文書リスト

　　　駅は谷になっていて
　　　陽射しが差し込まないで寒い
　　　何を考えるのでもなく
　　　電車を待っている
　　　やがて電車はうなぎになってあらわれる
　　　だれも驚くやつはいない
　　.... 　　
　　　敷き詰められた山茶花の宿
　　　女子大生は襟巻きにうもれ
　　　女子高生のようなミニスカート
　　　はいない　それにしても
　　　女子高生は　寒くないのだろうか
　　　ホカロン　.... ほんじつは晴天である
晴天がいい
バスを待つにしも
晴天がいい
気もちも晴れ晴れする
いまは冬至まで最もよるがながい
体調を崩しているので
横になっていることが多いが
それでも夜は　.... 　　　マニック　ストリート　プリチャーズ
　　 ( オーディオテクニカ　７２００円のイヤホーンで
　　　聴いている
　　　ギンギンしている
　　　きょうの夕食はビーフカレーだそうだ
　.... 　（樹木が立っている
　　雪原の丘にだ
　　樹木は耐えている
　　風にだ
　　樹木は耐えている
　　雨にだ
　　樹木は耐えている
　　雪にだ
　　青空にも
　　雨降り　.... 　　　音楽

　　　それは
　　　精神の

　　　　

　　　　　　　麻薬である

　　　　　　　　　　　　　　　　　２００４・１２・１２　　
　　体が痺れて
　　布団のなから抜け出せない
　　どうしちまったんだ
　　全身麻酔打たれたように
　　身動きできない
　　曇天のきょう
　　壊れちまったのか
　　ぼくのボディー
　.... 私は母に背負われながら
　　用水路の道をあるいていた
　
　前方から突然

　戦闘機が急降下してきた
　母は伏せた
　　　　　私を庇って

　　
　糸を縫合するように
　弾　.... 　太陽の光りを吸って
　干された布団は気持ちがいい
　ぬくぬくしている
　ぽかぽかしていいる
　ご飯を食べると眠くなる日々
　午後はかなりきついのだ
　睡眠薬で２時間ほどしか眠れないので　.... 　　ピカデリー・サーカスで映画をみた
　　フランツザッパの「ＯＮＥ　ＨＵＡＮＤＲＥＤ
　　　ＭＯＴＥＬＳ」だ
　　館内はポプコーンとコーラで食べたり
　　飲んだりの大騒ぎだった　誰が真　.... 　　灯油ファンヒーターを
　　いもうとがつけておいてくれた
　　ありがたかった
　　割れて　砕けて　裂けて　散る＊
　　波がみたかった
　　マックでアイスコーヒー飲みながら
　　夜の海が見　.... 　　　駅はドラマチックな場所だ
　　　大勢の人間がつどい別れさってゆく場所だ
　　　見しらぬもの同士がすれ違う
　　　一期一会の場所だ
　　　電車がひっきりなしに
　　　フォームへ滑り込みま　.... 　　（河原には光る石があった
　　　耳ざといももは河原に集まった
　　　光る石はどこだ
　　　男どもは必死で探した
　　　冷え込む夜
　　　この河原の中にある
　　　宝物を探す　.... 　　飯田かほりさん
　　アメリカはどうですか
　　もう米語は自由に操れますか
　　オクラホマ州の大学で
　　教壇にたつあなた
　　生物学は
　　興味をもたれていますか
　　あなたは１０年　.... 　　
　（柳の下に｛ルビ泥鰌＝どじょう｝はいないという　
　　泥鰌鍋を食べたことはないが
　　寿司屋だった私の父は生きたまま
　　泥鰌を丸呑みした
　　子供心にびっくりした
　　わた　.... 　島には島の
　　　　　裁量がある

　　　罪人は｛ルビ梔子＝くちなし｝の刑だった　
　　艸がなびく高原で
　　ぼくは病になった
　　もうぼくは草臥れました
　　少しお休みが欲しいです
　　欠席届を持ってきました
　　街の中ではもうクリスマス・ツリーが
　　　.... 　　ぼくは走ったあなたの元へ
　　車を飛ばした
　　ぼくは走った
　　あなたの元へ
　　きょう式を上げる
　　あなたの元へ
　　間にあうだろうか
　　世界で一番好きなあなたがきょう
　　.... 　　　灯油ファンヒーターが音立てて
　　　なっている　　　
　　　６時前の朝
　　　どこかから風がもれてのだろうか
　　　寒い　まだカーテンは締め切きったままだ
　　　からすがとおく　.... 　　泉がわている
　　オアシスだ

　　隊商が通り過ぎた

　一年後
　　どちらも｛ルビ嗄＝か｝れていた　　したしたしたしたしたした
　　春菊と少女が
　　したしたしたしたしたした
　　街のネオンと少女が
　　したしたしたしたしたした
　（北風のふく寒い日は
　　おでん
　　すき焼き　.... 　　（演歌でも歌いたくなるときがある
　　　淋しい夕暮れ
　　　帰り支度に遅れて
　　　ひとりぽつねんととり残されて
　　　あんなに人がいたのに
　　　もうみんな帰ってしまった
　　　　.... 　　　落ち葉が吹き溜まっている
　　　雑居ビルの居酒屋で
　　　ぼくたちは酒を飲んだ
　　　有名　無名の詩人のむれと
　　　わいわい言いながら酒を食らった
　　　酔うごとに舌が軽くなり
　　.... 　　　
　　古池がある
　　池は苔が生えている
　　月が出ている
　　満月だ
　　池に満月が映っている
　　静かだ
　　生き物の気配がしない
　　そんな時
　　ちいさな岩の上か　.... 　（ピーンと張っている
　　糸
　　はまっすぐに
　　ビートルズ
　　一緒に来いよ
　　声
　　はぐいぐい縮まってゆく
　　工場は近くだ
　　労働者の賃金は安い
　　ピーンと張っ　.... 　　赤いか傘さして
　　河原に行こう
　　なんにもみないで
　　うずくもっていよう

　　流れてくるものが
　　カバンでもだまっていよう
　　流れてくるものが惑星でも
　　だまっていよ　.... −失意と希望−

病院の裏山では猿や猪が
でるということだ
畑の作物を荒らしにくるのだ
浅い山だ
だが奥が深い
うりぼうががでたら
かわいいだろう
耕作に携わったことのないぼくに　.... 　地球儀をもって
　　　　　世界を
　　　　　旅してきます
　　　２００箇国を超える
　　　人々に会ってきます
　　　　　ぼくたちはボランティアではありません
　　　　　ただの旅人で　.... 　　月がとっても青いから
　　鎌倉古道を歩きましょう
　　いまはどこでも山は切り崩され
　　宅地化されて
　　昔の地図がきえかけている
　　月がとっても青いから
　　懐中電灯もって
　　　.... 　　少年は貧しかった
　　少年は淋しかった
　　少年は孤独だった
　　父も母もエイズだった
　　少年に稼ぎはなかった
　　食べるものも
　　着るものもなかった
　　少年に運命などとい　....

天野茂典（412）
タイトル	カテゴリ	Point	日付
うなぎ電車	未詩・独白	3	04/12/14 7:34
数学は得意だ	未詩・独白	0	04/12/13 17:54
本日は晴天なり	未詩・独白	0	04/12/13 5:08
ブリリアントな夕食	未詩・独白	0	04/12/12 17:52
たったい一本の樹	未詩・独白	0	04/12/12 16:57
媚薬	自由詩	2	04/12/12 12:28
天気予報症候群	自由詩	1	04/12/12 11:12
戦闘機が急降下してきた	未詩・独白	2	04/12/12 2:32
太陽の光りを吸って	未詩・独白	3	04/12/11 15:19
映画なんかどうでもよかった	未詩・独白	3	04/12/11 11:27
マックでアイスコーヒー飲みながら	未詩・独白	2	04/12/10 18:08
生きた行動学	自由詩	1	04/12/10 5:50
光る石	自由詩	0	04/12/10 4:34
オクラホマ州で	未詩・独白	1	04/12/9 23:35
柳の木の下で	未詩・独白	1	04/12/9 17:59
島の掟	未詩・独白	0	04/12/9 7:20
冬至までの憂鬱	自由詩	2	04/12/8 17:03
卒業	未詩・独白	0	04/12/8 10:30
Ｔｒｏｐｉｃａｌ	未詩・独白	5	04/12/8 6:38
砂漠にて	自由詩	0	04/12/7 21:22
春菊と少女	未詩・独白	1	04/12/7 20:43
演歌が聞きたいときがある	自由詩	3	04/12/7 17:56
雑居ビルの４階で	未詩・独白	0	04/12/7 7:37
落穂拾い	自由詩	1	04/12/7 4:23
新昆虫図鑑	未詩・独白	0	04/12/6 23:57
恋文横丁	未詩・独白	4	04/12/6 20:00
美しい日本のＳＯＰＨＩＡ	自由詩	0	04/12/6 18:06
桃の花が咲き出す頃まで	自由詩	1	04/12/6 6:00
月がとっても青いから	未詩・独白	1	04/12/6 5:05
禁じられた遊びのように	未詩・独白	5	04/12/5 20:10

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