ちりぢりになる私達の細胞たちは
約束を破ったことを後悔しながら
元の、自分たちの家族の待つ家に帰るのだ

家を守る犬神の
祀られた神棚の
榊に込められた思いは
安住の切なる希望

私 ....
ちっぽけな舌で
舐める水は
透明で
汚れていない

何もしていないが
何かを残したいと
焦っては
転んでしまう

世界は透明で
朝は鮮明で
夜は虚空だ

夕暮れの川べりを歩 ....
青い球体に手を突き刺して
あなたを引っこ抜きたい
白い球体は ゆっくりと東から西へ
夜を巡ってゆく
孤独なんて簡単に乗り越えられると
思っていたのに
私はもう潰れてしまいそうに
震えてい ....
ぐるぐるり 腹が鳴りて 子は叫ぶ 絶空の 耳裂く声に 黒とんぼ 戦はず 逃げ出した彼 今何処 私はここで ずっと待ってる どうにでもなれと自棄になったり
冬の心配をしたり
毎日が不安で
苦悩が尽きないのに
誰にも打ち明けることもできず
私はさっていく
此処から
何処かの死へ
何か言えよだまってちゃわからないだろとささやく緑 崩れるのを待つだけの壁のひびをじっと見つめる盛夏の陰 底辺のカップラーメン80円 ドラッグストアでお湯はなし どうにも逆らえない流れに
私は闇の渦へと招かれる

苦しまずに生きることも死ぬことも
選べぬ身分の重しに
私は叫ぶことも忘れた

ぶよぶよとした柔らかい繭にくるまって
固く死んでしまっ ....
おちた。どこまでおちたのか、わからない。おちた。まだまだと、おちた。じゆうだと、わらっていたのに、ないている。おちる。たすからないと、かんづいていながら、おちる、ゆうやけ。 神も仏もないので
修羅は泣いた

結晶が壊れてゆく傍らで
産女の子が動いた

それでも生きていかねばならない
あり続けるのなら
甘んじて

それができないのなら
修羅はすべてを捨 ....
三月の暗雲は過ぎ去り
西から太陽が覗いた
いつからか
ぼやけていた

流れる
立ち止まらない
過ぎ去っていく
瞬き
弾ける
乱れる
ジグザグに
曲がる
まっすぐに
曲がる
 ....
多次元の宇宙と添い寝すると
私の足先は冷たくなるので
光の届かない宇宙の底に
いつも逃げ込んでしまう

そして誕生と死の間にある
あいまいさの霧の中に
まぎれて
満たされない欲望は
 ....
小さな家の
小さな庭で
立ち止まる小さな時間

枯れた柿の木の下で
腐ってゆく
冬を越せなかった果実

もつれてしまった糸を
ほどいていくのに
疲れてしまい
あきらめてしまった春 ....
鳥が羽ばたく空は
線が引かれたように
広がっている
誰かが死んだなんて
信じられない青さで
ゆるやかに広がっている
厚い雲は過ぎ去り
青い空が広がっている
それでも私は見えざる恐怖に
震えている
いつ訪れるか分からない暗い日に
死の一文字に飲み込まれそうになりながら
毛布にくるまり目をつむる
どこかに ....
みずいろのみずたまりに
みずいろのちきゅうがうつっている
ひかりとやみがまじわって
しずくがひとつおちていく
いきることが
こんなにもむずかしいとは
つゆとおもいもしなかった
かなしみひ ....
しみだらけの顔に
クリームを塗る
傷んだ肌は
彼の足跡
生き伸びてきた証
刻まれた皺に沿って
生きてきた
流されまいとしても
大きな流れに抗いようもなかった
仕方のないことだと
諦 ....
かすみのかかった素裸に
眉間の奥が
焼けているように感じる
雲のない晴空に
ベールを剥がす雨は
降って来ない

憑かれたような
掌に疼く衝動に
平衡は乱され、
青い乳房は
もぎ取 ....
 戦いて戦い抜いて倒れる木々に、草花は黙とうし、露を結ぶ。沈黙の重さに虫達はつぶれ、粘っこい汁だけが、ぷくりぷくりと浮上する。飢えた狼が、血気に引かれやってくる。狼たちは手負いの羊がいるだろうと妄想し .... なにもない
なにもないからって
なにもない
と書かずにいられない
なにもない頭の中は
欲望も萎えている
干からびているというよりも
深い沼に沈んでいるような

わたしは言わざるをえな ....
立ち向かう
襲いくる冬の群れに
羽ばたく白い翼
つくりものではない鳥の群れ
うそをうそと認めずに
ほんものらしく
あるように

ほんものらしさに
目を奪われて
なにがほんとで
 ....
 安寧を揺るがすのは憂鬱。それなら感覚を切断せよ。明るみに目を塞がれ視界が消える。唇から血がしたたる。野獣のような目つきで、鋼鉄に潰されようと、立ち止まらない。ソウ、彼はゆく者、帰る者ではナイ。夜、目 .... disるか無視
そういう奴らに興味はねえ
全くわかっていない
自らの運のよさに胡坐をかいているだけの
能天気なマジョリティ
いわんやおれは
サイレントの無口なマイノリティ
隠されたマイノ ....
無の求道者が迎えた豊穣のとき
ディスクに残された熱狂が
見える、ここから見える
熱狂の虹がかかるよ
つかむことのできない真空に
近づいて
叫んでみようとおもう
叫ぶ、叫ぶのだ、叫びたい
 ....
結晶の木々が
悪霊とともに
凍りつく
内臓が腹から飛び出し
辺り一面に
器官という器官が
さめざめと
泣いている

結晶の木々が
精霊とともに
歌いだす
ぶらりぶらんこ
ピエ ....
からだという
枷をひきずりながら
とぼとぼと囚人が
やってきた

まどろみのなかで
わたしはうしなわれ
再生してゆく
あかんぼうのように
泣き叫ぶことが
できるだろうか

砂浜 ....
主よ、聞こえていますか?
幸福と不幸の微妙なバランスが崩れてしまいそうです
中の人からの苦情が殺到してます
ぬるぽ
がっ
ぬるぽ
がっ
もうすぐコメが1000を超えます
嗚呼、DAT落 ....
within(209)
タイトル カテゴリ Point 日付
たとえそれが逆行しているとしても自由詩217/2/26 7:46
blue自由詩216/5/31 1:13
盛夏の影自由詩2*15/8/18 10:33
無題川柳015/8/5 16:53
俳句215/8/5 16:12
荒野にて短歌115/8/4 21:05
stand alone自由詩015/8/1 21:16
_俳句115/7/30 7:17
築50年短歌1*15/7/29 18:05
カップラーメン短歌015/7/29 16:49
夏のうつ自由詩1*15/7/29 16:33
October 2014自由詩014/10/27 21:29
early summer自由詩1*14/5/6 18:30
春の境界自由詩2*14/3/10 0:34
文字の向こう側自由詩2*14/3/2 23:04
小さな家自由詩5*14/2/23 9:13
二月の空自由詩1*14/2/21 0:03
暑い放射能自由詩4*13/6/18 19:44
みずうみ自由詩7*13/2/16 22:10
今の処に自由詩5*13/2/8 5:32
衝動と平衡自由詩1*13/2/6 12:48
乾いた唇自由詩013/2/3 14:53
秋音自由詩1*13/2/2 13:25
孤独な魚雷自由詩3*13/1/29 8:45
昇華する精霊たち自由詩0*13/1/27 9:40
さよなら黄金比自由詩4*13/1/24 12:21
叫んでみたところで自由詩0*13/1/22 15:56
雪の季節自由詩8*13/1/14 16:50
くらげ自由詩3*13/1/12 17:02
春木の歌自由詩4*13/1/9 17:30

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