月がきれいに見えるここで
ちゃんと話そうか
って思ったんだよ
そんなことしなくたって
気持ちの問題だよ
って優しいんだけどさ
口に出さなきゃ、や
なんでしょ
こんなとき ....
211
おはようって
誰かが誰かを愛する事と同じように
金色の穂が夕陽に輝くように
212
裏の用水で彼岸花を見たよ
と言っても
きっとそれどころじゃない
....
やわらかいことばで
伝えようとすると
よけいにかたくなに
なってゆく
ひとは水なんだってさ
そんなことも
夕方にもなればようやく
ひとごこちのつける
その風 ....
121
で、あなたはどうして
あなたの存在を否定しているのですか
私は信じています
122
あの人の心の隙間に繋がりたがって
ゆうなんぎいのいとの
そよとばかりに
....
91
同じ月の夢に
ニャー
と哭く
92
過ぎゆく夏を見ているのでしょうか
こちらでもようやく
蜩の声が聞こえてきました
93
君に伝えたいこと ....
61
息子よおれらはどうやら
よっぽどのおぶたよしみたいだぞ
せめて最後に唄うぞ
62
ずるいよ
まだ帰れない
まだ、帰れない
63
あの頃のようにこたえてく ....
海のいきものになる
瑠璃色のひかりでいきると
遠くの錆びたレールから
らいせ、らいせ、と響く合の間
間違っていた事なり
理由の答えられない境界線
無ではない君の宇宙
....
ああ、もったいない、
と羨望の思いを
なかなか、正面向かっては言えない
いや、そもそも言うべきではない
入射角=反射角ではない人なのだから
まるでつかめないと言われたい
そんな ....
全部あきらめた
と嘯きながら
いくつものことを忘れてきた
(つもり)
甘いのか、苦いのか
{引用=即興ゴルコンダ より、お題は たばすこ氏}
湿る金属 の臭いと 舌の先
{引用=金属は湿っている
唇は乾いている
それは六月二十三日
信号は点滅している}
主の無い 蛍袋と 荒屋敷
{引用=壺屋の水は ....
つあぐ 추억
つめたかったあなたと
あったかかったあなた
ぐらいは忘れないから
ぼすぽみなにや Воспоминания
ぼすの顔に似合わない
....
あなむにしす αναμνήσεις
すべて無くしてしまった
その記憶だけが積もって
ふたりはひとつになって
ひとつはみんなになって
そんな頃のあなむにしす
....
講堂前の桜が咲いても
読まれるべき人達へ
君の文章は届かずに散ってゆく
話すべきことも
聴かれるべきことも
触れるべきことも
抱きしめるべきことも
何もなく
散ってゆく
その ....
口だけじゃんと言われても、何度も、何度でも
1
祈りを忘れてしまう夜がいくつもあります
誰かが亡くなったことを耳にしない日はないというのに
ハンバーガーを食べながら
我が ....
里山の風景
置いてきたもの
忘れたつもりの
うろこ雲
世界は
えまるじょん
溶けるものと
溶けないものと
愛したものと
愛したもので
愛するこの世を
生きてゆけ
....
ゆめのみかた
わらいかた
よろこびかた
しまいかた
わたしのしまいかた
いきた
たぶんいきた
だれにともなく
うつむかないで
と
わたしのしまいかた
さん ....
1
イカはものすごいとこまでも使えるらしい
と制服の君が言う
イカのものすごいとこというのが
君にとってどこまですごいことなのか
よくよく聞けば
イカの耳も使うとか
2
....
37
始まりの終わりと終わりの始まりの
僕は始まりを待てない
君は終わりを待てない
言葉は完全なものではなく
心も完全なものなんてないので
いつでも
38
....
25
さよならさえも言えない
あの人は
何と戦っていると言うんだろう
その瞳に映る空には
青
が見えない
26
どこまでも続きそうなきれいな道路を走る
ど ....
13
ぼくのこころは
ふ
ってはずれて
べっくうさんやのほうに
ぷかり ぷかり
とんでった
14
喧嘩太鼓の音に
いくつもの魂がひとつになって
一際高 ....
1
不思議かい
それは君のノートが
白く見えているのと同じことなんだよ
つまらないかい
でも君が大切にしてきたこととそのはしごと
どっちが確かなことなんだろう
2 ....
1
毎年この日の夜には
上原君の星が話しかけてくるはずなのに
今年は何も聞こえてこなくて
見上げても光が揺れることもなく
なあ、もう忘れちゃうよ
と、小さく嘘をついてみた ....
1
コミケの意味さえも知らずに、そこでは生身
のラムちゃんが見れると聞いたのもので。中
味も知らない冊子を所定の場所にドンと置く
と、待ってましたとばかりに、とは言え、一
言 ....
391
桜
咲くな
まだ散るな
392
そうしたら今でもって
僕らは僕らに戻って
月はまた月になる
393
えん っていうのかな
すぐに ....
オフェーリア
って誰って聞きながら
シャツを着る
君のことだよ
って聞こえたかどうか
ってぐらいの朝
唐橘って
何のことだよって
容プラ出しながら
悪い気には ....
その二枚か三枚かの舌が造る世界が
あなたには本当なんだとしても
私には無縁の世界で
{引用=窮屈そうな
言葉たちをほどいて
その向こうの空を見る
さよならさえも言えない
あの人は ....
大淀の 桜桜と 待ちきれず
江田の森 一位の赤も 待ちきれず
たらちねは うつむかんでと 言ひ残し
その花も 春待ちきれず 待ちきれず
31
そのときはじめて
おじいの顔つき変わって
おかえりいいうた気がした
32
なあんお前
それぐらいのボルト交換もでけへんのか
飯は喰ったんかいな
3 ....
頬杖が似合うようになったら
ここにおいで
と
贋物たちが微笑みかける
ごめん
まだ
もうちょっとだけ
真実とやらを見てくるよ
ふりかえるな
ふりか ....
1
そして今僕が見ているのは
雲から降ろされる光のはしご
指から零れ落ちる
2
あの日の雨は
もう降らないのかもしれない
もう降っているのかもしれない
....
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