち
迷うまひる

人ケない辻に
木陰のみ揺れている
せつな
魚眼ミラーの中で
ユルい坂道を
背泳ぎの君が行く
見るともなく見て
聞くともなく聞いている
見るつもりも聞くつもりもないが
目と耳が世界を拾ってくる

触れるともなく触れて
嗅ぐともなく嗅いでいる
意思がなくても五感は働いて ....
ねえ、知ってる?
氷河期はまだ終わっていないって

たとえば
冷凍庫の扉を
誰かが開けて
昼飯は冷凍パスタかそれともピザか
焼きおにぎりも捨てがたい
うーん、どうしようと
うっかり長 ....
暗闇に仄かに現れ散りゆくは張り付けの身のわたくしの恋 

なにげなく挨拶がわりにキスをした君の肩さきこの手のひらで  

ふくれたる下唇のたて皺に我を抑えし格子に寄りて    

その ....
いいたいことなんていえないよ
薄い膜をやぶったら
はっきりみえてしまうから

そうかもしれない
ちがうかもしれない
誤解の部分をのこしておく

あとでそぉっとひらけば
それがあしたの ....
等間隔で並んだハードル
一定のリズムで走り抜けながら
傍から見れば軽々と
それを飛び越えていく
到底私には太刀打ちできないと思わせる
人生が凝縮されたような
すばらしく難しい競技
もちろ ....
とよよんさんのおすすめリスト(174)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
光を照らしてあげたいのだけれど- 北大路京 ...自由詩7*15-1-11
時間がないのに- ただのみ ...自由詩19*15-1-10
そして、みんな逆立ちしている/即興ゴルコンダ(仮)時間外.3- こうだた ...自由詩6*15-1-9
大草原の星の王子様- るるりら自由詩1515-1-9
対岸にいて- イナエ自由詩10*15-1-9
ハネ蟻のダンス- オダ カ ...自由詩5*15-1-8
おかえりなさい- そらの珊 ...自由詩22*15-1-8
今年もおみくじは吉だけど- yo-yo自由詩9*15-1-8
星になるとき- 石田とわ自由詩14*15-1-8
一編のクラウン- ただのみ ...自由詩16*15-1-7
ているすーぷ_(□こひもともひこ◆とよよんさん◇森朱鞠さん■ ...- こひもと ...自由詩18*15-1-7
打ち直した布団と雨- イナエ自由詩5*15-1-6
アスペクト盲/即興ゴルコンダ(仮)投稿.2- こうだた ...自由詩5*15-1-6
ぜんざい- 殿上 童自由詩18*15-1-4
初空のゆめ/即興ゴルコンダ(仮)時間外.1- こうだた ...自由詩5*15-1-3
走り高跳び- Loch Lomond自由詩415-1-3
みかん- こひもと ...自由詩11*15-1-2
冬の半導体- たま自由詩22*15-1-2
鍋新年- 朧月自由詩215-1-1
解凍- 青井自由詩215-1-1
慌て者- イナエ自由詩10*15-1-1
彼がいた場所- 朧月自由詩315-1-1
年末年始のご挨拶に変えて- ただのみ ...自由詩17*14-12-31
AとP_SとM- 求愛星団 ...自由詩214-12-30
魚を字に持つ街- 塩崎みあ ...自由詩3*14-12-29
ともなく- 青井自由詩314-12-26
冷凍金魚はいつか解凍される日を待っている- そらの珊 ...自由詩16*14-12-26
恋短歌・十二首- 游月 昭短歌1*14-12-25
終わりの今日- 朧月自由詩1+14-12-25
十二月の疼痛- そらの珊 ...自由詩14*14-12-24

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