若くてきれいなおとこのことおんなのこの世界。
「通貨はキスと、すこしだけのハードラック。」





まるで美しいシンプルライフ。なにこの着せられたような部屋着感!ぼくたち ....
窓の外に、まだ芯の冷たそうなピンクの桜がみえた。にちようの朝。無痛麻酔のピストルにうちぬかれて、やさしい気分になってしまう。

単純な手続きのセックスばかり、繰り返して ....
わたしの 目が 
みたいもの 
しんじて あげられなかった
ここには 春ばかり 
うつりこんで
いつも そう
青くこわばって
折れそうなまま
目覚めて しまう
入 ....
pray for.



ある、祈りがあった。そこ、ここに立つ、柱があった。薙ぎ払い、覆い尽くす水があった。黒い水があった。語るべき言葉はなかった。奪われたまま立ち尽くす、今、今の物語 ....
募金箱がきらい。
とおりすぎると、なにかに加担してしまった気がするから。
わたしたちはいつも試されている。善意というものはデリケートだ。


セックスのあと、マクドナルドでハ ....
ウルトラマリン。ここは深い海だ。部屋に積まれた延滞のDVD。小さな囲いをつくってきみと1000年間ねむってる。名前も忘れられた古生代のさかなみたいに。だれもたずねてこなかった。枯れた窓 .... フェイストゥフェイスで
かるめのばりぞうごん
セックスの前戯だよね、わかるよ
フローリングはクーラーが効いていて冷たい
綺麗なお墓みたいだ
そこでぼくらは同棲生活を演じてままごと ....
とても深いところから
汲みあげられた夜
わたしの、ちいさな泡立ちが
その上皮をながれていく

ここにいれば、凍りのような
つきのひかりも遮ぎられるから
ただ、穏やかな ....
朝焼けをふたりじめして。
舌に乗せたらいいよ。ひかりのバター。
とけるものは。ぜんぶさみしいから。


すきなもの。屋上にあるもの。
給水塔。ふるい排気ダクト。
埃の匂い ....
古くなったクリアファイルは
表に細かな傷がついていた
ひとつ拾い上げて、爪の先で
かたかたと光の溝をなぞる
そこに流れていたものを確認したかった
旋律に音がないなら
ゆっくりと ....
そして瓦礫の中で何回も目を覚ます。事実だ。メタファーでもマボロシでもない。またはずれくじをひく。くりかえしだ。一日経てば、今日がまた昨日になる世界で。



ニュースはかったるい。 ....
罵倒してもよかったんだよ
ボディソープの淡いにおいのぬけがら
輪郭だけ纏おうとしても
乾いた夜に、まぎれて消えた



皺の寄ったシーツと
その影の濃淡
なにかに傷つきた ....
救済は必要とされてなかった。
必要なのは、ダメージだ。



別に、


マックフルーリーチョコでもダークモカフラペチーノでもよかった。
磨かれたフローリング。ひと一人分のス ....




ケータイてふしぎ。緑やら黒やらちいさくひかる固まりを手にとりそれぞれの速度でひとは文字をなだれこむ。きみの分身をうすくふりつもらせる。地上絵はモザイクのこうずいみたいで。 ....
みえるもの
触れるもの
ゆれるもの




遺された体温が、シーツの
皺にまぎれ
薄くひかっていた
指で掬って、軽く混ぜて
水の匂いのような
ものと遊びながら
何 ....
スピカ、昔の話をしよう




ネットカフェで安物の映画を見たね
白黒で、音質も悪くて、それでも
主人公がさいごにひっそり自殺するシーンは素敵だった
アパー ....
真夜中のモータープール。コンタクトのまま寝てしまってたみたいだ。世界は半透明な膜に覆われていて、ゲンジツカンがない。筋肉痛で首がごわごわだよ。ルームミラーに映る曲がったスプーンのような月が、不 .... パレード!20歳になった。今日は特別な日。手首に巻き付けた包帯は、リボンに見えなくもない。飛び降りの前みたいにわくわくしてドアの前に立つよ。ノブに張り付いた指紋は陽でひかってきれい。これまで何人こ .... あとの2分30秒は余分だったから、ipodを一時停止した。すきなものもきらいなものも、足りないくらいがいい。筋肉質に憧れている。



週末午後の烏丸通り。春の空気は煙ったような青。し ....
くちびるからこぼれた息の糸は青くのびて、しなやかに細い鋼材として夜を螺旋した、あなたと交わした指止めはあまり物の工具のようで、小さな廃墟のテーブルと、小さな廃墟のランプと、よわい背 .... yahoooo!yahoooooooo!


あ・しんめとりー・あ・あ・しんめとりー・あ・あ・あ・あ


暖房の効いたあけがたのへや、アイスクリームをたべながらもじもじPCをいじる ....
メガネをかけたままキスをしてもかちゃかちゃフレームが触れ合うばかりで、ひろすぎる部屋の中ではほかになんにも音がしない、孤独とはこういうものだと不意に悟ってしまう夜があった、わたしにもきっとあな .... ミスったっていいじゃん
アイラブマクドナルド
君のゆめには
カロリーが足りない


点滅信号のループ
タイトルの長い歌を
ひくい音量で流してた
どのガードレールに
ぶつかればよ ....
賞味期限のきれたストロベリージャム。
微熱の死骸。
口の周りをてらてらとした糖分で汚す。
(いきぐるしくて、それが誰のせいなのか分かりませんでした。)


やわらかなスプリングのベ ....
さびしさは針金のように折れ曲がり息を低くひそめていた、キーボードを叩いてもaやoの母音は狂っているから、わたしたちは正しく夜を装飾できない、室内灯ひとつで照らしだせる安心の内側でねむってい .... 良い係会をしていた
わたしにはいつもビールが足りなかった
九条葱の鍋を頼むには予約が必要だった
足りなかったのはいつもビールだった



架空に計上された注文票が
どこか遠 ....
空き箱に
飛び火した


それだけなんだ




夜は細く折れ曲がり
ランプシェードのなかにいるみたい


薄い毛布をぐるぐる巻いて
音のないラジオを聴いている ....
無防備な機械が肩口からのぞいているので、見ていると胸を締め付けられる気がする。きみは突堤にちんまりと立ち、用途不明の其の羽を気持ちよく海陸風になびかせている。明けがたの水平線は紫とダークレッド .... 暗闇のつくりかたはおしえてくれなかった、調剤を違えたことで淡くにじむ夜に、わたしたちの薄い網膜は死にかけたダイオードのようにうつくしく墜落していく、埃を纏ったディスプレイの熱を、いくつ .... あけましておめでとうございます
ワタシタチの眠る透明な棺の前で
あけましておめでとうございます


生まれそこないの世界は明るいから
輪郭が壊れてるほうがすきです
キミにO2残量ゼロ ....
ねことら(110)
タイトル カテゴリ Point 日付
ハードラック/グレイネイビー自由詩412/4/22 21:03
rapid自由詩612/4/8 18:34
日々自由詩912/4/1 20:12
240311散文(批評 ...312/3/11 22:42
Joy to the World自由詩312/1/15 23:03
アナザードライブ自由詩811/9/19 23:53
木洩れ日の数え方自由詩111/8/14 22:42
overture自由詩211/7/8 17:46
ウォータープルーフ自由詩6*11/5/1 11:04
fragmental tapestry自由詩411/4/23 21:44
もう、ほんとうのことしかいわなくていいだろ?自由詩511/4/16 22:26
いくつかの影自由詩411/2/19 12:14
わたしたちの安心と釈放自由詩311/2/13 10:09
1ビットにもみたない手紙散文(批評 ...411/2/11 18:58
スライドアウト自由詩510/7/22 23:20
スピカ自由詩410/6/13 18:21
月のありかは散文(批評 ...3+10/6/5 12:51
パレード!自由詩210/5/24 22:08
対頂角の性質自由詩410/5/9 21:48
beyond/自由詩310/4/14 23:48
Yahoo!JAPAN自由詩410/3/26 23:09
自由詩310/3/6 11:21
アイ・ラブ・マクドナルド自由詩610/2/27 21:29
CALLME自由詩110/2/21 23:51
ドライ、ドライ、ドライ自由詩610/2/6 1:08
メロウ自由詩110/1/25 23:30
ランプシェードの夜に自由詩210/1/24 19:39
わたしたちの全ての透明自由詩510/1/13 0:35
それは、適切に壊れ続けるための自由詩610/1/9 3:06
あけましておめでとうございます自由詩310/1/1 20:13

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