臨終の時が迫ってきていた

母と娘で長年過ごした
平屋のあばらやで
床に臥せっていた母は娘に言った
今まで苦労を掛けてごめんね
一生貧乏な暮らしで終わった
自分の人生に付き合わせた娘に
 ....
キャバレーのような
楽しいおもいができる
くすりを
セクシーな看護婦が
もってきてくれた
ここはどこ?

そこは
青い空が開けた
一面の緑の芝生
そこで
彼らは思いおもいに
過 ....
XX家 愛犬 クロ
XX家 愛犬 くり
XX家 愛犬 ミミ
XX家 愛猫 ミー子
XX家 愛鳥 ピーちゃん
XX家 愛猫 てんてん
XX家 愛猫 ヨーン
XX家 愛犬 タケ
XX家 愛 ....
まず、冒頭で今回の東北関東大地震で被災した方々に心よりお見舞い申し上げます。
現代詩フォーラムはメンバー数が大変大きいので、メンバーの方でこの地域にお住まいの
方がいらっしゃるのではと考え、今、色 ....
ミカは小さな青虫を一匹飼っている
ママがスーパーで買ったキャベツに
それはついていた
ママにお願いして
捨てずに飼うことにした

きれいなアゲハ蝶の幼虫かも知れない と
ミカは思った
 ....
ヒトとイヌが
並んで歩いている
こんな光景が
朝と夕方にあちこちで見られ

ヒトとイヌは一緒に眠る

遺伝子を未来に運ぶ乗り物として
イキモノはこの世に産まれてきた

だから
 ....
母老いて
ふるさとは雪
冬の星
ここは昔からある住宅街
入り組んだ迷路のように
私道がめぐらされ
住人達はみな年老いている

そんな家々に挟まれるように
ひっそりと小さな中庭があり
そこにはかつての愛犬の
小さな墓も ....
千年の命をもらえたら
あなたならどうする
千年も生きれたら
どんなすばらしい人生が待っているか
と あなたは思うか
でも
千年も生きたら
あなたの妻も子供も孫も
すべて死んでいくのを見 ....
うつむきかげんに
歩いた
切れ長の目の女の
くびれを考えながら
かつてここに
めくらの女と男が住んだ
アパートがあったと
町の豆腐売りが
教えてくれた
そうだ
どんなところにも
 ....
こんな地方都市の半分住居の小さなビルでは
屋上のすぐ下まで人の生活の気配がする
が 屋上へはめったに人が上がらないので
屋上はやけに
世間ばなれしている

何十年も人が上がったことのない屋 ....
JR秋葉原駅の構内の一角に
それはあった
構内といっても
線路の外側のはずれの空き地
駅員も踏み込まない
忘れられた場所

三十年前
ボクは上京したての新入社員
飛び込み営業の話をす ....
荒々しい岩場がつづくこのあたりには
人の住む気配はない
わずかの食料と水を持って
私はこの世界に逃げてきた

太陽が猛烈に照りつける
灼熱の午後
私は太陽の目を避ける穴を探して
岩場を ....
その人とあまり話したことはなかった
小さい頃だったから
大人の人と何を話してよいか
わからなかった
車に乗せてやるからと言われて
田舎道をドライブした
当時、車は珍しかった
ドライブ中も ....
かみさまおねがい
おしえて
どうしてひとはしぬのか

かみさまおねがい
おしえて
どうしてひとはけっこんするのか

かみさまおねがい
おしえて
どうしてひとはこいをするのか

 ....
だいたいあまり
いいことなかった
とくにどうゆう
とりえもなかった
すきなひともいたが
とうとうこえも
かけられなかった
ちいさなゆめも
いくつかあったが
どれもこれも
かなわなか ....
かみさまおねがい
どうしてひとはしぬのか
おしえて

かみさまおねがい
どうしてひとはけっこんするのか
おしえて

かみさまおねがい
どうしてひとはこいをするのか
おしえて

 ....
野原を歩いていた
深い霧の中を
ひとりで歩いていると
子供の頃に飼っていた犬に出会った
犬はうれしそうに
ペロペロと私の手をなめた

野原を歩いていた
私を呼ぶ声がしたので
振り返る ....
皆さんは自分が生きているのは自分の意思で生きていると思っているでしょうか?
実は我々は自分の意思で生きているのではないのです。
その証拠にあなたは自分の意思で心臓を止められますか?
食物を食べた ....
見知らぬ地方で
街路樹の道を歩いていた
誰かが私を見ているような気がして
後ろを振り向いたが
誰もいない

南国特有の強い日差しが
こんもりと茂った
緑の街路樹たちを照りつけていた
 ....
玲瓏の雲がたなびく
岸辺
ゲノムを運び終えた生き物たちが
崩れた山のように
積み重なって倒れている

おびただしい数の
生き物たちの目や口や鼻
牛や馬に混じって
人の体も横たわってい ....
ラジオからは
午後から寒冷前線が
南関東を通過する
予報が流れていた
かずこは昨日
十年ぶりに高校の卒業アルバムを
開いてみた
同級生のあの人とは
言葉をかわしたことはなかったが
ア ....
こんな寒い夜に
あなたは遠い所へ行ってしまった
こんな寒い夜に
あなたは誰にもつげず
一人で誰も手の届かない所へ
行ってしまった

あなたが産まれた日
おかあさんは
やさしく微笑んで ....
1.生物とゲノムの関係

第1部「はじめに」で述べたように「私の詩論」には「生物とゲノム」との関係が極めて
重要な項目である。それは私の詩論がリチャード・ドーキンスの『利己的な遺伝子』
(TH ....
はじめに

人生は短い。そしてその短い人生のなかで詩作に使用できる時間は限られている。
日記がわりに詩を書いている場合は別として、詩を1つの芸術作品として創作している
人はこの限られた時間を有 ....
冬枯れの道を
男は歩いていた
街路樹はすっかり葉をおとし
青々と葉を茂らせていた頃の
面影もない

かつて若かった頃
男の夢と希望に
生きがいを見つけ
子供の成長を喜んだ
そんな自 ....
朝から
お経が流れている
それはどこからともなく
流れてくる
となりの家の屋根を越えて
うねりながら
からまりながら
長くねじれた
二重らせんを描いて
川岸の水辺へ
つづいている
 ....
まちを遠くはなれ
まだらに草がはえた
さびしい砂浜の
海ぞいの道で
わたしはめくらのふりをして
ほどこしをもらった
(ニセめくら)

海から吹きつける風が
砂を舞い上げたが
空は青 ....
ボクが子供の頃
コーヒーは珍しい飲みものでした
だから ボクの両親は
コーヒーは飲みません
コーヒーを飲むのは
ハイカラな人達でした
ところが先日帰省してみると
両親がやたらコーヒーに
 ....
あたしはみていた
おおきなつきがのぼり
ながれぼしがたくさんながれても
おとうちゃんはかえってこない

あたしはみていた
しあわせなかぞくを
ゆうべみんなでたべたごはんを
あたしもたべ ....
ばんざわ くにお(37)
タイトル カテゴリ Point 日付
天使  (群馬県館林市にて)自由詩123/7/30 17:30
浦島精神病院自由詩113/12/1 10:16
愛獣石碑   東京両国 回向院にて自由詩1*12/1/1 8:02
宇宙論とポエジー散文(批評 ...4+*11/3/21 14:56
モスラ自由詩4*10/7/4 13:23
愛犬家自由詩5*10/6/19 14:05
冬の星俳句1*10/1/31 9:55
言葉のない世界4(中庭)自由詩3*10/1/23 16:44
千年の命自由詩3*09/12/31 5:38
冬の日自由詩2*09/11/15 10:35
言葉のない世界3 (建物の屋上)自由詩5*09/10/5 1:11
言葉のない世界2 (秋葉原にて)自由詩5*09/9/23 1:18
言葉のない世界自由詩1*09/9/22 0:18
しなそば自由詩2*09/8/14 20:33
木星に衝突痕が現れた日に自由詩2*09/8/13 21:23
しんだおんな自由詩1*09/8/13 20:45
かみさまおねがい自由詩2*09/8/1 1:54
野原を行く(あるいは脳内の昔の自分に会いに行く)自由詩3*09/7/11 9:31
生かされて生きる散文(批評 ...3*09/7/4 8:55
見知らぬ地方にて自由詩7*09/6/28 15:19
記憶の終点自由詩4*09/5/23 16:10
寒冷前線(人妻かずこ)自由詩2*08/12/20 10:14
こんな寒い夜に自由詩4*08/12/6 11:05
私の詩論 「第2部 ゲノムとポエジー」散文(批評 ...2*08/11/30 14:24
私の詩論 「はじめに」と「第1部 この世の始まりから生命の誕 ...散文(批評 ...2*08/11/30 14:21
生物のため息自由詩2*08/11/15 8:38
しらさぎ自由詩2*08/10/25 1:18
海辺にて自由詩5*08/9/13 8:45
コーヒー自由詩3*08/9/7 16:09
みかちゃん自由詩2*08/8/24 9:32

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