長押しを続けるスペースキーが
溜め息の後で増えていくんだ

口を開けている白いノートに
イルミネーションが反射した夜
果物で手を汚すのが嫌で
透明な椅子に座らなかった

苦手なことが多 ....
冬の始まり秋の忘れ物

真っ赤な紅葉が
地面に寝そべり
手袋と間違われて
拾われる

掌に乗せる小さな芸術

手を温めるには
物足りないけど
目を休めるには
十分すぎる

 ....
何もなかったと思うその場所に
横たわってる小さな虫歯が
少しの不安でぐらつくような
明日をまたいでどこへ行くのか

街は代謝する人は感謝する

この胸の中をバスが通るたび
眩しく光るラ ....
感性が自由に手足を伸ばし
咲かない花の隣で添い寝する

この体温をどうか受け取って

有り余るエネルギーの宛て先に
誰を選んでも返事を待ってる

自分中心に回る世界を
少しだけ止めて ....
時計の針が
五時を指している

終わらない仕事
いくつあるのかな

みんな動いてる
何かを信じて

絶え間なく続く
空の変化を

塗り絵にしたら
黒しか選ばない

呼吸が ....
傾けた心に
足りない言葉

底が抜けてる
ガラスのコップで
何をすくっても
こぼれしまう

ゼロに戻って
喉が渇いたな

きっと欲しいものが
あったはずだ

縁をなぞるだけ ....
この世界は
美しく弾ける

数秒後に
カケラを残すまで

消えない魔法の
笑顔を探した

あの人もこの人も
違うのかな

シャボンの玉が
ストロボみたいに

誰かと目が合 ....
忘れるという草を踏みながら
掻き分けていく貧しかった頃へ

新聞配達のアルバイトで
何日目か分からないセーターを
夜空の色と比べて笑った

同じ青だからまだ大丈夫

空に抱いた憧れや ....
内側に包み
外側へ発す

光のような
明るさと優しさ

こんなに正直で
みんなに好かれ

結婚しない
理由を知りたい

大丈夫

その後に続く
言葉のことだけ

今は ....
リボンを結べる
相手がいなくて
透き通るだけの
水は混ざらない

遠くに見えてる
夜景の真ん中は
光をくれたのに
返すものがなく

ホットミルクの
柔らかい湯気で
あなたを丸ご ....
夜と朝の間に
あるものは
青いマニキュアを
剥がす時の色

雨みたいに
除光液を垂らし

ピンクの爪と
混ざり合うような
マーブル模様の
夜を離れると

体温が下がる
目覚 ....
頭上に残る星の足跡は
私がここで咲いてる証を

誰かが踏まないようにするための
クッションを並べた部屋みたいだね

ガラスの窓や扉はないけれど
空があるからみんなに手を振り

首を傾 ....
しわくちゃの
ハンカチに
包んだまま
洗濯物の中から
出てくる

最後に
拭き取ったものは
汗だったのか
涙だったのか

もはや私の
知るところではない
アルペジオの
階段を探して
一本のギターが
僕を立たせる

ざわめくノイズが
傷口を開けて
剥き出しの肌に
残響を乗せた

空気が割れて
破片を集める

この世界で
光を放 ....
海は大きな口を開けてるけど
吐き出せずにいる心を見せて
行ったり来たりする波のように
永遠の中をこだまするもの

近づいて見えすぎる現実や
遠去かり見えにくくなる未来を
真ん中で教える距 ....
少し長めのマフラーを
砂漠の上で
引きずり汚した

誰かの踵だったかも
知れない

何かの予兆なのかも
知れない

ぐるりと見渡す
景色の中に

あなたを置いて
行ってもい ....
青い毛糸は丸い地球のよう
途中で絡まりケンカもするけど
国境という線を守りながら
たまに出かけて色を貰ってくる

ざっくりとした編み目の中には
どんなプレゼントも隠せないまま
爪に引っか ....
誰かの心で
咲いて欲しいから

お花の代わりに
交換するもの

そこには無いのに
手触りや匂い

遠く離れても
しっかり伝わる
髪の毛が透ける光の中を
くぐり抜ける間に出会えたら

天使の輪を指にはめようとして
背負った鞄が翼になるよ

もう届かないと気づいたところで
有刺鉄線が爪を立てるから
その棘で破れた心 ....
抜け出したいこの単純な庭で
光を集める瞳を閉じても

草を刈り指を切る
それだけで

音もなく血が流れていくのは
ジオラマのように生まれ変わるから

心の中で作られた理想を
ユニッ ....
玉ねぎの
みじん切りの一片が

集団の中から
はみ出しても

肉が加わり
卵を被った

ハンバーグの中で
光って見える
少し大きめの靴を選んだ

踵の余った場所に降る雪が
歩くたびに近付いて離れて
どこかで諦めた夢のように
形はないけど青い影を踏む

擦り切れるような傷を持っている
足首みたいに貼るもの ....
ボールペンの芯から
生まれた僕は
太った人の筆圧に潰され
インクが滲む
それ、僕の涙ですよ

修正液で白くなる前に
誰か高く買いませんか

黒い涙なんて真珠のようで
綺麗に光るネッ ....
褒められても
けなされても笑った
誰かの声が
肌に触れるなら
くすぐったくて
逃れようもなくて
その場を離れる
尻尾が欲しい

みんなが乗ってる
車みたいに
同じ速さで
動くも ....
いちばん熱い所を
見せないで
好かれようと
ただ考えていた

強さを望んだ
メロディの前に
あなたを座らせる
時間がある

今日はありがとう
来てくれて

取り出しようもない ....
眠る間にも働く人が
流した汗で星は輝くよ

透明なものほど掴めなくなる
夜に浮かんだアイディアみたいに
机の明かりを嫌ったままでも
薄暗い道で迷う方がいい

荷物が増えたら引っ越してい ....
アスファルトが
吸い込んだ熱を
明日は人に
返す約束だ

マスクしたり
日傘したりしても

交わす言葉に
違いはないよね

おはよう
さよなら
こんにちは

その先に続 ....
線香花火の小さな大きな
膨らみのような熱いかたまりが
眼差しを広げた胸の奥で
体を丸めてうつむいていた

赤い涙を拭う間にも
消えていく炎が穴を開けると

暗闇の中で眺める鏡は
ひと ....
疑い始めて聴き流してた
音がくれる歓びや哀しみが
どんな曲でさえ心を離れて
戻らない旅を続けるのなら

カレンダーの左端の箱に
生ゴミを捨てる怠け者では
宝物を置く場所も分からずに
ク ....
自分を抱きしめた
両手を離し

翼のように
羽ばたく場所がある

誰かを温める
言葉の中で

開いた花みたいに
肌が触れる
ミナト 螢(983)
タイトル カテゴリ Point 日付
空白自由詩319/11/16 6:28
手袋自由詩3+19/11/15 14:25
凸凹自由詩319/11/15 6:35
生きる自由詩119/11/14 6:46
おるすばん自由詩119/11/13 17:17
リバースエッジ自由詩319/11/13 6:49
点滅自由詩219/11/12 20:14
群青自由詩3*19/11/12 6:57
大丈夫自由詩319/11/11 17:21
結界自由詩219/11/11 6:47
夜と朝の間にあるもの自由詩2*19/11/10 19:14
綿毛自由詩219/11/10 6:51
沈黙自由詩119/11/9 15:46
LOVELESS自由詩319/11/9 6:42
漂流電波自由詩319/11/8 6:30
panorama自由詩319/11/7 12:59
セーターの詩自由詩2*19/11/5 6:42
言葉自由詩219/11/4 11:29
風向き自由詩119/11/4 6:35
自由詩119/11/3 6:48
個性自由詩119/11/2 12:31
Powdery Snow自由詩3*19/11/2 6:27
売人自由詩119/11/1 16:25
猫じゃらしの詩自由詩3*19/11/1 6:31
自由詩119/10/31 19:46
ララバイ〜優しい温度〜自由詩119/10/31 6:50
自由詩119/10/30 16:30
予感自由詩419/10/30 6:27
月曜日自由詩219/10/29 6:34
チャイム自由詩219/10/28 18:43

Home 戻る 最新へ 次へ
1 2 3 4 5 6 7 8 9 10 11 12 13 14 15 16 17 18 19 20 21 22 23 24 25 26 27 28 29 30 31 32 33 
0.07sec.