ぼくのうなぎさん
うなぎさんは気まぐれ
うねうねうごいて知らんぷり
油をいっぱい吐き出す
海の中をおよいで
しらんぷり
ばんそうこうを貼ったらうなぎさんに
はがされた
どんなに釣り糸を ....
ブランコが電車みたいに横移動できたらとてもすてきだ
ブランコで隣町まで行けたら
それはとても便利

ブランコが飛行機みたいに空を飛べたらとてもすてきだ
しばりつけている鉄の棒から鎖をちょんぎ ....
タルトタタンをまっぷたつに割ると 忘れかけてた黄色い生地から
たくさんの見えない船旅が
競走馬のように水平線に向かって道をつくる。

水平線の向こうには大きなコップの頭が見えている ....
とりあえず、ビルの屋上にいくと柵をまたぎたくなるが、
それは開放感をあじわいたいから。
落ちたらすぐしぬ場所のそばで無防備に立っていたいから

そしてふらっと近所のそば屋に行けるような感じで
 ....
家から外に出ていったときに、UFOが
いかにもブリキで作ったような感じでとびだした。
だからそれをみて僕は小説をかこうとしたんだ。
題名は浮かばなかったけど、「スイスイととびだした。僕のこころは ....
肺呼吸を上手に行う




グッスリ眠っているときに起こされると、その人を殺したくなるものです。
たとえば、夢の中で、歩いていたとします。雲の上を、歩いていたとします。 ....
僕は一株でいい、一株でいいんだ。
証券取引所という場所があるとすれば、
僕はそこで株を一株買って、
株券を庭に埋める。



そしたら食事会に出かけるんだ。
馬やリスのような顔の人 ....
のび太が虚無におそわれ無気力になった
もともとそうだったが、あやとりすら
やらなくなり、好きな鼻糞もほじらなくなった。


ドラえもんは、もともと傍観主義者なので、
むしろこの ....
コンビニ
コンビニエンスストアー
ぼくの食べ物集積地


まず、コンビニの行き方としては、
自動ドアの前に立つことからはじめる。
自動ドアがよっぽど機嫌を損ねていない限り
素直に開いて ....
ぼくはたいこをやるよ!
じゃあぼくは、ベースをやるよ!
じゃあ、ぼくは、ギターをひくよ
ぼくー ぼくはー ぼくー
・・・にわとりにえさをやるよ


そんな4人が結成したバンドがありました ....
母さんがウインナーソーセージをくれた
午前5時 朝もやの中で
朝ごはんには早すぎる時間のはずだが
なぜだろう

母さんがウインナーソーセージをくれた
白い皿に フォークをつきさして
ウイ ....
校庭の中をバイクで乗り入れた一人の父親が
息子の墓を作りはじめる

まず、水ぶくれのようになったなきがらを
手などがずり落ちないようにしながら
慎重に袋からとり出す

次に、校庭に穴を堀 ....
校庭の上を二匹の犬がじゃれあっている
雲から目玉がずり落ちて魚のように転がっている

喫茶店に入るための口実
そこで見たものは10年前に見えなかった双眼鏡に写っていた
武田鉄矢のような男が問 ....
いつからか、学校に有刺鉄線がまきついて
体育教師がうれしそうな顔をしたのは。
午後のコーヒーに毒が入れられるようになり
コーヒー会社は自殺した

もともと中島みゆきが好きだったぼくは、
 ....
さっきカレーを食べたんですが、
おなかの中にカレーがたまってるのをわたしは
すごい意識してます


わたしはかねてからおなかの中に家を
一軒たてたいとおもっているんですが、
毎日カレーと ....
米だわらの中に小人がいっぱい住んでいて、
星のような速さでビルの下を自動車が
行ったり来たりしている合間に
めいめいテーブルに座って
まさに頭から赤いシチューをかぶろうとしている。

「お ....
なぜ 耳が二つあるの
なぜ 汽車の中をころがっていくの
なぜ 夕方になると存在を消すの

なぜ つねに何かを見ているの
なぜ くもの上にのぼろうとするの
なぜ 茶わんをひっくりかえすの
 ....
野菜を包丁でちょん切れば、
ひめいも立てずに おとなしく二つに割れる
のっぺらした断面は、手作りのCTスキャン
まな板の上で見えない血がおどる

さびしい時、たまねぎの上でにんじんを切る
 ....
海岸に人骨が流れついた
それは標本だった
たまたま海岸を散歩していた八百屋が
それを拾いあげた


八百屋は考えた。
「これを、店にかざろう」
八百屋は、軒先に人骨を置いた。


 ....
さようなら
音をたてて私の体が、バラバラに飛びちった。
胃から、昨日飲んだぶどうジュースが流れだした。
この面白いショウを見ながら、砂漠の向こうで人が笑っている


ほんとうに、四方八方に ....
どんどん五角形の家へ入っていくといいよ
そばにはいつでも手帳があるんだから
どんどん予定を書けばいいよ
そしていつでも時間に追われてるんだから
グルグル部屋の中を走ってればいいんだよ


 ....
ごめん バスロータリー  そうだったんだ。
直線で、グルグル回っていたんだ。

今、到着したバスは、人ものせずに
空気をのせて、走りだす。

ごめん バスロータリー
ただ立っていてごめん ....
飛行船にのったひとびとが
何人も何人もいる
その人たちは、まどをあけて、ここから飛びおり
たがっている。

映画のような気もちで 落下したら
着ているものがどんどんぬげていく
最後にアン ....
現代の時間を
顕微鏡で見てみようとしたが、
とてもだめだった。
ミジンコがうつってるだけだった。

おれは白い服を着て
学生に無視されるのが仕事だ

黒板からまいあがる、チョークの粉で ....
星野ジャパンをせめないで
星野ジャパンをせめないで
星野ジャパンをはんごろしだ
星野ジャパンをはんごろしだ
星野ジャパンをはんごろしだ

星野さん、星から生まれた、あなたは
適当な水たま ....
死んだ人が生きかえる
バラバラだったラーメンが、一つのどんぶりに集まる。
家族はうれしがって、ラーメンにろうそくを立てて、復活を祝う。
ろうがラーメンにあふれて、あぶらと間違えて口に入れて
ま ....
四角いへやに住みたい
何もないところで
棚に邪魔されずに
四角をながめながら
四角の一部になって
心臓を壁にあずけて
窓も作らず
頭の中にもう一つ四角をこしらえて
あほになったまま
 ....
天井の上で暮らしていると、
ほこりがころころと転がってくる
僕もまけじところころ転がって
天井の上を走る配線コードにからまる。
スパゲティのような気分になる。


えんとつのけむりで窒息 ....
一粒一粒を
じっくりながめて行くと
一粒一粒が
独立した岩石であることに気付いた土曜日


砂漠化の影響は都会にも広がっている。
あなたの近所にも小さな砂漠がある。名を砂場という。

 ....
海の肉を食べたら
液体の味がした
フォークとナイフで切り分けようとしたら
テーブルが水びたしになった


海の肉を食べたら
口の中が青くなった
口中に水平線が広がり
のど奥に海底が生 ....
パラソル(38)
タイトル カテゴリ Point 日付
うなぎさん自由詩112/6/17 22:11
ブランコがだんだん空からはなれてゆく自由詩112/6/7 22:12
タルトタタンの詩自由詩212/6/5 1:34
日々にドレッシングを 自由詩110/5/8 14:40
小説をかいていると、原子力発電所がうらやましい自由詩109/12/3 23:58
肺呼吸を上手に行う自由詩109/2/20 23:54
株価自由詩009/1/19 21:28
のび太の虚無の世界自由詩108/12/7 10:54
コンビニでソーセージをたべたら、はらわたが自由詩308/11/16 14:41
すっとこどっこいスラッシュメタル自由詩0+*08/11/15 17:20
母さんがウインナーソーセージを自由詩308/11/12 23:40
校庭に埋めるもの自由詩308/10/13 12:52
学校に行きたい自由詩108/10/7 22:25
有線放送自由詩1*08/9/22 20:14
おなかの中のカレー自由詩108/9/22 0:09
テーブルの上で最後の食事を自由詩1*08/9/20 21:21
自由詩1*08/9/17 23:55
がんばって 切り刻んで自由詩1*08/9/16 23:07
八百屋と骨自由詩2*08/9/7 11:40
要注意 地雷ですよ自由詩1*08/9/2 23:50
自由詩2*08/9/1 23:02
ごめん バスロータリー自由詩1*08/8/31 22:58
飛行船がとぶ そして人も自由詩1*08/8/30 22:03
時間をさがす間に コーヒーが腐った自由詩1*08/8/26 23:15
スターフィールド自由詩1*08/8/24 0:36
誕生日自由詩2*08/8/23 15:41
四角いへやに住みたい自由詩2*08/8/23 15:13
天井の上で暮らす自由詩3*08/8/19 23:36
砂のある風景自由詩1*08/8/18 22:07
海の肉自由詩4*08/8/17 23:51

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