夏待たず割れたさなぎの夢供養

エアコンの静けさ夜に浮かぶ部屋

小石蹴る僕もうまくは転がらない

体温は風が持っている幻

信じるに疲れて淡いホログラム

長い夢のように期限 ....
生き血が流れる岸辺では
人はそれで煮炊きをし
それを口にする
それを涙に溶かして
町のすべての色と叫びにする
ただ一つ新鮮なものとして
あるべきものの代わりに

僕はその味を知ることな ....
生きようとする人海の中にいて

ディスコミュニケーション冬を握りしめ

セーターを着込む下書きの感情

床に落ちる音だけ重いこのかばん

生きるとか死ぬとか窓をのぞく猫

やましさ ....
動き出した特急が
午後の太陽のように
去り行く僕の影を
ゆっくりと引き伸ばす

まだ知らない場所も
通り過ぎた道のりも
結局ここからは見えないんだ

僕はこの町が
好きで嫌いで
 ....
ドーナツの穴ばかり食べ水曜日

左手にくらべてぎこちない右手

夢を買うお金も置くところもなく
みかんにも
資格はあるさ
吾亦紅

とかいいながら
三個目食べる
夕焼けには感動しないとだめですか?
海にも菜の花にも、アニメの最終回にも

あいにく僕の言葉は文字化けばかりで
昨日よりいっそう殺風景な部屋にいます
虹は一度も作ったことがないので
何が神 ....
砂漠に花は咲かない
僕は細い筆を拾い
砂を手のひらに広げ
怠惰な脂で溶き
いつか憧れたレンガの壁に
初めての嘘を描く
あをがね(8)
タイトル カテゴリ Point 日付
あってもなくても俳句012/9/16 2:55
衛生自由詩612/4/14 2:59
冬物処分川柳512/3/28 0:49
遠方人自由詩510/3/23 23:33
どーなつ &c.川柳210/3/15 22:45
寒い日短歌1*10/3/8 23:14
インターフェイス自由詩210/3/8 1:22
人跡自由詩710/3/8 0:28

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