カモメがなんばも飛んでいた
  船の周りを
  塊のように
  そうして沖で難破した
  ジョン・万次郎がいるのだ
  アメリカの船に助けられ
  アメリカにわたった万次郎
  日本 ....
 薄情だとおもうなよ
 友よ
 準特急が来る
 君は一人残されて
 各駅停車だ
 待てない
 待てないのだ
 一分でも早く
 ぼくはぼくの家に帰り着きたいのだ

  ....
  雪がふる
  アンテナをしならせて
  雪がふる
  裸になった木々が
  山の奥くまでみせてくれる
  雪は降る
  しずかにふる
  木綿のハンカチも雪に埋もれた
  温まって ....
  青森県小泊村で道は終わっていた
  その先は新道だった
  未舗装の砂利道だった
  通行止めの門扉があった
  ぼくは門扉の脇の
  細い抜け道を
  バイクをおして
  中 ....
  夕焼けがうつくしいのは

   あれは人魚が大空に薔薇をまいたからです

    なんて歯の浮くような科白をはいたら

     おまえは詩人 失格だと頭をなぐられそうだ

 ....
この辺の本屋では
  なかなか
  手に入らないので
    直接思潮社に電話を入れた
     正月の三日だというのに
      営業が出た
     ....
  富士山をみてきた
  富士山はお正月の姿をしていた

  まるで絵葉書のようで
  テレテしまった

  でもさすが日本一だと思った
  家来を誰も連れてないからだ

  ....
五時を告げる
  鐘が鳴る
  まるで夢みる
  羊のように

  空腹が番犬である


      2004・12・26
   卵焼きが食べたい
   卵焼きが食べたい
   卵焼きが食べたい
   卵焼きが食べたい
   卵やきが食べたい
   卵焼きが食べたい
   卵焼きが食べたい
   レモンが食べ ....
ハッとして

   ハッとする


           2004・12.23
  紙飛行機を飛ばす
  飛んで行く先は分からない
  そのばの風向きしだいだ
  ぼくの魂をとばす
  その場の雰囲気しだいだ
  
  漂っていたい
  定着しないで
  ノマド
 ....
  リハビリをやっている
  肩の辺りの筋肉が硬くなっているのだ 
  肋木を使って筋肉をのばし
  マッサージを受ける
  電気マッサージ器で
  肩の筋肉をほぐす
  自転車漕ぎで体力 ....
  天空を鶴が飛ぶ
  編隊をなして
  鶴にはには見えている
  自分たちの湖が
  湖は澄んでいる
  天空と同じように
  輝いているのを
  
  やがて鶴は白い翼をたたむ
 ....
  人間は
  一生をかけて
  彫刻刀で
  自分の名前を  
  彫りつづけるのだ

  死後にその
  印鑑は輝き始める

  だが彫り続けているときこそ
  花なのだ

 ....
   ニンゲンハ
   キノコグモノヨウニ
   ツライナア
   トオモッタラ
   ナミダガ
   コボレテキタ

  
            2004・12・21
  まだぼくはほんとうに人間を愛していないのかもしれない
  ぼくはぼくのなかのぼくを愛しているだけなのかもしれない
  ぼくはひとりのナルシストなのだろうか
  ナルシストが時代の流行であった ....
    
  羽衣の松から
  沖を行くタンカーを眺めている
  君も黙ってみつめている
  潮風はおだやかだ
  乱れ
  乱れてゆく君
  そんな時間もあった
  あんな声を出して ....
  ももは
  生まれてまだ4ヶ月
  トイ・プードルの女の子
  ももはいたずらして
  おこられてばかりいる
  静かにしていないと
  ゲージからでられない
  しんなりしている
 ....
  苦い珈琲とこげたトースト
  おいしくない朝食
  タバコもおいしくない
  こんなときはどうすれば口直しができるのだろう
  できればdeleteして
  はじめから
  入力したい ....
  ( ビーズで編んだ
  クリスマス・リースを
  
  (ももよ

  君にあげよう
  いま君はベッドのなか

  ももよ
  
  遊びつかれて
  ねむろう ....
 遠く潮騒の音を聞きながら
 ぼくは自転車をこいだ

 農道は砂利道だった
 鳥取砂丘から遠く離れて

 そこも鳥取県だった
 友達の結婚式に呼ばれたのだった 
  
 波の ....
  
   ザリガニを取りに行った
   長靴に物体もって。

   電車に乗るのだ、
   二駅。

   駅から田んぼが広がる。ぼくたちはきそって
   小川に入る準備をはじめる。 ....
  

  午後の遅いご飯を食べた
  (手作りの握り飯2個だ
  向こうのほうでカラスがないている
  麦茶を飲んだ
  物音ひとつしない家の中
  公園にでも遊び行ったのだろうか
 ....
 

  大学の校舎に灯がともる
  まだ16:49分なのに
  あたりは薄暗くなっている
  わたしはきょうも風邪を引いて休んだ
  11月にも大風邪引いて休んだばかりというのに ....
  
  欅の落ち葉がどれだかしらない
  栃の落ち葉がどれか知らない
 
  落ち葉は落ちこぼれた生徒のように
  悲しげな顔をしている

  四季があって秋になって紅葉し
  ....
  赤駒は走る
  多摩の原生林を
  鬣をなびかせて
  疾駆してゆく

  赤駒はリラックスしている
  赤駒は最良のきぶんだ
  多摩川にでる
  水は澄んで痛いほどだ
  
 ....
 

  シマリスはもう冬眠に入っただろうか
  ヒグマはもう冬眠に入っただろうか

  人間は冬眠に入れない
  冬眠に入れたらどんなに冬を過ごしやすいだろう

  慢性気管支炎に喘 ....
   赤い緋のようなマントをつけて
   出て行った
   カルメン
  

   あの熱い体でどこまで踊れるのだろう
   熱を図りもしないで
 

   カルメンの踊りが ....
  

   青のキリンが
   長い首を伸ばして
   木の葉を食べている
   あおのキリンはいきのこるために
   首を進化させてきた
   キリンはたったままねむるか
   ....
 

  おーい 船乗りさん
  船乗りさんよ
  ひょっこりひょうたん島
  見てたかい
  船乗りさんよ
  ひょっこりひょうたん島
  乗ってたかい
  オーバークラフトだった ....
天野茂典(412)
タイトル カテゴリ Point 日付
日本のジョナサン未詩・独白105/1/12 17:39
薄情なんだ未詩・独白305/1/11 18:03
街まではまだずいぶんあるから未詩・独白105/1/10 17:45
竜飛まで未詩・独白605/1/5 16:44
冬の夕焼けはタイ焼きか未詩・独白705/1/4 17:19
現代詩手帖年鑑2005を電話で注文する未詩・独白405/1/3 11:52
富士山未詩・独白505/1/2 16:14
空腹未詩・独白404/12/26 17:21
365日のブルーズ未詩・独白204/12/25 9:02
不立文字未詩・独白104/12/23 0:32
ノマド自由詩104/12/22 5:19
電気マッサージ自由詩004/12/22 4:55
はるかかなたからの速達自由詩104/12/22 0:08
時には郵便配達夫のように未詩・独白5*04/12/21 23:02
広島未詩・独白604/12/21 22:37
ぼくは何人もの女を愛してきた未詩・独白404/12/21 18:20
羽衣の松から未詩・独白104/12/20 18:19
ももは生まれてまだ4ヶ月自由詩004/12/20 6:17
朝食こそおいしく食べたいものだ未詩・独白204/12/20 5:39
ももよ未詩・独白204/12/19 18:23
日本海を見に行く未詩・独白004/12/19 17:46
菜の花も見ないで未詩・独白104/12/18 16:58
一日寝ていた未詩・独白104/12/18 15:03
暗闇のチャイム未詩・独白104/12/17 17:08
落葉未詩・独白104/12/17 9:27
赤駒の青春未詩・独白004/12/16 21:02
冬眠未詩・独白004/12/16 14:32
カルメン未詩・独白004/12/15 17:17
青のキリン未詩・独白204/12/15 7:41
ポパイも飛んでやってくる未詩・独白104/12/14 17:56

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