夏の湖

やや曇る空を見上ぐるしばしの間魚跳びはぬる夏の湖にも

三上山かすむ彼方は雲おおくどこまでつづく湖のひろごり

人の身に災いおおくせまき門入りゆくごとく今日も歩めり
犬の家コーヒーを飲む昼下がり犬はよろこびグランド走る

ボクサーとアフガン犬が先客でこの犬はパグという中国犬

息子の犬パグと共来た今日一日夕食をしてたのしまむかな

夕暮のピザハウス来て ....
疲れいて午睡の妻の日焼けせし肌は日頃の伝道奉仕の

我妻よただ我妻よただ一人吾と共ゆき果つるまでもと

神に在り共に誓いて三十三年忘るまじその聖なる誓い
 吾も老人声をかくクリスチャン彼女も老齢ニッコリして

 身障者妻の勧めに近づけば一人ぽつねん笑顔にうなずく

 エアロビクス妻と通う62歳なぜか愛らしき姿をおえり
 汗をして坂道登り妻と共伝道奉仕の文月に入りぬ

 電気店扇風機をあれこれと昔に比べずいぶん安い

 紫陽花の水無月去りて妻の庭夏の草花春に敵わぬ
written by  Yakumo kisaragi.translated by Kojurou Umino.


Ah,thou,my so beloved one

Let‘s sto ....
椅子に在りしょんぼりとしていたのにも知り人慰めふと晴れる

つまかしら椀に入りたる妻飾らともに御膳に上る鯛頭

庭に立ち紫陽花の花に露したり妻まだ起きぬ水無月の朝
妻と伝道に歩く

午前は持病の為
病院に
蒸し暑い、しんどい
妻は一人で伝道に
午後は会衆のホールの
清掃に妻と行く
午後三時に終了
草刈りをした、ちょっとしんどい

四時から妻 ....
松江を訪ねて 

黒白にくっきり浮かぶ松江城曇り空にはすっくと立てり

訪れしハーンの家に蛙すみ涼しき風が吹きいたりけり

掘割の舟に揺られて風涼し宍道湖よりの水たたう川

掘割の路の ....
 昔の帯地や

 古着などを見る

 大和の帯には

 夢が宿る

 芸者や上?や素人娘の

 身につけた小物など

 妻が蚊帳の生地を買った

 二千円

 庭には赤 ....
 休憩室向かいに座る妻の髪黒々として目に入りけり

 昼過ぎの西武百貨店収入は半分になりつつましき品

 週ごとの西武に来たり楽しみて今日の買物済ませり
 
 ピンクの薔薇が
 いっぱい咲く
 街角にある
 知り人の家
 雨上がりの板塀に
 枝垂れて

 うす桃色にそろった
 花が笑っているように
 川端の知り人の家
 今日は留守 ....
 「モンゴル」

 トルフト族の住む
 モンゴルの地
 あてやかな衣装して
 踊る娘達
 朱を顔にぬり
 帯をしめ

 砂地ゆく
 ラクダの列
 箱に詰めし荷は
 常日頃の品の ....
 歩みゆく

春の路
カタバミの群れ咲く
川ぞいの家
みどり葉もにぎにぎし

スイトピーもどき
可憐なる
小さな花つけし
野草、陽の光浴び

温かき日
タンポポは
野に ....
 

 ピッコロ、コロ、コロ、ポロリンポイ

 朝早く起きて
 
 食事を作る

 パンが焼きすぎ


 ビンボウ、バコロ、バロロン、ポイ

 テレビの少女が

 踊りだ ....
漂う時

 曇り空、4月の空
 春がいっぱい
 咲く花々
 一つ一つが
 あでやかに笑う
 乙女たち
 妻と私の庭は
 恋人たちで
 にぎあう

 ミントの束が
 テーブルに ....
春は車で

微風吹く
春の午後
曇り日なれど
折々に、陽は照りて
車は走る
彼女らは
病人の噂する
野山に緑の木々と畑
幸いなり吾らの日々
共に聖書を学び

見あぐれば
白 ....
桜満開

或る昼に三人連れ立ち花見むと田舎の方へと車はせつつ

春霞薄き水色ひろごる空にもう冬でない冬も懐かし

ラテン語をひと時学び古の言の葉おかしきその高雅なる

そよ風の吹く坂道 ....
 生け囲い、小さな
 妻の花壇
 春の花々は
 勢いよく
 そろいて

 青空に、光満ち
 そよ風に
 テント揺らぐ
 茶を呑むひと時
 春はたけなわ

 卯月、二人して
 ....
雲もなく太陽はえて春空に八幡掘に妻と来てみた

春の陽の温き陽だまり水流れ妻は心に何思うかな

陽は陰りふと歌詠わんと万葉の歌集をとじてペンを持ちけり

白き根に緑濃き葉の伸びし草水辺に在 ....
咲き出でて心が弾むとりどりの色なして群るる妻の花壇よ

青空に風と雲との姿見て今日は一日幸せになれ
友達

おまんじゅうが六つ
入った箱が届いて
この前のおかえしだって
吉村姉妹、妻の友達
クリスチャンの友人

今日は月曜日
テレビの家庭ドラマ
妻と共観ている
一五年前夫を亡く ....
 
 老いてゆく心の中に歌集あり神と歌とのかかわり探れば

 二千円懐中に在り今日は俺心の中に明かりともりて

 聖書の行弾みて口ゆ出でゆきて楽しき朝のわが心かも
讃美歌を謳い終えたり今日は晴れ陽だまりに75歳春

人類の悩みを思い心が痛む神に希望をしかと置くわれ

スコップをせっせと動かし庭造り妻の背中に春の温き日

眠き眼に午後の奉仕はやや辛しこ ....
春くれば妻といでゆき新緑の野に憩うらむその新しき世

えざし甚句の勢いに若い自分に返りおりふとつまおもう

妻と共指のふれあうひと時もいつも変らぬわれらが夫婦 
○冬日在居

メダカ動き、妻しきり歓び
めずらしや、めずらしや
と言う
正月、真冬なり、寒し、されど
外は、陽の光うるわしく
時は正午を過ぐ
しきり妻と共
何処へか出向かぬかなど談ず ....
九時前に坂本を出発曇りいて肌寒し厚着しており

年末の風さえ吹かぬ午後の道一つ越え京都へ行かむ

空腹を覚えつ辺りうかかがいて店などさがし並木道ゆく

曇り空車は多しわが心中これからのこと ....
京都は夕暮
伊勢丹に在り
妻の選ぶスカート・ワンピース
京の女はこまごまし
京の男は柔らかし
蕎麦を食らいて腹は満ち
疲れては柱による
入浴香料・携帯ボトル
などいろいろ買い入れ
街 ....
  車の彼方

青い空陽輝きて師走半ば子とわれ妻の外出なりき

ノンアルコール・ビール飲めば風吹きつ希望を持とう希望持とう

遠き山冬の霞の立ちこめて今朝は体の調子良し

脳髄は盛んに ....
 辞書を誇る

吾は辞書を誇る
七冊の辞書を机上に並べ
喜ぶ
いつの日かこれらの辞書
自在に使い
わが使命を果たさん

辞書を誇るを
難ずる人あり
学を誇り、知識を偏愛すと
わ ....
生田 稔(533)
タイトル カテゴリ Point 日付
夏の湖短歌511/7/27 12:47
妻と息子と彼女と犬と短歌211/7/23 22:15
眠りいる妻をみて短歌211/7/12 13:29
日曜の教会短歌311/7/10 13:11
夏は来ぬ短歌111/7/6 18:53
Let’s play with  a scarecrow ...自由詩011/6/26 7:11
妻飾短歌011/6/20 7:44
妻と伝道に歩く自由詩711/6/12 20:30
松江を訪ねて短歌1*11/6/2 23:16
午後の休憩自由詩511/5/31 16:11
西武百貨店短歌011/5/26 9:55
薔薇の咲く家自由詩611/5/24 10:02
「モンゴル」自由詩311/5/14 13:53
歩みゆく自由詩211/5/4 12:56
"ピッコロコ”自由詩311/5/1 14:24
漂う時自由詩311/4/26 12:18
春は車で自由詩111/4/19 16:23
桜満開短歌011/4/14 20:54
春の空の下自由詩611/4/12 11:27
八幡掘短歌111/4/7 13:57
昼時の花壇短歌111/3/29 12:45
友達自由詩211/3/21 13:05
朝の心短歌311/3/16 8:38
陽だまり短歌5*11/2/27 13:50
新し世をのぞみて短歌411/2/18 12:39
ー冬日双詩ー自由詩10*11/1/3 21:40
ドライブ旅行短歌511/1/2 14:14
京都の夕暮れ自由詩7*10/12/23 22:16
車の彼方短歌110/12/19 21:45
辞書を誇る自由詩310/12/17 13:25

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