昨日君は僕に言った
「もう、終わったの」って
「もう、止めにしましょう」って
「もう、別れましょう」
「あなたが何だか遠くに感じて怖いの」
それから彼女はさよなら二回でごめんなさいを ....
眠れないのかい?
珍しいじゃないか
深い暗い穴の中へ落ちる事は
意識すれば急に怖くなる
起きていたいのかい?
珍しいね
もちろん僕は付き合うさ
君が安心して
無意識の世界へ ....
君のこと
どうしようもなく好き
そんなつもりもなかったのに
いつの間にやらこっそりと
私の中に忍び込んでた君
追い出そうとしたこともある
だけど
やっぱり
出て行ってくれな ....
僕たちはすれ違う小彗星のように
尾をひきながら歌って生きてゆくのだ
そのときに交感した想いだけが
やさしいえねるぎーとなってさらに
宇宙の深奥へと誘われる生命なのだから
まだ魚だった ....
夜風に揺れる柳は指揮棒
無数の電灯や家の灯りを観客に
雲の幕に覆われた月が
月光という合奏と共に現れる夜
デクレッシェンドして
新月になり
クレッシェンドの頂点で
今宵は満月を迎 ....
哀しみは秋の日差しのように
ポロポロ
ポロポロ
こぼれるけど
いつまでこぼれるだろう
どこまでこぼれるだろう
哀しみは河の流れのように
サラサラ
サラサラ
流れるけど
いつまで流れ ....
何度でもやり直してやる
かけてゆく月
満ちてゆくはずの月を
みあげている君と
足りないどうし
でも一緒にあるこう
夜も寝静まった
時計の針の音が創る時間に
黒い廊下を歩くと
身体の重みで床が軋む
軋む
軋む
廊下全体が
さらには世界全てが軋んでいるようだ
哀しい
哀しみは重い
重く冷た ....
ああ!愛してる!
いつまでも愛してる!
宇宙一愛してる!
永遠に愛してる!
思いっきり愛してる!
感動しちゃうほど愛してる!
気が狂うほど愛してる!
苦しくなるほど愛してる!
痙攣 ....
君の体温はあたたかすぎて離れられなくさせる
けれどいつも二人でくるまっていられるわけないから
離れている時がむしろ当たり前で
心がつながっているということを信じている君は
私が居なくても離れて ....
花を見て
月を思い
雪に触れ
風を感じる
僕はまだ死にたくないんだ
君と話すか
君の言葉を聴くか
君と会うか
君を一目見るか
…最悪、君を思い出すかしないと
僕は死んで ....
月が半分、見当たらないの
誰が消したの?
君が取ったの?
純粋にまんまるに
君の事、想ってた
なんでそんな事言うの?
なんで裏側を見せてくれないの?
私じゃ、ダメなの?
お願い ....
どうしようもない気持ちだけを抱え
90円を握り締め
僕は今、電話ボックスに
電話をかけた事のある人なんて
僕にはいないけど
今時誰も使わない電話ボックス
重いドアを開け
暑苦しい ....
疑うことなんかより 何か食べようよ
嘘をつかないで 太陽を浴びようよ
本当が見えてきたら 僕の本当を埋めよう 君の本当に近づくまで
片目を瞑りながら
耳の上にかかった秋色の髪を
後ろに流す細い指
外では小雨が降っている
君の仕草が僕は好きだ
地球も随分柔らかくなりましたねえ
雨の度に土砂崩れするなんて
あの触れ合えば割れてしまいそうな
カチカチだった国もね
この頃再び難くなってきたかと
心配しているんですけれど
ま ....
たまに私がする、お風呂の入り方
オリジナルだといいな
湯船に浸かってからのお話です
それ以前は自由です
湯船の温度は
42℃くらい
ちょっと熱めのお湯なんです
湯量は
いつ ....
夏の終わる瞬間に
暗闇の水平線を横切るように
僕は ただ 只管に
君がさっき見せた
横顔が
見たことないほどきれいだったのは
宵闇のせいか
暑さのせいか
提灯のせいか
....
そこには雲ひとつなく
静かな青空があった
白い太陽の線が
存在を地上に焼き付けた
影
僕の形をした暗黒
何も語らず
何も見ず
僕と同じ動きしかしないが
深い深い底無しの
....
あの人は可愛くて、
でもたぶん自分のかわいさにきづいていない。
もっと可愛いくなろうとしてるのだけど、
もうこれ以上の違いは、
僕にはわからないよ
Jazzだ
地べたにブルーノートが散らばっている
フェロモンでマークした道から外れる蟻
ほとんどの蟻はフェロモンの道から外れないけど
中には道を外れるフェロモンに鈍感な奴もいる
ウロウロ ....
定まってない
定まってない
いつもゆらゆらと
目眩のように浮いている
進んでるのやら
戻ってるのやら
何で僕って生きてるの?
と言って、ゆわり
何で雨が降ってる ....
だからあなたは
ひかりへ向っていて下さい
あなたの
その肉を流れる血液を脈打つ鼓動を
私はこの手で感じられない
それでも
こうしてあなたの後ろに立った時
あなたの影の中にいる私は
....
どれだけ
アスピリンを
ヴァイコディンを
メタドンを
ヒドロコドンを
中毒になる程止められなくなって
直視出来ない様な
注射痕を遺して
全てが滅茶苦茶になりながら
摂取し続け ....
ざらついた恋の途中や氷水
スパイダーマン
バットマン
スーパーマンたちが
こぞって
窓拭きをしている
ヒーローたちは
そこでは闘わない
闘っているのは
きみたちだから
どう考えても違うんだ
他人と自分が違うのなんて当たり前
それは良いんだ
だけど自分は
他人と違い過ぎるんじゃないかって
おかしいんだ
何かが違う、ズレてるの
ははは
だ ....
君の影を拾った
西日を真っ向から受ける君の背後で
手を差し伸べたら
君の影を拾えたんだ
君の影は薄暗く、少しつめたかった
私の影は
君には決して拾ってもらえない位置にある
あの頃のぼくたちにイスはひとつしかなかった
半分こして座ることもできたのに
いっしょに座ることもできたのに
君が、遠い
だけど
諦めるには近すぎる
だけど
話しかけるには遠すぎて
君が遠い
ほんの数メートルが
ガラスを隔てたみたいに、遠い
待ってよ
行かないで……
....
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