真夜中のモータープール。コンタクトのまま寝てしまってたみたいだ。世界は半透明な膜に覆われていて、ゲンジツカンがない。筋肉痛で首がごわごわだよ。ルームミラーに映る曲がったスプーンのような月が、不 .... パレード!20歳になった。今日は特別な日。手首に巻き付けた包帯は、リボンに見えなくもない。飛び降りの前みたいにわくわくしてドアの前に立つよ。ノブに張り付いた指紋は陽でひかってきれい。これまで何人こ .... あとの2分30秒は余分だったから、ipodを一時停止した。すきなものもきらいなものも、足りないくらいがいい。筋肉質に憧れている。



週末午後の烏丸通り。春の空気は煙ったような青。し ....
くちびるからこぼれた息の糸は青くのびて、しなやかに細い鋼材として夜を螺旋した、あなたと交わした指止めはあまり物の工具のようで、小さな廃墟のテーブルと、小さな廃墟のランプと、よわい背 .... yahoooo!yahoooooooo!


あ・しんめとりー・あ・あ・しんめとりー・あ・あ・あ・あ


暖房の効いたあけがたのへや、アイスクリームをたべながらもじもじPCをいじる ....
メガネをかけたままキスをしてもかちゃかちゃフレームが触れ合うばかりで、ひろすぎる部屋の中ではほかになんにも音がしない、孤独とはこういうものだと不意に悟ってしまう夜があった、わたしにもきっとあな .... ミスったっていいじゃん
アイラブマクドナルド
君のゆめには
カロリーが足りない


点滅信号のループ
タイトルの長い歌を
ひくい音量で流してた
どのガードレールに
ぶつかればよ ....
賞味期限のきれたストロベリージャム。
微熱の死骸。
口の周りをてらてらとした糖分で汚す。
(いきぐるしくて、それが誰のせいなのか分かりませんでした。)


やわらかなスプリングのベ ....
さびしさは針金のように折れ曲がり息を低くひそめていた、キーボードを叩いてもaやoの母音は狂っているから、わたしたちは正しく夜を装飾できない、室内灯ひとつで照らしだせる安心の内側でねむってい .... 良い係会をしていた
わたしにはいつもビールが足りなかった
九条葱の鍋を頼むには予約が必要だった
足りなかったのはいつもビールだった



架空に計上された注文票が
どこか遠 ....
空き箱に
飛び火した


それだけなんだ




夜は細く折れ曲がり
ランプシェードのなかにいるみたい


薄い毛布をぐるぐる巻いて
音のないラジオを聴いている ....
無防備な機械が肩口からのぞいているので、見ていると胸を締め付けられる気がする。きみは突堤にちんまりと立ち、用途不明の其の羽を気持ちよく海陸風になびかせている。明けがたの水平線は紫とダークレッド .... 暗闇のつくりかたはおしえてくれなかった、調剤を違えたことで淡くにじむ夜に、わたしたちの薄い網膜は死にかけたダイオードのようにうつくしく墜落していく、埃を纏ったディスプレイの熱を、いくつ .... あけましておめでとうございます
ワタシタチの眠る透明な棺の前で
あけましておめでとうございます


生まれそこないの世界は明るいから
輪郭が壊れてるほうがすきです
キミにO2残量ゼロ ....
組み立てて、組み立てたもの
を、ゆらして壊した
なぜだろう
ゆびのない夜がきみを
おいつめようとする


ゆびは、夜は、きみは、
どこにもたどりつかない
おぼろげな、消失点は ....
フレデリカ、日々は
青い円筒のかたちをしている
耳栓をきつくしめて
きみのための水泳をつづける





硬質なつめたい水面にはじかれるのはよわいこころだ、よわいこころだときみが ....
かすかに皮膚が振動していた
配線のくるったモーターが
きみのなかに棲んでいた
やさしいおとだ


ぼくたちのつながりは
こわれてしまいそうになる
緑や青のコードを
指でもてあ ....
はんぶん機械のようなものだ





コーヒーの無機的な味
オーソドックスに平日の朝をまとめあげる
適切な手段と手続きに従って、予定された課題を消化する

抗体がいまのと ....
やわらかく、いま
はっきりとした
輪郭で、ミシガン
名もない傾斜に、着岸
している、濡れる
髪のひかり、ひそやかな
荊、起き上がれずに
うわごとのように
ミシガン、破れ ....
飼っていたのは、音のない荒野
はちがつの、日なたに置かれたたまごのように
だきすくめるたび
わたしのりんかくを剥がすもの


透明な模型のような日々
を、くみたてる


 ....
遠く
海はもう
燃やされてしまって


夜半、満水しつつある部屋で
あなたとくりかえしたのは
みにくい突起を擦る、あそび


皮膚をわずかに覆う
半透明のセロファンを ....
ちいさな腫瘍があった
おそらく、せかいというものから隔てられた朝
ぎこちなく、触れることで
ぼくらが確認していたのは
痛みだったのだろうか



{引用=
この詩は、きみの
平 ....
キコ、あの頃みたいに
カッターナイフ遊びがしたいよ


廃校の裏に捨てられた注射器に
ためた雨水を夕陽に透かせば
遠い異国へ運んでくれる
琥珀色のモルヒネになったね
キコ、無人 ....
ラムコークのきらきらする泡を
退屈そうに、くだき
ちらすように
わたしのやさしすぎた
まちがいを
切っていった




微粒子の単位で
つきささる凍てつきの
ちりちりする
い ....
触れあうと 音もなく
はがれ落ちた 鱗は
ひとつひとつ 淡く発光して
僕たちは 喪失のただなかに
いびつな突起物を
あてがいつづける
いくつもの 鮮烈な傷跡を
つめたい指 ....
かたん。




わたしの、やわらかい場所が、いい部分とわるい部分とに、ひとつひとつ解体されていく。いい部分は、礼儀正しくつるんとしていて、感触がない。わるい部分は、どれもいびつに明滅して ....
ゆうぐれをあびると
くびすじから、すこし
てんしのにおいが
する
だから もういちどだけ
とべる



きみも ぼくも
もう もどってこれない
こくばんに
らくがきしたかっ ....
夏のおわり
夜風をあつめて
帆をたたみました
骨のぬるい晩のことです



しん、と澄み切った屋上の一隅で
片付かない、ちっぽけな一匹のままでした



(金属製 ....
―――いつも雨の音がする



ひんやりと冷たい、鉛の棒で、
心臓をゆっくり刺し貫かれるような違和感で目が覚める、
午前3時、のろのろとベッドを這い出して、
レジ袋から転がっているペ ....
あたたかな毛布にくるまりながら
君の名前を小声で叫んでみる
世界のはじっこで
群れにはぐれたトナカイやヒツジも
安心して駆けつけてこられるような
優しい距離で



いつのまにか伸 ....
ねことら(94)
タイトル カテゴリ Point 日付
月のありかは散文(批評 ...3+10/6/5 12:51
パレード!自由詩210/5/24 22:08
対頂角の性質自由詩410/5/9 21:48
beyond/自由詩310/4/14 23:48
Yahoo!JAPAN自由詩410/3/26 23:09
自由詩310/3/6 11:21
アイ・ラブ・マクドナルド自由詩610/2/27 21:29
CALLME自由詩110/2/21 23:51
ドライ、ドライ、ドライ自由詩610/2/6 1:08
メロウ自由詩110/1/25 23:30
ランプシェードの夜に自由詩210/1/24 19:39
わたしたちの全ての透明自由詩510/1/13 0:35
それは、適切に壊れ続けるための自由詩610/1/9 3:06
あけましておめでとうございます自由詩310/1/1 20:13
遺産自由詩309/11/28 18:53
だいすきなフレデリカ自由詩909/11/26 20:42
しずかなモーターは順回転で幸福をはこぶ自由詩209/11/23 21:12
確証のないこうふくのなかで自由詩209/10/2 14:18
 ミシガン自由詩709/9/30 23:42
ペパーミント自由詩509/8/18 22:28
偏熱 −GREEN LIGHT− 自由詩409/7/30 22:04
faraway自由詩609/6/13 13:27
キコ自由詩908/12/27 23:25
Syncopate(シンコペート)自由詩508/12/20 2:56
filament自由詩508/10/18 22:31
はぐる、ま自由詩1208/9/23 22:31
ばいばい、てんし自由詩608/9/21 9:59
中秋の晩に自由詩608/9/15 1:22
青の異物  (すきとおる、自由詩708/9/5 3:09
かじりかけ宇宙自由詩908/8/19 0:34

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