神戸市は快晴
ポートアイランド
人工島のふとう

海側に向けて寝たから
フロントガラスは塩まみれ

コンクリにタッチした波が
後ろとぶつかって
とんがりがそこかしこに出来ている ....
宇宙が透けて見える
透明な空を切り出して
ワイングラスに

緑と青と紫の間を
彷徨う涙の海をボトルに詰めて
111年

封を開け
グラスに注いだ

未来の記憶から
冬山 ....
お気に入りのあの歌手の
お気に入りのあの曲を
アラーム音にしたときから
お気に入りを嫌悪する

つまらない学校の
つまらない教科書を
指を指して読まされてから
文字を見ると欠伸 ....
もうそろそろだと
祖母は言う
おかいこさんのからだが透けはじめると 
そのうち糸をはきだして
楕円のおうちで
別者に生まれ変わるのだと

その不思議な虫は
一日中
桑の葉を食べている ....
アレを好きかと訊かれた場合
「キライだ」と答えたら明らかに嘘になる
では「スキだ」と答えたらホントかというと
ほんの少しホントからズレている

ホントのことは その中間のどこか
ななめ上の ....
君に覚せい剤を打ちたい
世界が一番静かになった瞬間を見せてあげたい

君に覚せい剤を打ちたい
西日のさす部屋で
カーテンのかげで
100円ライターに火を灯して
震える指でまぶ ....
清潔なきみたちはやさ(し)い室より崩壊する青、月をふくむ

詩頭は魚をこがしあとくされある語は手にのこり失語前夜


誰か、次、撤収、並びかえられて幽閉された休日の部屋


 ....
君は
産毛の生えた頬で

僕は
固く強張った頬で

あなたは
皺を幾重にも刻んだ頬で

いくつもの意味を孕んだ
頬のかたちを
僕らは笑みと呼ぶ
人が死ぬ映画以外で君が泣くの初めて見た損した気分 寝ても覚めても
 迸る感情
君の事を想いつつ
朝日が昇る
まだ形状の定まらない
 流体の太陽

金床に流し込み
躊躇の槌で打ちつける
超高温の金属は
赫灼と輝き
理性 ....
表現し伝達する手や足と震える唇

バンドマン歌ってよこの夜の深さと哀しみを
いくつの星がうまれて流れていったのだろう

音韻学的なぼくらの言葉の航続距離は?

アクセサリーみたいに飾り付 ....
想う心のベクトルは

方向音痴で 寄り道が大好き

想う心のベクトルは

目的の横を 気づかず通過する

想う心のベクトルは

見知らぬベクトルが 行きかうなかで 的を見失う

 ....
エイプリルフールで血が出た ごめんな
って言う事だって出来るよ


君のことは

どちらかと言われれば、好きなんだ


でもさ

俺は冷たくなろうと思えば

どこまででも冷たくなれる氷なんだ
 ....
 不眠症の坊 夢遊病の嬢 おいで 深海魚になって スイスイと 無数の星に見張られて 夜遊び
 悪いことしていると 空に 一筋の流星 輝く裸足で追いかけたらば 森の中 何か着弾 地面にめりこみ 光を放 ....
僕のケータイは
常時マナーモードだから
君からのメールが来れば
振動して知らせてくれるのだけれど

ポケットに君との連絡手段を忍ばせて
電子的お手紙を待ってると
振動するからパカッと ....
僕たちはみんな、神様から砂時計を持たされているんです。
入っている砂の量は一人一人違いますけど。
その割り当てられた時間は、他の誰のものでもない、僕たち一人一人のものだから、好きなように使っていい ....
ぼくの嘘が世界にバレたので
ぼくは一度宇宙へ逃げて
地球をもう一度
水に浸しなおした
冷たい風の音だけが聞こえる
悲しい夜の寒さだけを感じる
月に向かって飛ぶ機体は
陸に全てを置き去りにした

街の遠い灯りが見える
知らない街の時計塔を見る
左に沈んで曲線を遺し
 ....
あなただけ魔法にかからないみたい私のことを好きと言うから 手を振り返さなければ乗れた終電 そっと今も
地球に隠されている
新しい一日には

夜明けの太陽から
陽射しが煌めいて
鳥たちが
鳴き始める約束の朝
窓を開ける
君の微笑みに

旧来の知人から
感謝の手紙が届い ....
燃え尽きる花火の光月明かり真夏の風で震える涙 たとえ君が空腹を感じても
僕は君の為に何も出来ない
君に何かしてあげたいのだけれど
何一つ出来ない
皿の上の一切れのパンを
君は食べるだろう
空腹感が消えるだろう

僕は何も出 ....
ひょうひょうとして口笛を吹く君の
尖らせた唇の先で
さっき僕が吐いた息が震えている

頬を火照らせ走る君の流した汗は
やがて蒸発して
巡り巡って僕の汗へと

一億分の一で構わないから
 ....
ちょっと長いけれど
暇だったら聴いてください


私は小学校五年の頃 
お化粧に興味を持ちました
鏡台に姉の化粧品が入っていたので
ある日 赤い口紅を塗って
三面鏡に映った自分を見てい ....
ふと視界に入る
振り上げた君の腕は
ともすれば簡単に折れそうで

頭の中で折ってみた。


パキっと

脳内突き抜けるような
痛快な音が一瞬。
気持ち良くて
死んでしまいそうだ ....
恋人になっていたかもしれない男と
冗談を言う夢を見た
醒めたあともまだ楽しいような
生々しい夢だった

恋人になっていたかもしれない男と
大喧嘩する夢を見た
醒めたあともまだ腹が立つよう ....
 
所変われば旨さも変わる

しかも賞味期限つきときたもんだ


あんたとあたいの正しさも、そんなもんだろ



 
誰もいない画廊に
僕はいる
まだ駆け出しの画家の個展
99の作品
想像していたよりも多くの人に
見て頂いたと思う
満足のいった作品もあった
静かに消えた零がふたり
死と眠り
 ....
瑞海さんのおすすめリスト(420)
タイトル 投稿者 カテゴリ Point 日付
ポーアイ北埠頭- nemaru自由詩2*14-10-12
硝子氷- 凍月自由詩4*14-10-11
「好き」の期限ときっかけと- 佐藤承夕自由詩114-10-10
偏愛- そらの珊 ...自由詩2314-10-8
ホントのこと- 浩一自由詩3*14-10-7
君に覚せい剤を打ちたい- テラザキ ...自由詩414-10-7
青が崩壊する。- 阿ト理恵短歌8*14-10-5
お前は_緩んだ頬で- 四角い丸自由詩614-10-5
人が死ぬ映画以外で君が泣くの初めて見た損した気分- 北大路京 ...短歌214-10-5
融鉄- 凍月自由詩16*14-10-4
今日というちっちゃな宇宙へ- 梅昆布茶自由詩814-10-3
ベクトル- 佐白光自由詩4*14-10-2
エイプリルフールで血が出た- 北大路京 ...自由詩114-10-1
- 凍月自由詩5*14-9-30
夜遊び- やまうち ...自由詩114-9-30
現代病Ⅱ- 凍月自由詩8*14-9-26
悲しむあなたへ- michi自由詩1*14-9-26
- 宮木理人自由詩214-9-25
夜間飛行- 凍月自由詩7*14-9-24
あなただけ魔法にかからないみたい私のことを好きと言うから- 北大路京 ...短歌614-9-24
手を振り返さなければ乗れた終電- 北大路京 ...自由詩2014-9-24
君の微笑みは世界の何処かに- りゅうの ...自由詩26*14-9-23
燃え尽きる花火の光月明かり真夏の風で震える涙- 北大路京 ...短歌214-9-22
何も出来ない- 凍月自由詩6*14-9-20
変態的純恋歌- 四角い丸自由詩5*14-9-20
【_私の化粧履歴_】- 泡沫恋歌自由詩26*14-9-18
君の骨でもって_妄想。- 端沢 紫 ...自由詩114-9-17
恋人になっていたかもしれない男- 森川美咲自由詩3*14-9-16
そんなもんだろ- 殿上 童自由詩23*14-9-14
プロムナードⅠ- 凍月自由詩1*14-9-12

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14