どうしたい?
何がしたい?
返事は無く、ただ
ゴボゴボと音を立てて
癒着と融合を繰り返す

人間と名付けられた混沌は
原型なんて留めない原罪なんて分からない
見える獣より見 ....
回り続ける地球儀

回転する時間軸
今日通った道は
いつも通ってる
変化なんて無い
全てが同じで
瞬きしても変わらない
つまらない
つまらない
面白くなきゃ
生きてる意味 ....
何も分かってないようだ
俺は一体誰なのか
名前くらい知ってるさ
所属も親も年齢も
誕生日だって分かるけど
僕は本当に人間だろうか
人間であって良いのかな
流れ落ちる血は罪の色
罪って何だよ
何の事を言 ....
秒針だけの静かな時計

飛び込もうとして
やっぱりやめる
仄かに光って揺らめく水面を
乱したくないと思って
つま先から
トポンと

辛くても生きる体温を
鎮めてくれる水 ....
一滴の砂

流れ落ちる時間

反転する世界

ある前提による永遠



合わせ鏡の三角が

忘れ去られた

その時に

死は突然に

あるいは必然的に
 ....
ドアの後ろに

ドアの後ろから
工場の駆動音が聞こえた
ドアの後ろを
醜い生き物が這う
美しいものは這わない
それが決まり
音で分かる
綺麗な音は綺麗なものから
濁った音は ....
背後には柱が欲しい
何だか安心できるから

椅子か座れる何かが欲しい
そこで安心出来るから

甘えと不安の欲望の蔓を
伸ばして巻き付け依存する


寄りかかるものが無いと
 ....
君と出会ってから迎える冬は初めてだ

僕の無意味な君への想いの残滓と
僕の目に焼き付いた君の残像が
見えない粒子になって僕に纏わりつく

僕の肺から出た溜め息の水蒸気に
煌めくそ ....
真紅の海が

波立つ水平線

囲まれた世界を

さあ帆船で行こう


探し物は

吐息の魔術

見つけた物は

瞳の地球

手に入れた物は

儚い嘘


ヘイ、マスター

舵取り一杯

グラスは2つ ....
細かすぎる歯車
動き続ける歯車
歯車の歯が
一本欠けても
構わず動き続ける歯車
欠けても違う歯が生えてくる
不思議な歯車
そんな歯車が組み合わさって出来た
大きな機械は動く
 ....
君の瞳から雫が
水滴の音だけが轟く、洞窟の
石筍を生むような澄んだ雫が
空間を裂くように
時を貫くように落ちた
一部は落ちる間に水蒸気となり
一部は冷たい大地に染み渡った

今 ....
まるで息の音が止まったみたいに
音楽が終わった
僕はCDを取り出して
適当に歌ってケースに戻して
他の何かを聴きたがる
音楽に身を浸して
全て忘れてしまおうか
微かな浮遊感と共に ....
僕以外人のいない
この無人島で
僕は一人だ

見えるものは木と海と
空と白い雲
そして広がる砂浜と
影という名の僕

波の音が聞こえるはずが
何故だか聞こえない
風に木は ....
窓に映った

もう一人の自分が

笑った

そうか

僕は笑ったのか

いや

違うのかもしれない

あっちの

消えかけそうな僕こそ

本当の僕で

今こ ....
凍月(164)
タイトル カテゴリ Point 日付
エッセンスα自由詩1*14/7/7 23:23
地球儀のデジャヴ自由詩2*14/7/7 20:49
何も信じちゃいけないよ自由詩2*14/7/6 23:14
プール自由詩4*14/7/5 22:02
ある物体自由詩1*14/7/4 22:33
ドアの後ろ自由詩1*14/7/4 22:18
自由詩4*14/7/3 20:21
白い幻影自由詩1*14/7/3 20:19
夜の航海自由詩1*14/6/30 20:22
機械自由詩1*14/6/30 20:08
凍傷自由詩3*14/6/30 7:06
プレイヤー自由詩6*14/6/28 22:32
一人独り自由詩1*14/6/28 20:47
虚像自由詩1*14/6/28 20:31

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