いつか僕も額に収まって陽当たりの良い部屋の隅のタンスの上かなんかで、
にっこりと微笑みながら、君の話を聞くのだろうね
そんな頃には、娘達の髪に白い物が混じり始めていれば良いなと思う ....
初めて眼にした君は、光と影の交差する部屋の真ん中で、その境界線の上に静かに佇んでいた
睨みつけるような強い眼差しで世界を覗き、
自身を視線に込めて問いかけるように、促すよう ....
陽の傾きが一番いい頃合いを見計らって写真を一枚残して置こうと
額に収める程の物でもないけれど
人生の飾りにはなるだろう
きっといつの日にか微かに笑いながら眺める日が来ると
今の、 ....
夜明け前に隅っこに追い遣られた君は
行き場を失い
長過ぎる時間を持て余し
爪を噛む
ボロボロになった爪の先を揃えようと
また爪を噛む
そしてひとりぼっち
夜の隅っこで
寂しくなんかないよ ....
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