冬の海 少し遅れて貴方の後を
今日旅立とう 今決めました

もう二度と会えない事を思いつつ
歩く砂浜言葉少なく

海の果て遠く離れた地を思う
如何して私たった独りで

きっともう忘れ ....
白雪に落ちる一輪 寒椿 その紅に近き死思う 云いかけてそのまま飲んだ赤い罪 胸刺す棘をいつか君にも 欲しかった物がひとつ

縁日で買ったラムネ瓶の中で
からから回るビー玉
何度も取り出そうとしたけれど
出来る筈もなく
ただ瓶を透かし見ては
溜め息一つ

割ってしまえば手に入るのに
 ....
命は全て平等だと云うけれど
君たちの命はあまりに軽すぎます

並べられた写真は
死刑囚のようです
あと数日後に
君たちはもしかしたら
この世にいないかもしれません

出来る事ならば
 ....
君があの子の話をする度に
僕の胸の奥底に一輪
黄色い薔薇が咲く

全て君に
摘み取って欲しいと
思うけれど
云える筈もない
咲き乱れる
薔薇の香りで
噎せ返りそうだ

今宵も
 ....
 衝動はいつだって突然やってきて、熱しやすい私はすぐに虜になる。
 今夢中なのは、「短歌」だ。
 正直、此の手の物は高尚過ぎて弱輩の私には絶対入り込めない世界だとずっと思っていたが、何故かいきなり ....
カテドラル 傍で祈れる 横顔に みとれたる我 聖句を忘る

夕暮れて 耳に届くは {ルビ夕の鐘=アンジェラス} サンタマリアと 汝は唱えん

微笑みの下に澱める 汝の罪 分かちて負わん 我にも ....
「世界の果ては、何処にあるんだろうね」
君が呟く
いつか二人で探しに行こう
約束はいつだって
果たされることはない

世界の果てならば
僕らは並んで立てるだろうか
目指したいのはエデン ....
君は君 僕は僕だと始めから 分かっていたさ だから求めた

邪魔なのは 二人を分かつ この肌と 抱き合う度に 溶ける夢みる

寄り添えば 分かち合えると思ってた 足されるだけの 僕らの孤独
午後の日差しに翻る白いスカート 
柔らかな髪

思えばあれは初戀だった
名前も知らぬ年上の彼女
消え入りそうな細い躯を
ただ目で追っていた

古い映画を観て、ふと思い出す
もう顔すら ....
さようなら
君から先に
云い出さぬよう
僕から先に
{ルビ沈黙=しじま}を破る
夕暮れに
繋ぎし指は頼りなく
僕らこれから
何処へ行かうか
キリヱ(13)
タイトル カテゴリ Point 日付
貴方から遠く離れて短歌107/2/9 0:25
冬のサナトリウム短歌107/2/8 19:09
スピネル短歌306/7/2 18:49
幼年期の終わり自由詩306/3/18 21:29
祈り自由詩106/3/13 2:03
黄色い薔薇自由詩10*06/3/11 22:35
歌を詠もう。散文(批評 ...0*06/3/10 22:38
ステラマリス短歌3*06/3/10 1:16
世界の果て自由詩1*06/3/9 12:42
僕らの孤独短歌706/3/9 6:40
我がミランダ自由詩406/3/8 19:41
夜明けを前に短歌2*06/3/8 15:32
もう忘れてしまった手に寄せて短歌4*06/3/8 3:29

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